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「交通権を考える連絡協議会」第2回レポート

 昨年、1996年12月に提出した要望書に対する回答が寄せられました。要望の内要とあわせてお届けします。

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札市声第 689号
平成9年1月30日

交通権を考える連絡協議会
会 長 後 藤 昌 男 様

札幌市長 桂 信 雄

 皆様におかれましては益々ご清栄のこととお喜び申し上げます。また、日頃から市政に多大のご理解とご協力をいただき厚くお礼申し上げます。
 さて、先に皆様からご要望のありました件について、下記のとおりお答えいたします。


1 重度障害者タクシー料金補助事業費の増額をすること。
答)
 この制度の趣旨は、障害者の社会参加を目的とした基本料金の助成です。近年、在宅の重度障害者の方の社会参加の機会が増えてきており、また、福祉タクシー利用券を通院に利用されている方も多々あると聞いておりますことから、福祉タクシー利用券の枚数増について、その利用の実態や他都市の状況を勘案しながら検討してまいりたいと考えております。

(担当:民生局障害福祉部障害福祉課)

2 住宅と施設等をつなぐ障害者専用交通システムを早期に整備すること。
答)
障害者専用交通システムとは、仙台市が実施しているリフト付き自動車運行事業とお聞きしておりますが、本市では、重度障害者の移動支援として、現在リフト付き自動車を札幌市身体障害者福祉協会に委託して運行しております。
 今後につきましては、他都市の状況も踏まえながら、行き先や経費の負担等事業のあり方について研究してまいりたいと考えております。

(担当:民生局障害福祉部障害福祉課)

3 携帯電話の基本料金等の割引を国・NTTに働きかけること。
答)
 携帯電話につきましては、近年急激に普及した機器でありますので、助成制度や割引は実施されていませんが、ご要望の件については、全国的なレベルで働きかけていくべきものと考えておりますので、国や他都市の動向などを見極めながら検討してまいりたいと考えております。

(担当:民生局障害福祉部障害福祉課)

4 音響式信号機の設置を関係機関に働きかけること。
答)
 音響式信号機が、視覚障害者の安全な道路歩行に重要な役割をはたしていと理解しておりますので、設置箇所についての具体的な要望や優先順位等を勘案しながら、設置を要望してまいりたいと考えております。

(担当:民生局障害福祉部障害福祉課)

5 タクシードライバーの障害者に対する理解、啓蒙を進めるようハイヤー協会に働きかけること。
答)
 本市では、一般市民に対して、毎年、福祉月間を定めて各種啓発活動を行っているほか12月9日の「障害者の日」を中心として様々なイベントを通した啓発などを行っております。また、市民の関心が高いボランティア活動や各種スポーツ大会なども障害者に対する理解を深めるためには重要であると考え支援実施しております。
 タクシーの乗務員についても、市民のひとりとして、このような啓発や行事を通して障害者に対する理解を深めていただくとともに、福祉タクシー利用券や割引制度の周知・協力の際にも、制度の内容等を通して障害者に対する理解が得られるよう働きかけたいと考えております。

(担当:民生局障害福祉部障害福祉課)

6 障害者がタクシーチケット・割引のトラブルをなくすためハイヤー協会にドライバー教育を要請すること。

答)
 福祉タクシー利用券及び割引制度の周知、協力については、随時、札幌乗用自動車協会を通して各会社へお願いしているところであり、今後とも必要の都度行ってまいりたいと考えております。

(担当:民生局障害福祉部障害福祉課)

7 道路整備にあたっては設計段階から障害者の意見を聞き、モニターに障害者もいれること。
答)
 本市では、昭和50年に身体障害者福祉モデル都市の指定を受け、ノーマライゼーション社会の実現に向けた各種施策、環境整備等の充実に取り組んできているところです。また、平成4年度からは、北海道開発局と共同で「人にやさしい道路整備」に関する調査研究を進めており、この中で、障害者の方々に対するアンケート調査にはじまり、平成5年度には車いす利用者と視覚障害者の方を対象としたヒアリング調査、移動制約者と道路管理者との懇談会、さらにはフィールドチェックでは実際に道路上で車いす利用者と視覚障害者の方から意見聴取を行いました。加えて、平成6年度からは視覚障害者の中でも、特に弱視の方を対象にした詳細なアンケート調査や歩道の横断勾配や舗装材料に関する車いす走行試験を行うなど基礎データの収集を進めてきました。
 これまでのこうした調査結果を基に、今後の道路整備を進める上での具体的な整備の方向を取りまとめた「歩道等整備ガイドライン(案)−人に優しい道路整備を目指して」を北海道幹線道路協議会で平成8年に作成し、また、「視覚障害者誘導用ブロック設計・施工要領(案)」を札幌市で作成したところであり、関係部局にも十分な理解と目的に対する見識を一人一人の技術者が把握し、それぞれの現場で実行するべく周知徹底を図っていますので、今後ともご指導のほどをよろしくお願いいたします。

(担当:建設局土木部道路課)

8 音響信号機の絶対数が足りず、障害者の社会参加の障害になっている。積極的に設置するよう関係機関に働きかけること。
答)
 上記4の回答と同様です。

(担当:民生局障害福祉部障害福祉課)

