会報第40号
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第11回 「交通権110番」 の要望書に対する回答全文掲載 = 回答についての意見・感想をお寄せ下さい = |
【 道路 】 |
【 地下鉄 】 |
【 整備 】 |
【 制度 】 |
【 公共的施設 】 【 市営住宅 】 |
事務局だより・編集後記 |
(1ページ)
第11回 「交通権110番」 の要望書に対する回答全文掲載
= 回答についての意見・感想をお寄せ下さい =
昨年9月に提出してあった要望書について、12月に回答が届きましたので文書そのまま掲載します。
この回答をもとに、例年通り各担当部局と直接話し合う行政懇談会を準備しているので、意見や感想を、どしどし事務局にお寄せ下さい。
要望書の前文 札幌市長 上田 文雄様宛
時下、貴殿におかれましては、益々御清栄のこととお慶び申し上げます。
さて、障がいをもつ者が社会参加する上で、交通機関や建物を利用できるようになることは欠かせない条件です。このことは、一時的な障がい者といわれる骨折患者や妊産婦及び子供や高齢者にとっても同じです。
私たちは、誰もが自由に出歩き安心して暮らせるバリアフリー社会の実現を目指し、活動しておりますが活動の一環として、このたび恒例の「第11回交通権110番」を開催しましたところ、多くの方々から切実な意見・要望を聴くこ事ができました。
つきましては、その声を「要望書」としてまとめましたので提出いたします。各関係部署で、ご検討いただき、早期に改善・改修が実現するようにお願いいたします。
なお、寄せられた声が直接伝わるよう、文言はあえて整える事はしませんでしたので、ご理解下さい。
要望書に対する回答は文書でお願い致します。
回答の前文 札幌市総務部広報部長 梶原 隆
時下、皆様におかれましては、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、平成16年9月15日に、市長あてにご要望のあった件につきましては、関係部局からの回答をとりまとめましたので、下記のとおりお答えいたします。
なお、本市では、「障がい者による政策提言サポーター制度」に取り組んでおりますが、これは、障がいのある人たちの思いや考えを、同じ立場で理解することができるサポーターが、様々な意見の聞き取り役やとりまとめ役になり、それらを市政に反映させるための政策提言を行なうものであります。
本年9月には、提言者が提出されたところでありますが、提言の中には、今回のご要望と同趣旨の内容も含まれておりますことから、サポーター制度の提言趣旨も踏まえ、回答させていただておりますことを申し添えます。
(2〜5ページ)
【 道路 】
1.全市的にマンホールの凸凹について調査し、路面と平坦になるように改修してほしい。
「回答」
マンホールの上面と地表面とのすり付けは、車両進行や歩行に対しては、平坦であることが望ましいが、除雪作業時に支障とならないこと、及び損傷防止のために路面より低くする必要があります。本市の道路占用許可条件では、舗装道の場合は現在路面から2センチ下げて埋設するよう規定してあります。また国道についても、舗装面から1.5センチ程度低く設置することが、北海道開発局の占用物件事務取扱要領で規程されています。
なお、歩道のバリアフリー化工事に際しては、道路管理者の指導により、既設マンホールと路面を無段差にする工事を行っています。
今後とも、通行にd支障となる個所については、随時補修し、危険回避に努めてまいります。
(下水道局施設部施設管理課管理計画係)
2.身体障害者福祉センター(24軒)の駐車場にあるマンホールを路面と平坦になるように改修してほしい。
「回答」
現在、身体障害者福祉センターの内部改修工事を行っておりますので、これと併せ、費用の面など検討したうえ、早期に改修したいと考えております。今後とも、駐車場のご利用に差し障りえのないよう路面の確保に一層努めてまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
