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第5回『交通権110番』報告

 今年も去る2月21日(土)2月22日(日)札幌市西区二十四軒「札幌市 身体障害者福祉センター」に於いて『第5回交通権110番』が行われました。  NTT北海道支社の協力を得て臨時の電話回線を3回線(内FAX1回線) 設置しての電話相談です。


 今回は昨年までの反省に立って、事前のPRを念入りにと十勝毎日、函館新聞などのローカル紙までマスコミに対する告知を行いました。
 その結果、今までほとんどなかった帯広や稚内など遠隔地からの相談・情報提供が寄せられ、また当日朝のテレビ局取材でお昼頃からのニュース放送などで取り上げられた結果翌日にはテレビで知ったという方の電話が相次ぎ、改めてマスコミの力の凄さを知らされました。
 以下に相談内容の簡単な分析と概要を紹介いたします。

相談件数:55件(情報提供1件)
(男性:22件  女性:29件)
交通110番を知った手段
知的障害3 新聞18 
肢体障害15 テレビ12 
聴覚障害1 ラジオ4 
視覚障害8 友人知人4 
内部障害4 不明13 
高齢者9 チラシ1 
その他18   
不明1   


「今回の相談で特に感じられたこと」
○札幌以外の方からの相談が増えた(全体の4割弱)
○依然としてエレベータ、エスカレーター設置の要望が多い(12件)
○高齢者の相談が増えた(PRの効果でしょうか)
○バス及びバス停に関する相談が増えた(冬期のためか)
○具体的な場所や相手などを挙げた相談が多かった=>回答を要望
○健常者からの弱者を思いやる指摘が多く寄せられた(6件)
○相談と共に、具体的な情報提供も増えた(3件)
○居住地・年代・障害種別による偏りが比較的少なかった(聴覚障害のみは1件だけ)
○第1日目のテレビによる取材、報道の反響が大きく目立った
○タクシー、バスの運転手への要望が多少減少した




バスに関して冬の為か、バス停で歩道にもっと近づけてバスを停めてほしいという要望 と、バス停付近の除雪・滑り止め対策の要望が多かった。  この内、麻生ターミナルの滑り止めについては、中央バスの営業部に電話をしたところ、早速対応してくれ、砂及び融雪剤の散布、さらに市土木部への連絡まで行ってくれる手際の良さで、スタッフを感激させてくれた。

制度面で札幌以上に各地の人達が移動・交通の為の助成制度の充実を望む声が多く 一層の活動の強化が必要と感じた。特に年金生活の高齢者は生活を圧迫されるほどの切実な問題となっている。

設備ではエレベーター、エスカレーターの設置要望が相変わらず多く、札幌の地下鉄などに限らずJRや公共施設への出入り口、バスターミナルへの段差解消にも通じる要望として,今後一層の働きかけが必要だ。

その他では例えばせっかく地下鉄駅にエレベーターが設置されたのに、その駅から病 院や公共施設への道路が歩道上の障害物(看板、違法駐車の車両、冬の雪など)で通りづらいとか,横断歩道がないために危険な横断や遠回りを強いられているという実例が指摘されたり、札幌の大通公園の車椅子対応トイレが 冬はあまりの段差(積雪のため)に車椅子では出入りできないという指摘など,点の整備だけでは不十分で線から面までのフォローアップが重要な活動目標になると感じた。

総体的に言えることは弱者の身になった施策、ハードと共にソフトと運用のフォローアップの重要性が特に感じられたが、公共交通機関の充実によって、これらの困難の多くが解消できるのではないかと言う感じを強く持った。

今回の110番で、印象的だったのはたまたま同じ事例の指摘が3件も続いたためその場で電話をしたところ、迅速に対応してくれたことが挙げられる。この例で感じたことは、具体的な事例があれば出来るかぎりすぐに関係機関に働きかけることが大事で、場合によっては即日対応して貰えることもあるということです。



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