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94交通権レポート第1回

1994年になって初めての
交通権を考える連絡協議会レポートです。

毎月1回のペースで事務局会議が開かれていますが、2月の事務局会議に、昨年の活動(旭川への調査・点検旅行、「交通権110番」など)を通じてまとめた「要望」を道と札幌市へ提出した回答が寄せられ、発表されました。
また、この数年来大きな問題となっている、スタッドレスタイヤ使用の義務化と、スパイクタイヤの問題について、道の「脱スパイクタイヤ推進室」から真屋さんという方がお見えになって、この問題に対する考え方などの説明がありました。

◎スパイクタイヤ規制による障害者のスパイクタイヤ確保の問題。

この件は、環境庁通達で、障害者はタイヤチェーンの脱着が困難なために、スパイクタイヤの使用を許可するというのが主旨で、現在製造が禁止されている中で、どうやってスパイクタイヤを確保するかということについては何の対策も考えられていない。
この障害者の使用するスパイクタイヤの確保方法などについて、国の方に質問書を出しているがまだ回答がない。
また、このスパイクタイヤの使用許可対象者の中には、この制度を知らない方も多いようである。
道内では車椅子マークを交付した車両が約7、500件、改造車両による限定付き免許が、約7、200件交付されていて、スパイクタイヤの確保の要望はまだまだ多くあると思われる。
このような事が話されましたが、具体的な方策などは何もないのが実状のようです。出席者のうち実際に車を運転している方から体験談として出された話しでは、、、、

○車を運転するだけの事を考えた時は、健常者も障害者も同じ条件ではあるけど、万一スリップなどで脱出出来ない場合、特に他の人の手助けが得られないような場合は生死に関わる事も考えられ、非常に恐い。

○スパイクタイヤを輸入して、障害者の為に販売してもらえないか。

などの意見が出されました。


要望書に対する回答書

1993年12月22日提出

平成6年1月24日


交通権を考える連絡協議会
会長 曽 我 則 明 様
札幌市長 桂 信 雄

要望書に対する回答について

先に要望のありました件につきまして、別紙のとおり回答したします。

要望:
タクシーチケットの枚数を増やし、冬、交通手段のない障害者に特別タクシーチケットを助成してください。
回答:
福祉タクシー利用券につきましては、厳しい財政状況の中で、しかも福祉ニーズが多様化している中にあって、この事業を拡大することは、現状ではなかなか難しいものと判断しております。

要望: 道路をつくるときは、設計の段階から障害者の意見をよく聞いて下さい。
回答: 道路の整備にあたっては、今後とも、多くの方々のご意見を踏まえながら進めてまいりたい。

要望:
リフト付きタクシーの運行業者に対して補助金をだしてください。また、住宅と施設などをつなぐ障害者専用交通システムの整備をしてください。
回答:
リフト付きタクシーの運行業者に対する補助金につきましては、現在のところその考えはありません。
また、障害者専用交通システムにつきましては、経路、時間帯等運行管理上検討すべき課題がございますので、今後の研究項目とさせていただきます。

要望:
携帯用電話購入の障害者に助成金を出してください。
回答:
今後とも車いす用公衆電話ボックス及び施設等での車いす用公衆電話の整備の拡大について関係企業に要望してまいります。

要望:
視覚障害者にとって自転車や物など点字ブロック上の放置や看板・木の枝の突起物は歩行する上で大きな障害物になり、ひいては怪我にもつながります。自転車の放置の解消、木の枝の切断、看板の撤去などの管理を強めてください。
回答:
札幌市では、放置自転車や飛び出した木の枝、また道路上の看板などについては各区土木部において道路パトロールを行い、通行の支障の発見、指導・解消に努めているところです。しかしながら、ご指摘のとおり、全市にわたり全て是正されているとは言い難く、今後も一層の是正強化を目指し、自転車については誘導整理員の強化を図り、木の枝は危険箇所等の早期発見に努めて剪定を行い、看板類は他の不法占用物件とともに是正指導を強めてまいりたいと考えております。
なお、限られた体制の中で行っていることもあり、これら道路上の支障物件がありましたら、随時、各区土木部へご連絡いただけますよう、お願い申し上げる次第です。

要望:
点字ブロックの色は路面の色と反対色にしてください。(黄色で統一を)
回答:
点字ブロックの色彩については、本年度施行した新要綱の中で原則黄色とし、ただし、周辺の床材との対比を考慮して、色相、明度、彩度の面で黄色と同程度の彩色効果があると判断される場合はその色彩を採用することができると規定しておりますので、その旨関係機関に周知済みです。