9 歩道に車を乗り上げ駐車している車が障害者の歩行の障害になっている。関係機関と連携をとりながら市としても広報等でアピールをすること。
答)
 歩道に乗り上げた車両は、駐車禁止場所だけではなく、いかなる場所においても違法駐車となります。そこで、本市におきましては、歩行者の障害となる駐車方法等についても町内会組織などを通じて協力を求めるとともに、関係機関に指導・取締りを要請しているところです。
 また、市民に対するPRとしては、今後とも「広報さっぽろ」をはじめ、本市の広報媒体を通じてより一層違法駐車の防止に努めてまいりたいと考えております。

(担当:市民局交通環境対策部交通環境対策課)

10 札幌市施設の障害者用駐車場の理解がなく一般によく理解されていないので、広報さっぽろでPRすると同時に有効な対策をすること。
答)
 「札幌市福祉の街づくり環境整備要綱」では、障害者用の駐車スペースについて車の乗降に支障のある方に配慮して幅、位置等について基準を設けておりますのでその利用方法等について市民のモラル確保を含めて有効な対策を検討するとともに各施設管理者にも適正な管理を働きかけてまいりたい。

(担当:民生局障害福祉部障害福祉課)

11 歩道のロッキングブロック工法は障害者にとっては使いづらいので工法の研究をさらに努めてください。
答)
 インターロッキング・ブロック歩道の歩行・走行性の改善につきましては、材料の隙間を狭めたり、下地のアスファルト舗装を施し、平坦性を確保するなど、改良・工夫をしながら、その向上に努めております。
 なお、今後ともさらに材料面及び施工面の研究をしながら、歩きやすい歩道の施工に努めてまいりたいと考えております。

(担当:建設局土木部業務課)

12 視覚障害者に工事中を知らせる音響信号などを設置すること。
答)
 本市では、昭和50年に身体障害者福祉モデル都市の指定をうけ、ノーマライゼーション社会の実現に向けた各種施策、環境整備等の充実に取り組んできているところであります。また、平成4年度からは、北海道開発局と共同で「人にやさいい道路整備」に関する調査研究を進めており、これまでの調査結果を基に、今後の道路整備を進める上での具体的な整備の方向を取りまとめた「歩道等整備ガイドライン(案)−人に優しい道路整備を目指して」を北海道幹線道路協議会で平成8年に作成したところであります。その中の「工事箇所での誘導」の項で、「工事箇所において車道部へ通行者を誘導する場合には、歩道の高さに合わせたデッキ等を設置し車椅子利用者等の通行に配慮する。」こととしており、また、「視覚障害者が工事区間に進入しないような配慮(点字ブロックの仮設、フェンスあるいはコーンバーなど連続的な誘導と誘導員の配置等)も必要である。」としております。
 このガイドライン(案)については、関係部局で十分な理解と目的に対する見識を一人ひとりの技術者が把握し、それぞれの現場で実行するべく周知徹底を図り今後も視覚障害者の安全性の確保に努めてまいりますのでよろしくお願いいたします。

(担当:民生局障害福祉部障害福祉課)

13 リフト付き及び低床スロープ付き路線バスを導入すること。
答)
 リフト付きバスについては、現在、公営交通で9都市、民営で4社が導入しております。しかし、いずれも交通環境問題があり、その運営について苦慮しているのが実態であります。本市においても以前より調査研究を行っておりますが、道路の改良など種種の問題があることから、関係部局で協議検討を行っているところであり、今後もノーステップバスを含めてさらに研究を進めてまいります。
 なお、低床式バスについては、厳しい財政状況の中で、平成5年度から車両更新時に導入しており、全車低床式とするよう努力しております。

(担当:交通局事業管理部総務課)

14 全ての地下鉄駅にエレベーターを設置すること。
答)
 地下鉄駅のエレベーターについては、基本的に全駅に設置していきたいと考えておりますが、地上部の用地、駅舎の構造、工事期間中の付近住民・利用者の理解等の問題があるため、個々の駅について具体的な調査検討を進めていき、設置可能となった駅から設置してまいりたい。

(担当:民生局障害福祉部障害福祉課)

15 地下鉄のエレベーターに声の案内装置を付けること。
答)
 今年度設置したエレベーターから音声案内装置付きのものとしております。今後も音声案内装置付きのものを設置してまいりたい。既存のエレベーター改修については、今後、関係部局で協議してまいりたい。

(担当:民生局障害福祉部障害福祉課)

16 地下鉄の利用で駅間の連絡の不備から、目的地に来ても駅員が来なくて乗り越すことがあります。連絡の徹底をすること。
答)
 ご迷惑をおかけしました方につきましては、深くお詫び申し上げます。さて、乗り越しの原因ですが以下の2点が考えられます。
   (1)職員の伝達ミス
      乗車駅から降車駅に対して「列車番号・発車時間・乗車位置・人数」
     を連絡して、お客様の対応を行っておりますが、連絡内容の伝達ミスか
     ら、降車駅での出迎えのタイミングが合わず、介護できなかった場合。
   (2)乗車区間の関係
      降車駅では乗車駅から連絡を受け、職員がホームに向かいますが、お
     客様の乗車区間(駅間隔)が短く介護が間に合わない場合。このような
     ことから、お客様には余裕をもってご乗車していただくようご案内をし
     ております。しかし、お客様のなかにはご案内を行っても無理やり乗車
     し、結果的に介護が間に合わないという状況もございます。
   今後の対策としましては、
   (1)連絡内容の復唱確認の徹底を図る。
   (2)降車駅での介護体制が整うまで、お客様に乗車を見合わせていただく
     ようお願いする。
   (3)現在、駅職員が対応しておりますが、地下鉄乗務員の活用も図る。
     など徹底を図ってまいりたいと考えております。

(担当:交通局事業管理部総務課)

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