(保健福祉局保健福祉部身体障害者福祉センター)
3.冬のマンホールにできる段差が、車いすでの通行を妨げている。改修してほしい。
(すすきの5条〜7条中路南方向)
「回答」
すすきの地区の中小路については、人通りや路上駐車等の理由から、除雪機械が入る上で時間的制約を受けるので、冬期間における路面管理については、圧雪による路面管理をせざるを得ない状況にあります。このため、マンホール内の気温が高いことから、マンホール上の雪が融けて穴となる時期が出てくるものと考えられます。
他の生活道路において、このような状況になった場合、土のう袋等により段差解消を図る箇所もあり、対策を講じることが可能な個所もありますので、お気づきの個所がございましたら、ご連絡をいただき、検討したいと考えております。
なお、当該個所の具体的なことにつきましては、中央区土木部へお話されるようお願いいたします。
(建設局雪対策室事業課)
4.狭い歩道で、自転車の通行量が多い所は、自転車と歩道を分けてほしい。視覚障がい者にとって危険なので、全市的に調査し改修してほしい。
「回答」
歩行者と自転車の分離を図るためには、双方の安全を確保するため、ある程度の幅員が必要であると考えております。したがいまして、当面は広幅員の歩道上において、自転車と歩行者を分離するなどして、走行空間を確保するといった整備に、自転車利用者及び歩行者のご理解と沿道関係者のご協力を得ながら、取り組んでまいりたいと考えております。
(企画調整局総合交通計画部交通企画課交通企画係)
5.通学路の横断歩道は、滑って滑って子供達が危ないので砂まきの回数を増やしてほしい。(大谷地バスターミナルと厚別南中学校を結ぶ高いマンションの日陰の通り)
「回答」
要望個所は、大谷地バスターミナルと厚別南中学校までの通学路で、札幌恵庭自転車道路と大谷地駅前線の歩道の、凍結防止剤等散布の要望かと思われます。散布状況については、冬期歩行環境の向上を目的に、特に歩行者交通量の多い公共施設周辺半径500bを強化個所とし、凍結路面対策を実施しており、昨年は、自転車道路は大谷地駅から三里川までと、大谷地駅前通線は歩道に、共にシーズン中21回散布し、さらに、状況に応じて緊急凍結剤散布を行いました。
次に、横断歩道につきましては、歩行者交通量の多い公共交通施設を対象に、その周辺交差点に、歩行者が滑り止め材を散布できるように、砂箱を設置しております。大谷地駅前通線周辺の交差点にも三箇所ほど歩道上に設置しており、要望の横断歩道箇所にも隣接して歩道上に砂箱を設置しております。
今後は、凍結防止剤散布については、パトロールを強化して路面凍結状況を確認し散布をいたします。また、砂箱設置につきましても歩道上の施設状況、路面状態等を見ながら順次増設を検討してまいります。
(建設局雪対策室事業課
6.身体障害者療護施設「つばさ」(南9条西26丁目)前に信号機を設置してほしい。
7.歩車分離信号機は、視覚障がい者には不便です。以前からの課題でしたが、どんな対策を検討しているのかお知らせ下さい。
「回答(6.7合わせた回答です)」
信号機の設置に関しましては公安委員会が所管となっております。設置の要望については、当該区役所総務企画課で受け付け、現地調査の上、管轄警察署に要望いたします。
本件については、中央区役所総務企画課が窓口となります。
ご要望の内容について連絡しておきますので、詳細の打ち合わせを区役所と行なってください。
また、歩車分離信号機の課題については具体的な問題点についてお示しいただければ、公安委員会に対し意見としてお伝えすることも可能かと思われます。
(市民局地域振興部区政課交通安全推進課)
8.春先の融雪期に排水を考えての除雪を全市的に行なってほしい。
「回答」
春先の融雪期においては、解けた雪による水溜りが多く発生することから、雨水枡を雪山から出す作業を全市的に行なっております。今後も春先においては、同様の作業を随時実施していきますので、ご理解をお願いいたします。
(建設局雪対策室計画課)