要望:
冬に横断歩道の点字ブロックが雪で見えなくなるので、除雪などの管理をしてください。
回答:
冬期間の歩道及び横断歩道の運行確保につきましては、降雪10cm以上を目安に実施する歩道除雪及び横断歩道除雪作業等により行っているところであります。除雪作業は、小型ロータリー除雪車と人力とを併用し、ある程度圧雪部を残した方法で行っております。このため、点字ブロック敷設部の舗装面を露出させることは、逆にその部分に段差を発生させることとなり、また、限られた時間内に膨大な延長の除雪作業を完了させなければならないことからも、現行の除雪体制では、極めて困難な状況にあります。
ご要望の冬期間の横断歩道部の管理につきましては、新雪除雪作業時における歩道除雪及び横断歩道除雪の徹底、運搬排雪作業時における交差点部の排雪強化等により、歩行者の安全確保に努めてまいりたいと考えておりますので、ご理解をいただきたいと存じます。

要望:
歩道のロッキング工法のタイル歩道は車椅子使用者にとって振動が大きく進みずらく、視覚障害者は白杖で歩くと、タイルの目地にひっかかって歩きにくい。障害者の意見を聞き、適した歩道をつくってください。

回答:
歩道のインターロッキング舗装につきましては、ご指摘の内容等を踏まえ、より安全で快適な歩行が出来るよう、今後とも努力してまいりたい。

要望:
音響式信号機の設置を関係機関に要請してください。
回答:
交通信号機の設置は、北海道公安委員会が所管しております。
特に、音響式信号機につきましては、北海道公安委員会が視力障害者団体等の要望を受けて設置しておりますが、本市としても貴会からの要望については、当該公安委員会にその主旨を十分伝えてまいりたいと考えております。

要望:
歩道を視覚障害者が歩行中、自転車がスピードを出してすれすれに通り過ぎていき、恐怖を覚える。市民に障害者の正しい理解のための啓蒙を強めてください。
回答:
本市では、ノーマライゼーションの理念の一層の進展に資するため、「福祉ガイド」や小学校高学年向きの「福祉読本」を発行して、児童を含めた市民に対する啓蒙を行っております。ご要望のあった趣旨については、市民に正しく理解されるよう今後も努めてまいりたいと考えております。

要望:
視覚障害者に工事中を知らせる音の信号機を設置してください。
回答:
歩行者安全誘導ガイドシステムが開発されていると聞いておりますが、使用上の問題点等を見極めながら、今後の検討課題とさせていただきます。

要望:
入院中でも福祉タクシーチケットを使えるようにしてください。
回答:
福祉タクシー利用券は、入院中の方についても、一時帰宅されるときなどに使用できるように、現在も交付しているところであります。

要望:
障害者がタクシーチケット・割引を利用する際、タクシー運転手から手間がかかるなどと言われるトラブルが起き、チケットを思うように利用できない障害者も出ております。タクシー運転手に対してチケット、割引の理解を深めるため教育をするようハイヤー協会に要請してください。
回答:
タクシー利用券及び割引制度の周知、協力については、随時、ハイヤー協会を通して各会社へお願いしているところであり、今後とも必要の都度行って参りたいと考えております。

要望:
リフト付き市営バスを導入してください。
回答:
リフト付きバスの導入につきましては、現在、7都市において運行を行っています、しかし本市の場合は積雪寒冷地であり、除排雪の徹底が不可欠であります。
その他にも、
  (1)運行路線の設定基準
  (2)一般利用者の理解と協力
  (3)停留所表示時刻の確保
等、解決しなければならない問題がございます。従いまして、本市といたしましては、これらを総合的に勘案し、「人にやさしいバス」を目指し問題解決に向け鋭意努力してまいる所存でございます。

要望:
車内放送をハッキリ聞こえるようにしてください(特に琴似本通り〜発寒)
回答:
バスの車内放送については、テープによる自動放送を行っており、音量については乗務員が調整できるシステムになっております。ご指摘のような特定路線による機器的な差異はありませんので、適正な音量を保つよう乗務員の指導を徹底いたします。

要望:
低床バスを導入してください。
回答:
身体の不自由な方やお年寄りの方からの強い要望もあり、平成3年度購入車両から、乗降を楽にするため第1ステップを低くした車両を導入しております。(平成6年1月1日現在74両)今後も車両購入時には、全車低床式バスを導入する計画であります。

要望:
車外放送を必ず行ってください(特にロープウェイ線)
回答:
本市バスについては、昭和58年から全車車外行き先案内がテープにより自動的に行えるシステムになっております。
ご指摘のような特定路線で実施していないことはありませんので、必ず正規な取扱いをするよう乗務員の指導を徹底いたします。

要望:
路肩に寄せて、バス停留所の前で停車してください(ずれて停車すると視覚障害者、肢体障害者、老人にとっては乗りづらい)
回答:
停留所着車時の方法につきましては、歩道が設置されている場所においては必ず歩道から乗車でき、歩道上に降車するように、また、歩車道の区分のない道路においては路肩に近づけて着車するよう指導するほか、停留所標識の直近に停車するよう指導しております。
しかしながら、心ない不法駐停車車両が多いため、正規な位置に停車できない状態になることがありますので、ご理解の上ご了承願います。
今後も乗務員に対する指導を徹底するほか、不法駐停車車両の排除について、取締りを強化するよう関係機関に要請してまいります。

