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第1回『交通権110番』報告

 去る10月16(土曜日)、17日(日曜日)の両日に渡って実施した”障害を持つ人、高齢者など移動制約者のための『交通権110番』”の報告です。

 NTT北海道支社さんの協力を得て、電話3回線、内FAX兼用1回線で午前9時から午後5時まで、交代で休み無しの受付を行いました。
 チラシ5000枚、ポスター200枚を配布し、マスコミ各社に情報を流して実施した今回の電話相談。メンバーの誰もが初めての経験、電話が一つも鳴らなかったらどうしようなどと、あらぬ心配を抱きつつ始まったこの活動でしたが、結果はまずまずの成績といえるでしょう。

 なおこの報告の、原資料は全て相談を受けた際の相談票に基づいていますが、集約は私が行ったものです。


主催》交通権を考える連絡協議会
協力》NTT北海道支社

■ 相談総数 = 54件
■ 交通機関区別 = 8種類
路線バス、JR(列車、駅舎)、地下鉄、タクシー}
道路関係、路面電車、飛行機、その他      }
■ 障害の種類とその内訳
視覚障害(全盲) 9人      *この内、障害の重複
視覚障害(弱視) 8人       している人が6人います。
肢体(外部)  28人
肢体(内部)   6人
高齢者(肢体)  1人
健常者      2人
不明       3人


●路線バス   延べ件数=41件
□ステップが高すぎる、低床式バス、リフト付きバスの導入・・・・・16件
 圧倒的に多かった。特に高齢者の方の要望が強いように感じます。
□音声案内を望む・・・・・5件
 車外への行き先案内の要望が多く、また、車内での停留所、料金案内の不明瞭さや案内の徹底を望む声も多い。
□運転手の対応・・・・・8件
 料金割引制度への対応問題。
 案内放送のズレや、不明瞭。その改善を求めたときの運転手の態度や対応の悪さ。バス停での停車位置のズレの問題。(健常者ならすぐ乗れるが、困ってしまう)。ステップの高さとの絡みから、縁石へもっと近づけて止めてほしいという希望。などが主なものです。
□積雪時の除雪と、バスの停車位置のズレ・・・・・5件
 除雪の徹底と共に、バスの停車位置のズレは夏よりもっと切実な問題です。
□表示関係・・・・・2件
 時刻表、料金表の改善。大型化、電光方式への改善など。
□設備関係・・・・・5件
 バスの座席が狭すぎて、困る。
 札幌駅バスターミナルへは、エレベーターがないので行くのが困難。
 車内への入り口に手すりのない車がある。



JR関係・・・・・延べ件数=19件

□施設・設備に関するもの・・・・・6件
 駅のエレベーター、エスカレーター、スロープの設置を望む声が一番多かった。
 列車のトイレに洋式のトイレもほしい。
 列車の入り口に手すりのないのがある。
□運用に関するもの・・・・・7件
 せっかくある、エレベーターが荷物の運搬などで使えない時がある。いつでも使えるようにしてほしい。
 インターホンの応答がないときは使えない。
 身障者マークの駐車場が使えない事が多く、もっとPRしてほしい。
 首都圏ではどの駅でも駅員4、5人が来て助けてくれた。大宮駅では上りのエスカレーターを止め、下りにして降ろしてくれた。
□案内・表示に関するもの・・・・・4件
 時刻表、料金表を行灯式の大きなものにしてほしい。
 エスカレーターに音声の案内がほしい。
 ホームの誘導ベルが鳴らない事がある。
□料金割引・・・・・1件
 特急料金の割引をしてほしい。(急行列車が減ってきているので)



●地下鉄          延べ件数=22件
□表示に関するもの・・・・・8件
 出入口や、階段、段差の色分け、点字ブロック設置を望む声が多かった。
□施設、設備に関するもの・・・・・8件
 エレベーター、エスカレーターの設置希望が一番多かった。
 内部障害(心臓など)の方々が階段の昇降に苦労されている。
□運用に関するもの・・・・・4件
 照明が不十分で特に弱視の方が階段、段差での歩行に苦労している。
 障害者席の位置が不適当で、乗り降りに不安。
 ドアの開閉時間の短い事で、乗り降りに不安があり、利用できない。
 あるはずのスロープが見当たらず、周りの乗客の手助けでやっと乗った。
□案内に関するもの・・・・・2件
 視覚障害の方が、唯一の手がかりのアナウンスに「はっきり」「ゆっくり」と希望している。



●タクシー       延べ件数=28件
□料金割引に関するもの・・・・・19件
 ○運転手の対応に関するもの・・・・・13件
  身障者手帳での割引に素直に応じてくれない、つい利用をためらってしまう。
  タクシーチケットと、割引の併用が出来ないと断られた。
  手帳の提示だけでは駄目と断られた。
  嫌みを言われたり、嫌な顔をされたりして、利用をあきらめた。
  親切な運転手さんへの感謝の電話もあった。
 ○会社の対応に関するもの・・・・・1件
  室蘭の現役の運転手さんからで、10%割引をして、用紙を会社に提出したら、このような制度は何も聞いていないと言われた。割引制度への対応が会社によって違う事がある。
  運転手さんへの要望の中には、会社の教育の徹底を望む声も多くあった。
□割引制度の改善に関するもの・・・・・6件
 割引を手帳の提示だけで受けられるようにしてほしい。
 福祉タクシー(大型車扱い)を利用できるようにしてほしい。
 利用券の枚数を増やしてほしい。
 割引率を上げてほしい。
 冬期間の特別助成を考えてほしい。
 病院に入院中は福祉タクシーチケットがもらえないと聞いたが、もらえるようにしてほしい。
 タクシーに関しては、特に運転手さん本人や、奥さんなどからも電話があって、違う立場で悩みを持っている事を知らされました。利用する側の配慮も当然必要ですね。