9.障がい者の冬の外出は、歩道の除雪が整っていてこそ、公共交通機関が利用できます。
歩道除雪の徹底を願いたい。歩道への雪の積み上げはしないでほしい。
「回答」
歩道除雪につきましては、バス路線及び住宅連たん地域など、歩行者の多い幅員2b以上の歩道を対象に実施しております。
また、特に歩行者の多い、公共交通機関や公共施設周辺では歩行者の安全対策として、凍結防止剤などの散布を実施し、冬期歩行環境の改善を推進しております。
なお、車道の端部については、冬期間において雪のたい積スペースを兼ねており、車道や歩道の除雪した雪を一時たい積しておりますが、歩行者の通行にできるだけ支障とならないよう除雪しておりますので、ご理解をお願いいたします。
(建設局雪対策室計画課)
10.排水溝の目の粗い蓋は、障がい者にとって危険です。全市的に調査し改修してほしい。
「回答」
「歩道施行ガイドライン」では、路面排水施設(雨水枡等)の位置は、歩行者の動線上に設置しないこととしております。なお、やむを得ず雨水枡等を設置する場合は、杖・車イスのキャスター等が落ち込まない構造の蓋を設けること(穴の大きさが格子形の場合には10a、幅1a以下のピッチのものをいう)としています。
予算の制約はありますが、今後も順次、歩道改修を進めていく考えであります。
(建設局管理部道路維持課維持計画係)
11.フラット式で歩道を改修する場合、車椅子使用者の車の乗降を配慮した改修を願いたい。
「回答」
本市では、障がいのある方々の意見を取り入れ、マウンドアップ式を標準としていますが、都心においては、周辺ビル出入口の高さが一定でないため、フラット式の歩道で整備することがあります。
特に、車いす使用の方々の意見から、一丁間に低下がない場合は1b程度の低下部を2〜3箇所程度設置し、車への乗降を配慮するよう、平成16年度より実施しておりますので、よろしくお願いいたします。
(建設局土木部道路課調査担当)
12.丸井今井南館の自転車置場から、はみ出している自転車が通行の妨げになっているので指導してほしい。
「回答」
同駐輪場には毎朝、自転車誘導整理員を配置し、駐輪場内の整理に努めています。
また、日中の時間帯においては、商店街と市との間で自転車の整理について協働する協定をむすんでおり、今後はより一層連携をとりながら、通行空間の確保に努めてまいりたいと思います。
(建設局管理部道路維持課維持計画係)
13.JR琴似駅からタクシー乗り場までの歩道が、ロードヒーティングになっている所と、なっていない所に、段差ができ、車いすでタクシー乗り場まで行けないので改善してほしい。
「回答」
降雪期になりましたら、現地において、関係者で合同点検をしたいと考えております。
除雪作業につきましては、土木センターで実施するほか、建設局管理部から雪割作業を業者委託で、実施しておりますので、段差を解消するように指示いたします。
また、タクシー乗り場につきましては、ロードヒーティング施設内に再設置することを検討いたします。
(建設局管理部道路維持課維持計画係)
14.地下鉄大谷地駅周辺の歩道の除雪状況がよくない。もう少し丁寧に除雪してほしい。
「回答」
本市の歩道除雪は、有効幅員2b以上の歩道でバス路線及び住宅地域の歩行者が多い歩道について実施しており、除雪出動基準は一般的に積雪深が10a程度及び地吹雪や圧雪状態を総合的に判断して、通勤・通学時までに計画的に除雪を行っております。
歩道の除雪状況がよくないとのご指摘ですが、その日の降雪時間帯によっては、朝の通勤通学に間に合うよう急いで作業を行なうことなどから、多少雑な除雪になる場合もあったことも考えられます。今後は、パトロールを強化するなど路面状況をの把握に努め、丁寧な除雪を心掛け、良好な歩道の状況となるように対応してまいります。
(建設局雪対策室)
15.除雪後の路面が滑って恐ろしい。砂を撒く機械を開発するなど何らかの対策をしてほしい。
「回答」
歩行者に対する凍結路面対策につきましては、「9」の回答で述べたように、主に公共施設周辺を対象とした歩行者の安全対策を推進しており、散布機械についても導入を進めているところであります。
