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93交通権レポート第5回

93交通権レポートへのIGONからのRESです。
今回は、道新の「福祉タクシーチケット」の記事をレポートに差し挟みましたのでタクシー問題がそのテーマになりました。どのようなことであれ、多くの人達の色々な意見を集めることは良いことだと思いますので、皆さんも宜しくお願いします。


00666 93-06-15 08:09:35 TAKAHASI 感じたこと

交通権のレポートを読み、福祉タクシーの現状の貧困さに考えさせられました。これは大切な課題だと思います。私はハイヤー職なのでタクシーとは少し違いますが、似たような仕事なので気になったのです。

中小規模が多いタクシー会社では、福祉タクシーに積極的に取り組めない事情があるのを何となく感じます。モータリゼーションの影響なのか、バブルさえ関係なく年々乗客数が減少しています。
その結果、関東のタクシー業界では吸収合併、買収が水面下でどんどん進みました。これからもどんどん進でしょう。小さな会社で「健全経営」をしているほど経営が大変だと思います。現にウチの会社も、買収により千葉や埼玉に進出し始めました。
こちらでは、バブル時代に増車したタクシーがバブルはじけて今ではドライバーが充足しました。どこも同じようですがウチの経営者の態度は、ドライバーは余るほどいると言って強気になっています。
それと、利用客に対してタクシー供給過剰の感も見え、台あたりの営業収入の伸び悩みが心配されます。政府のタクシー自由化政策とその利用客の意識の自由化への流れやマスコミの報道もあります。
波乱と不安含みのこの業界で、劣悪な労働条件(OT)と低賃金のドライバーの人並への賃金と労働条件の向上と、利用客へのサービス向上、福祉タクシーという課題をどのようにバランスとってやっていくのでしょうか。ガンバるしかないのですが、ただ私は将来の生活不安が先行するのみです。

●(車椅子使用者)
 苫小牧の須郷です。全て要望ですが、まず国会レベルで、、、。「障害者基本法」が出来て、基本計画の策定は、国レベルでは義務になりましたが、残念ながら市町村レベルでは義務化になっていない。地方では障害者が少なく、当事者運動も少ないせいでしょうか、苫小牧市に「基本計画」を作らないの、と聞いたところ、努力目標だし、国や道がまだやっていないから。という返事です。基本計画を必ず作る。その策定には障害当事者も必ず参加させるという方向に改定するように頑張っていただきたい。
 特に市町村レベルでは当事者の声も少なく、あるいは小さくなりますので、まっ たく無視されたりしがちですので。
 第2 は我妻さんも話していましたが、戸口からの交通権なんです。私のような車椅子の場合、10cmの段差は富士山と同じくらいの障害です。そういう意味で入り口から交通問題なんだという認識を持っていただきたいということです。
 第3 点、苫小牧は全道的にも雪が少ない地域なので、リフト付きバスを他に先駆けて導入しては、と云っても、やはり札幌が先だよ、という事なんです。そういうことで札幌さんに頑張ってもらいたいのです。
 海外旅行のことで、、。障害者の海外へ行きたいと思います。その時ツア〜などでは介護の人の費用も払わなければならないので普通の人の2 倍の費用がかかるのです。国内ですと割引制度などでそれほどでもないのですが。
 国際関係にもなりますが、外国との連携で、障害者も行き易いように今後の課題として考えてほしい。
 最近、京都の障害者のグル〜プが札幌にツア〜で来ましたが、重度の方で入浴介助の必要がある人がいました。ホテルによっては、勝手に入浴介護しては駄目、という所もあったりで、本当は障害者はいつも清潔にしていなければいけないのに。旅行中まったく入浴が出来ないという事も出てくるのです。あるいは、“24時間チャリティ〜”などでバスを貰っても運転手がいなくて使えないとか。人的条件の整備が必要だと思います。

TYさん:
 基本法の関係では、自治体は努力目標だと言うのは今後の課題ですので、是非引き続き取り組んで行きたいと思います。
 リフト付きバスについては、自治省の交付税措置がありますので、札幌からとはいわず、苫小牧でと云う事を声を大きくしていただき、また色々な形で行政に圧力(言葉は悪いですけど)を掛けるという工夫も必要ですので、私たちも頑張って行きたいと思います。


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