○HOME ●目次へ


2002年 第9回「交通権110番」集計表

平成14年3月23日(土)・24日(日)

【相談件数】
  ・23日(土) 17件
  ・24日(日)  7件
   合 計   24件

【障害別】
  ・車いす 16名  ・肢体不自由 1名  ・聴覚   1名
  ・視覚   3名  ・内部障害  1名  ・その他  2名
   合 計   24名

【地域別】
  ・札幌市 17名 ・恵庭市 2名 ・苫小牧市 1名 
  ・旭川市  1名 ・その他 2名
   合 計   24名

【相 談 内 容】

[道 路]
1.大通西1丁目と大通東1丁目の交差点が歩道橋のみで歩道を渡ることができなく、車いすの人や階段の上り下りのできない者は、1丁移動して渡らなくてはならなく大変な労力が必要になってしまう。
 歩道を渡れるようにするか、歩道橋にエレベーターを付けてほしい。
2.北光線のアンダーパスが歩ける人以外通り抜けができない。
 車いす・乳母車の方など、とても不便です。スロープにするなど、通り抜けられるようにしてほしい。
3.中心部は良くなったが、生活道路が良くないので結局外出できない。生活道路を重視して、除雪してほしい。
4.JR恵庭駅前のスロープ、除雪がきちんとされている所とされていない所の段差が大きく危険。
5.春の雪解け時には、アスファルトやブロックが盛り上がって勾配がひどい所がたくさんある。
 雪解け時に巡回点検し、夏に基礎を改修することも提案してほしい。
6.歩道の除雪は、利用の高い所から除雪をするようにランクを付けるなど、全市的に検討することが必要。

[JR]
1.JR札幌駅、車いす用トイレを増やしてほしい。利用者数からしても一カ所では、余りにも少なすぎる。
2.JR新札幌駅、車いす用トイレを作ってほしい。
 車いすでも、ホームまで行けるようにしてほしい。
 段差を無くしてほしい。
3.特急ホワイトアロー、通路幅が狭く中に入れないため、デッキに居ることが多く、冬は寒い。
 車いすのサイズを考慮した車両にしてほしい。
4.JR恵庭駅前のタクシー乗り場に段差があり、利用しづらい。
5.JR恵庭駅、線路によって街が分断されているため、踏切を通る機会が多く、車いす利用者は、キャスターが線路の溝に落ちると脱出が難しい。
 また、運転中に踏切で故障した場合、車いすでの脱出ができない。線路の溝、踏切の構造の改善をしてほしい。
6.JR札幌駅の改札をでた後の様子がわかりづらい。的確な案内表示が必要。
 駅をでた後の広場・地下街の様子もわかりづらい。
 札幌駅は、北海道の顔ともいえる場所である、改札をでて戸惑うと印象を悪くする。
 エレベーターを設置するとき、再開発をするときは、企業・行政と打ち合わせをして利用しやすい設備にしてほしい。

[バ ス]
1.旭川は、全道では早く低床バス(タラップが出てこないタイプ)の導入に取り組んだが、バス停の構造や、バスレーンの状況、あるいは運転手の技術的なことで隙間ができ、結局車いすの人は手を借りなければ乗り降りできない。これを何とか解決してほしい。
2.じょうてつバス、低床バス導入と聞いたが、区間と時間を知りたい。
3.バスの発着について、行き先を知らせる音声を大きくしてほしい。
 また、発車寸前に放送されても、急いで乗車できない人(障害者・高齢者)の事も配慮してもらいたい。 (特に、市営バス・市立病院前)
4.バスが停止した時、テープ以外に運転手からも案内してほしい。
5.ノンステップバスの市内巡回を充実してほしい。
6.バス車内に、全停留所名を提示してほしい。最近は次の停留所名は電光掲示されていますが、全停留所名を張り出してあるバスはない。聴覚障害者にとって、何個先の停留所で降りたらよいのか分からず不安だ。
7.バス停にイスを設置してほしい。(特に新川第3横線)障害者や高齢者にとって、バスを待っている間、立っているのは大変である。

[地下鉄]
1.大谷地地下鉄駅周辺について、駅の中、バス出発のコースから入っていくのに、スロープが出来、手すりなど設備されていて良いが、駅の中に入るエレベーターが無い。エレベーターを利用するには、12号線から廻る。トイレには行ける。
2.大谷地地下鉄駅周辺の交差点に音声信号を設置してほしい。また、横断歩道がガタガタなので改修してほしい。
3.地下鉄出入口の自転車の駐輪マナーを徹底してほしい。(特に元町駅・東区役所駅など)
4.地下鉄階段の手すりを連続してほしい。
5.地下鉄出入口の段差の解消をお願いしたい。
6.地下鉄切符売り場を低くしてほしい。
7.改札口を車いすで通れるようにできないか?
8.地下鉄北12条駅に、エレベーターを設置してほしい。
9.電動車いすで地下鉄を利用していて、駅員の連絡ミスで、降りたい駅で降りることができないということが何度もあった。
10.地下鉄エレベーターのそばに、タクシー乗り場を設置してほしい。高齢者や障害者が道路を渡って行かなければならない。(特に、新道東駅(東豊線)信号・横断歩道もなく大変)
11.地下鉄を利用する障害者にとって、ラッシュ時やイベントによる混雑時は、きわめて危険です。車いす利用者や視覚障害者への、特別な援助を願いたい。
12.地下鉄福住駅からドームまでの移動について、歩道の混雑や安全性から、地下道や駅の新設など、中長期的な計画をもってほしい。
13.地下鉄がまだ動いている夜の時間帯で、地下街のシャッターが早く閉まるところがあるのを知らず、困惑したという声があります。(大通駅・東豊線乗車途中のところ)適切な場所に、適切な表示が必要です。
14.地下鉄車内での携帯電話の電源について、だんだんマナーは普及してきているが、PRを継続し徹底を図るように望む。若い人の中には、まだマナーの欠けている人がいるようだ。
15.乗降するとき、高校生にぶつかる心配がある。乗ってくるとき、恐ろしい。(ぶつかると、胸のリード線が折れることがあって、大変)
 提案として、高校生の乗降の時間、管理者側の車内巡回をお願いしたい。