また、凍結路面対策につきましては、刻々と変化する路面状況に常に対応することは困難でありますので、市民とのパートナーシップによる凍結路面対策として、市民の方々自らが歩道や横断歩道に滑り止め材を散布できるよう、主要公共施設周辺の交差点に砂箱の設置を推進するとともに、他の地域についても、町内会などの団体に滑り止め材を無料配布しておりますので、是非ご利用頂きますよう、ご理解とご協力をお願いいたします。
(建設局雪対策室)
16.大谷地駅から南郷通18丁目までの間のサイクリングロードに街灯を設置してほしい。
「回答」
街路灯の設置等については、それぞれ各区土木部維持管理課において地域の実情等を勘案し計画的な設置を進めております。
現在の白石・厚別間のサイクリングロードの街路灯は、基本的に合流部や橋りょう等の危険箇所に街路灯の設置を行なっております。
このサイクリングロードは、旧国鉄千歳線用地を市民の健康増進等のため整備したものであり、列車騒音等の予防のため高い土手や防風林等があり、住宅等から遮断されている箇所が多く、事件・事故の発生時に救助・援助を求めることが難しい箇所が多数あります。このことから、街路灯の設置により夜間サイクリングロードに一般歩行者を誘導することは、事件発生が懸念されますので、夜間は、隣接の一般道路の利用をお願いいたいと考えております。
(建設局管理部道路維持課維持計画係)
(5〜6ページ)
【 地下鉄 】
1.全駅にエレベーターを設置してほしい。現在まだ設置されていない箇所について、それぞれの事情と困難点を明らかにしてほしい。全駅完備の今後の見通しを知りたい。
「回答」
平成16年9月現在、地下鉄49駅のうち、38駅でエレベーターの設置を完了しております。
今後の計画として、今年度中に、南北線すすきの駅・平岸駅(南行線)、平成17年度に、東西線円山公園駅・南郷18丁目駅、平成19年度に、南北線中島公園駅のエレベーターしゅん功を予定しております。
こちらの駅を除いた未設置駅は、南北線北18条駅・北12条駅・中の島駅、東西線バスセンター駅・菊水駅・東札幌駅(東行線)・南郷7丁目駅の計6.5駅となります。
未設置駅につきましては、駅舎の構造上の問題・地上部における用地確保の問題等を抱えており、特に困難度の高い駅が未設置となっている状況にあります。しかしながら、全ての駅にエレベーターを設置するという目標に向かって、鋭意努力しておりますので、ご理解をお願いいたします。
(交通局高速電車部)
2.安全柵設置の実施にあたり、その具体的計画内容を明示願いたい。また、当事者の意見が十分反映されるように進めてほしい。
「回答」
可動式ホーム柵の実施については、平成21年度に東西線、25年度に南北線、30年度に東豊線で実施を計画しております。
また、今後の計画策定に際しましては、視覚障がい者をはじめとする方々のご意見も伺いながら進めてまいります。
(交通局高速電車部)
3.南郷18丁目駅のエレベーター設置にあたり、設置場所と完成時期を知らせてほしい。
「回答」
地下鉄東西線南郷18丁目駅のエレベーター設置工事は、平成16年9月1日から開始しており、完成時期は平成18年3月を予定しております。
設置場所については、地上階からコンコース階までは2番出入口付近、コンコース階からホーム階までは各ホームの中央部を予定しております。
工事期間中は、出入口の一時的閉鎖等、ご不便をお掛けいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。
(交通局高速電車部)
(6〜9ページ)
【 整備 】
1.大通公園の地下街へのエレベーター出入口周辺に、車乗降のための停車スペースを作ってほしい。
「回答」
本市では、さっぽろ都心交通を策定し、都心部における「人と環境に配慮した都心交通」の実現に向けて、施策展開を進めているところであり、都心部の道路における道路空間の再配分を行って、歩行空間の充実などを進めることとしております。ご要望の公共交通機関や公共施設へ連絡する場所への停車スペースの設置につきましても、この計画の推進の中で検討を進めて行きたいと考えております。