●道路         延べ件数=29件
□歩道上、点字ブロックに関するもの・・・・・8件
 歩道上の放置自転車、看板類、街路樹の枝などで、歩行が危険。
 点字ブロック上に物が置かれていて、歩きづらい。
 歩道を走る自転車のマナーに関する事。スピードが速すぎる、ベルを鳴らしてくれない。など、危険な体験が多かった。
 点字ブロックの大きさや、形、色、設置方法を統一してほしい。
 歩道の色とはっきり区別できる色にしてほしい。
□信号に関するもの・・・・・4件
 音声での案内がほしい。
 特に信号の変わり目がわかると助かる。
□舗装に関するもの・・・・・5件
 最近流行のインターロッキング舗装は、
 1.車椅子では振動が多くて走りづらい。
 2.杖での歩行では杖が引っかかって歩きづらい。
 3.冬になると雪が詰まり滑り易く、危険だ。
 など、多くの苦情が寄せられた。
□施設、設備に関するもの・・・・・5件
 高速道路の緊急電話が高すぎて、しかも階段があるために使えない。
 高速道路のパーキングエリアに車椅子でも使える公衆電話を設置してほしい。
 一般道路、高速道路に、車椅子用のトイレを作ってほしい。
 歩道と車道の区別がつきにくい。



●電車             延べ件数=3件
□ステップ、段差に関するもの
 ステップの段差が高すぎて、乗り降りに苦労する。
 ※利用者が少ないせいか、余りありませんでした。



●飛行機            件数=1件
 酸素ボンベを使用して飛行機に乗れるのですか。
 ※調査の上回答する。



●その他         延べ件数=20件
  移動、交通に関する事の他、様々な悩みを持ってくる人が大勢いました。
□携帯電話の購入に助成をしてほしい。出先での緊急連絡に便利だ。
□いろいろな公共施設の駐車場の利用に関する苦情。
□外出時の介助サービスを求める人。
□車椅子で利用できる宿泊施設の情報がほしい。
□弱視の方達が照明の問題と、点字ブロNの色の問題、階段や、段差の明確化の要望
□公共トイレに簡単な手すりを付けるだけで随分利用し易くなる。



 電話受けをせず、縁の下の力持ちに徹した人も入れて2日間で15人。延べにするといったい何人になるのだろう。それぞれの持ち味を生かした参加で、この「交通権110番」を成功に導きました。
 初日には時間前から、マスコミ(TV)の取材に2社も訪れ、新聞の電話取材もあり2日目には新聞社の長時間の熱心な取材も受けました。
 また、参議院の運輸委員会に所属する女性国会議員の訪問と激励も(ついでにPRも)受けたり。とにかく忙しいなかにも、充実した2日間でした。
 受付時間の午後5時を過ぎても電話が鳴るという状況で、嬉しい悲鳴を上げました。
 最終日、終わってから30分ほど、簡単に反省会。各々の感想を述べあいました。


■会長の挨拶
 非常に多くの電話がきて、成功したと思います。PRがどれだけ行き渡ったか不明ななか、場所の立地条件の悪さを克服した事も、我々自信の110番だったのでは、、。
 ぶっつけ本番に等しいのによくやってくれました。聾唖の人たちからの反応がなかったのが残念でした。

●Iさん:悩みを話すでけでも満足したような人もいて有意義だったと感じました。
●Kさん:障害者以外の人からも電話があったのに感激しました。
●Fさん:自分の勤める会社の人達は、1人も電話が来ないよ、と言っていたが、沢山の反応があったのに驚いて認識を改めたのが印象的だった。
●Tさん:電話の応対に心配していたが、各人の個性できちんと受け答えをしていて、安心した。
●Yさん:皆さんご苦労さまでした。今まで皆、言いたい事を云う所がなくて、不満がたまっていたのでしょう。後どれだけ続けられるか、、必要がなくなるまで続けられるといいですね。
●Kさん:難しい事はわからないので心配したが、、、。一番心に残ったのはタクシー運転手の奥さんからの電話。対マスコミの問題、身近な問題が多かったので良かった。
●Mさん:皆の持ち味を生かして充実した2日間だった。ここに電話する事は勇気のいる事だったと思う。何とか解決していく事が大切だ。



 このような感想が聞かれました。「交通権を考える連絡協議会」として、今回提示された問題に、どう取り組むかが大きな問題です。簡単に解決出来ないまでも具体的なデータとして得られたわけですから。一つ一つに対処して行きたいと思います。




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