要望:
札幌駅のバスターミナルに行けるようにエレベーターを設置してください。
回答:
札幌駅のバスターミナルは、札幌バスターミナル株式会社が所有しており、エレベーターの設置はこの会社の管轄となります。
当該会社に対し聴取したところ、現バスターミナルは狭隘であり、かつ、構造上設置するスペースがなく困難であることからその為の職員を配置し、人的対応を図っているとの回答がありました。今後ともできるだけ検討するよう依頼いたしました。

要望:
全ての地下鉄駅にエレベーターを設置してください
回答:
本市では、現在計画的に地下鉄駅に昇降機を設置する事業を進めております。
しかしながら、南北線、東西線の場合、昭和46年及び51年からそれぞれ事業がスターとしており、駅舎が狭隘な為設置スペースの確保が困難なところや、設置のための用地を確保しなければならない等の課題を抱えております。
今後とも計画的に整備を図って参りたいと考えております。

要望:
障害者が地下鉄に乗った時、降りる時の介護もしてください。
回答:
従来より車椅子を利用する場合、事前に連絡を頂き職員を確保し対応しているところであります。
したがって、降車の場合についても降車駅に連絡し対応することを原則にしているところであります。
しかし、時間帯によって職員の確保に時間を要することもあり、ご迷惑をかける場合もありますがよろしくお願いいたします。

要望:
地下鉄のドアの開閉が早すぎたり、ドアが閉まると同時に発車するので危険です。障害者が利用しているかを確認してから開閉、発車してください。
回答:
地下鉄では、列車の出発の際にホームに自動放送で出発案内を放送しております車掌がドアを閉めるタイミングはこの放送に合わせて操作を行うようにしております。
発車の時機については、車掌が全ドア(12〜18カ所)が完全に閉まったのを車体の横についている赤色灯の点灯で確認してから、運転手に出発合図を送り出発いたしますので、ドアが閉まってから約2秒程で発車の状態となります。
また、障害者が利用しているかどうかは、列車長72〜108mの乗降客から見分けるのは極めて難しいことから、出来るだけ車掌室の近くのドアをご利用いただく等、ご協力をお願いいたします。

要望:
地下鉄のアナウンスはゆっくり、丁寧にはっきりしてください。
回答:
地下鉄の車内放送については、音量調整、発声、発音、アクセント等を研修会及び個人指導を行い技術向上を図っておりますが、今後も継続的に指導を実施してまいります。

要望:
地下鉄の階段の黄色と茶色の線が消えかかっているところがあり、見えにくいので1年に1回点検補修をしてください。
回答:
地下鉄施設階段部の段差色別テープは、昨年11月に全駅の整備を図ったところであります。今後も定期的に点検を行い補修をする予定であります。

要望:
地下鉄の出口がわからないので視覚障害者にもわかるような工夫をしてください
回答:
地下鉄出入口(地上部)につきましては、東豊線全駅の利用の多い出入口1カ所及び他線でも主要駅に同様の考えで1カ所の出入口に誘導チャイムを取付誘導しているところであります。
しかし、音量等の調整をしておりますが、付近住民より苦情が寄せられているのも事実であり、今後は慎重に検討して参りたいと考えております。

要望:
地下鉄入り口、駅構内〜ホームの階段に色をつけて、弱視障害者が見やすくし、また滑り止めをつけてください。(北12条か北18条駅は金属カバーで特に危ない)
回答:
地下鉄施設の階段部には、色付きの滑り止めを設置しております。また、滑り止めのない階段(ホーム〜コンコース)については、黄色のテープを貼付し、段差色別が出来るようになっているところであります。
なお、北12条・北18条駅の出入口階段は合成樹脂製で滑り止め付きのヒーティングを施しております。

要望:
地下鉄入り口から雪が吹き込まないようにしてください。(雪で滑る)
回答:
冬季間吹雪の際、北向きの出入口がこの様な状態となることがあります。防止策として、一部風除扉等を設置して対応しているところでありますが、吹き込んだ場合は速やかに排雪等を行い適正な駅舎管理に努めたいと考えておりますのでご理解の程お願いしたします。

要望:
地下鉄駅すべての階段の両側に電灯をつけてください。特に白石駅、南郷7丁目駅の階段の片側の電灯が点灯していないのでつけてください。
回答:
白石駅7番出口階段の照明につきましては、両側に照明器具が付いておりますが節電のため片側のみ点灯しておりますので、早急に調査し、暗いようであれば点灯することにいたします。
南郷7丁目駅につきましては、節電のため減灯している階段はございませんし、通路、階段の基準照度は確保されておりますのでご理解願います。


今回、札幌市に提出した要望には様々な問題が雑多に入り混じった状態でしたので、今一度回答書の内容分析などを行った上で要望の提出先を再検討してみようとの考えも出ています。
例えば、携帯電話の所持などに補助を、、という要望に対する回答には、要望に対するズレというか、的はずれの回答になっている。
要望の主旨は、身動きとれない状況などに追い込まれたときの緊急連絡などに携帯電話が大きな力を発揮してくれるのではないかという期待があっての要望である。これなども,NTT等への料金割引制度の要望に代えてみてはどうか?ということです。


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