(企画調整局都心まちづくり推進室都心交通担当課)
2.JR札幌駅南口タッチについて、パトカーやタクシーが駐車していることもあって、利用できない時がある。設置主旨を周知してほしい。
「回答」
当該タッチスペースは、JR北海道の管理において、札幌ハイヤー協会が使用しているスペースでありますので、双方に周知いたします。
(建設局管理部)
3.市民会館前は、観光バスが多く止まっていて、障がい者使用者の乗降する所がなく困ります。乗降場を設置してほしい。
「回答」
市民会館では、駐車スペースが手狭なこともあり、通常、主催者以外の一般来訪者の駐車は認めておりません。
しかし、当館を利用される障がい者の方から、事前に駐車したい旨の連絡があった場合は、また、急な来館の場合でも、駐車スペースを確保しております。
障がい者の方が、車で市民会館をご利用の際には、駐車場管理人が出入口に常駐しておりますので、ご遠慮なくその旨をお申し付け下さい。
(教育委員会生涯学習部市民会館)
4.車椅子使用者用トイレや多目的トイレで、介助者が外からドアを閉めると、中の電気が消えてしまうので、よい対策を考えてほしい。
「回答」
問題となっているトイレの設置場所が分かりませんが、個々の施設の整備等については「当事者の生の声」として、直接、施設管理者に申し出ていただくことが,相互理解と早期解決に、つながるのではないかと考えております。
(保健福祉局保健福祉部高齢施設課)
5.障がい者の冬の移動支援は、戸口から戸口へ、戸口から公共交通機関への移動サービスが不可欠です。この交通体系の実現のため、長期計画を立て、第一歩を踏み出してほしい。
「回答」
冬期間に限らず、障がい者の移動支援の1つとしてSTS(スペシャル・トランスポート・サービス=居宅介護事業所やNPO<特定非営利活動法人>等が行なう移動サービス<福祉有償運送>)がありますが、先般、厚生労働省と国土交通省において介護輸送にかかる取り扱いについて、障がい者等の移動支援の重要性を認識した上で一定の整理をし、通知がなされたところです。本市におきましても、当該通知の趣旨にもとづき、運営協議会の設置について検討を進めて参りたいと考えております。
(保健福祉局保健福祉部障がい福祉課)
6.大通公園を障がいを持つ者にも利用できるように改善願いたい。(要望は公園全域に準用する。3丁目〜1丁目を点検)
1) 西3丁目地下鉄出入口周辺
@ 地下鉄出入口上下に誘導鈴を設置。手摺に点字シールによる案内を付けてほしい。
「回答」
平成16年から22年度まで、地下鉄駅バリアフリー整備を予定しており、今年度は、地下鉄大通駅等の整備を予定しております。この整備の内容といたしましては、視覚障がい者誘導用ブロック・オストメイト対応トイレの整備等を予定しており、ご要望の誘導鈴につきましても、当局の所管する出入口に限られますが、視覚障害者誘導用ブロック敷設部分の出入口上部に設置する計画となっております。
また、手摺の点字シールによる案内についても、視覚障害者誘導用ブロック敷設部分の出入口に整備する方向で計画しております。
(交通局高速電車部業務課)
A 地下鉄出入口から点字ブロックで、公園・トイレ・電話ボックス・水飲場へ連続して誘導して、出入口の段差を解消してほしい。
B トイレは、男子用・女子用の音声案内を設置し、入口に触知図による内部案内をする。
C電話ボックスの出入口ドアは、車いす使用者にとっては利用困難。ドアの改善が必要。
D水飲場に点字シール案内を付ける。
「回答」
A、B、C、Dについて、併せてお答えします。
大通西3丁目地下鉄出入口周辺から、大通公園・各公園施設への誘導及び施設の改善につきましては、今後、整備できるところを検討の上、取り組んで行きたいと思います。
なお、電話ボックスにつきましては、NTT東日本(株)北海道支店にお話されることが良いと思います。
(環境局緑化推進部公園管理課)
2) 西2丁目・西1丁目の横断歩道