[飛行機]
1,飛行機に乗るとき、機内入り口まで自分の車いすで行きたい。(航空会社の車いすでは、つかまる所もなく、転げ落ちそうだ)
2.機内に車いすの場所を設けてほしい。
 自分の車いすで、乗り込めるようにしてほしい。(ベッドに横になっての旅はいやです)

[タクシー]
1.聴力障害者で、タクシーを利用して、行き先を伝えても、運転手が聞こえたのか、分かったのか、ほとんど反応がありません。
 でもある日、運転手が何か言ったので「すいません、私、耳が聞こえないです」と言ったら、メモを書いて渡してくれました。メモには「○○×丁目ですね」と書いてありました。心が明るくなりました。常にこうあってほしいです。

[路面電車]
1.札幌市電のレールとアスファルトの間の溝が広い、交差点は、車いすで渡るのが危険。レールとアスファルトの間の溝を狭くしてほしい。(場所、南21・22条西12・13丁目の交差点は、溝幅が狭くて通行しやすいが、南21・22条西11・12丁目の交差点は溝幅が広く危険)

[フェリー]
1.全てのフェリーに、車いす用トイレとエレベーターを設置してほしい。
 苫小牧〜仙台、苫小牧〜新潟には、ありませんでした。(2001年5月時点)
 小樽〜新潟は、1994年4月から、車いすトイレとエレベーターは設置されている。

[公共的施設]
1.地下街の新工事について、早い機会に計画内容を知らせてほしい。障害者の意見を事前に聞いてほしい。
2.二十四軒身障センター、車いす用駐車スペースの除雪をしてほしい。入り口のロードヒーティングされているところと、されていないところの段差がひどく、危険です。
3.二十四軒身障センター玄関前に、雨よけの屋根を付けてほしい。車いすの人が、自動車(タクシー)の乗り降りの時に、ずぶ濡れになってしまう。
4.障害者専用駐車場に、一般者の車が止まっていて利用できない。(特に南10条西21丁目「ラルズ」、南8条西25丁目「SEIYU」、東区民センター、東区役所)
5.各区民センターに、障害者用駐車場を設けてほしい。ほとんどは区役所と共有になっていて、区役所が閉まると、区民センターと離れた場所にあり、不便である。(特に中央区民センター、厚別区民センター)
6.三越地下2階のスロープについて、車いす使用者の要望を続け、スロープが出来たが、合流点が通行者が多く危険。(スロープの傾斜が強く、スピードを落とすのに大変)
 今後、既存建物にスロープを設置する場合は、斜度、人の流れを考慮したものにしてほしい。
7.市役所・支所等、官庁のトイレのバリアフリー化を急いでほしい。
8.駐車場の発券機が高く、普通乗用車で利用するとき届かないときがある。
 高速道路のように、車にあわせて券が出るようにならないものか。
9.札幌駅北口駐車場の精算機のカード入れ口が高く、届かない。
10.札幌駅北口駐車場、障害者割引が無いので、割引制度をつくってほしい。
11.すすきのに障害者用公衆トイレ(男女別)を設置してほしい。

[交通システム]
1.各主要都市空港に、障害者自身が運転できる、レンタカーを用意してほしい。車いすで、旅行または里帰りするときなど、移動手段がないので是非実現してほしい。

[道営住宅]
1.車道(駐車場)から部屋に通じる歩道への入り口、段差が大きいのでスロープにしてほしい。
2.駐車場の来客スペースの除雪をしてほしい。ヘルパーさんが来たとき、ヘルパーさん自身がせざるを得ないので、その分介護時間が減ってしまう。

[その他]
1.コンサドーレの試合を見たいと申し込んだが、車いす席のチケットが無いといわれた。15席の登録制度があるので、登録席にといわれた。理由は安全上の問題。
 プロ野球は、障害者用チケットがあるのに、コンサドーレの試合にだめなのはおかしい。
 実際に登録席は、招待なので、知っているのはファンクラブの人くらい。
※北海道フットボールクラブ・札幌市に状況の説明を求め、試合を見られるように要望書を提出する。
2.ガソリン券について。2004年4月から支給されるようですが、本人が運転する場合だけでなく、家族が運転する場合にも、適用されるようにしてほしい。
 家族の方がもっと大変だと思います。
3.DPI世界大会が開催されるが、市内・郊外からの参加者の移送が難しい。
 外国では、ST(特別移送サービス)が発達している。通勤・通学・その他の日常的に利用したいときに、いつでも利用できる。札幌でも行政がお金を出して、第3セクターの形ででも、そういった制度を作ってほしい。
 現在、様々な団体が移送サービスを実施しているが、それらを活用しながら、考えるのも良いと思う。
4.交通バリアフリー法の基本構想策定のための協議会、あるいは委員会は、本来公募する事になっている。札幌市の協議会結成の経緯を知らせてほしい。
 また、協議会は公開され、市民の声が反映される必要があります。今後の活動方針を知らせてほしい。

[情報]
○肢体協会の移送サービス
 ・会員登録 2,000円
 ・利用料 1km 40円 (スマイルフジ 15,000円、 肢体協会 1,500円の違いがある)


○HOME ●目次へ