@ 音響案内のボリュームが、ほとんど聞こえないので音量をあげてほしい。
「回答」
信号機等については、警察署が管理しているため、各警察署の交通課でお話されることが良いと思います。
(建設局管理部道路管理課)
A 点字ブロックは、できるだけ直線で、歩道の中央に敷設する。
「回答」
誘導の点字ブロックの設置位置は、歩道有効幅員が狭い場合は、車いすの進行を考慮して、民地より60a程度に設置を行い、歩道有効幅員の広い(2b以上)場合はセンター付近に設置するようにしております。
(建設局土木部道路課)
3) 西1丁目地下鉄出入口周
@ 1)−@、2)−Aと同じ
「回答」
1)−@、2)−Aと同じ
A 放置自転車が歩行を妨げている。
「回答」
現在同地区には、午前8時から午後4時まで、自転車の誘導と整理にあたるため、整備員を配置しており、地下鉄の出入口付近には、特に、自転車を置かないように、重点的に、指導してまいります。
(建設局管理部道路管理課)
4) その他
@ 常に路上障害物がないように、巡回・指導は必要。
「回答」
通常の管理の中で、巡回を徹底して対応してまいります。
(環境局緑化推進部公園管理課)
A 公園内に何箇所か、触知案内板が必要。
B 総合案内所の設置。
C 花壇には点字による花の説明がほしい。
「回答」
A、B、Cを併せて回答します。
公園内の施設の改善につきましては、今後、整備できることを検討のうえ、取り組んでまいりたいと考えております。
(環境局緑化推進部公園管理課)
5)テレビ塔
@ 点字ブロックの敷設、外への音声誘導でテレビ塔と分かるようにしてほしい。
A 地下鉄出入口への勾配が急で車いすでは困難なので改善してほしい。
「回答」
@Aを併せて、テレビ塔管理している、北海道観光事業(株)に、お話することが良いと思います。
(環境局緑化推進部公園管理課)
7.狸小路を障がいを持つ者にも利用できるように改善してほしい。
@ 視覚に障がいのある人も、何丁目か分かるようにしてほしい。
「回答」
本市では、平成10年12月に「札幌市福祉のまちづくり条例」を制定し、バリアフリー化の推進に取り組んでおり、多くの方が利用する施設の整備につきましては、条例の趣旨や整備基準を記載したパンフレットの配布や、施設整備マニュアルの販売・ホームページの掲載等により、事業者への理解の促進に努めているところであります。
本件につきましては、関係事業者等にお伝えしますが、個々の施設整備等については、当事者の生の声として、直接、施設管理者に申し出ていただくことが、相互理解と早期解決につながるのではないかと考えております。
(保健福祉局保健福祉部高齢施設課)
A 歩道中央部に点字ブロックを設置してほしい。
「回答」
狸小路は、午前8時〜午前10時まで、車道扱いの交通規制をしております。このため、点字ブロックを敷設することができないのが現状であります。ので、ご理解をお願いします。
(建設局土木部道路課)
B 路上障害物をなくする。
「回答」
狸小路については、平成8年・9年の両年にわたり道路占有物件適正化事業を実施して、道路上の歩行等に障害となる物件の適正化を図ったところですが、事業実施後、すでに7・8年が経過しているため、また、元の状態に戻ってきている現状があります。このことについては、中央区土木部からも、商店街の組合等を通じて是正を求めているところですが、大要は賛成していただけるものの、個々の対応となると「店が分かりずらい」「目立たない」等、商店との兼ね合いから、円滑に是正が進んでいるとはいえない状態です。
今後、商店街との話し合いや、一体となった取り組みを行なうとともに、計画を立てて、適正化事業の実施も行なうよう、安全で快適な歩行者空間の確保に努めてまいります。
(建設局管理部道路管理課)
C 南3条バス停周辺の放置自転車が歩行を妨げている。
「回答」
当該地区については、商店街と市との間で自転車の整理について、協働する協定を結んでおり、今後はより一層連携を取りながら、通行空間の確保に努めてまいりたいと考えております。
(建設局管理部道路管理課)
D エレベーターによる地下街とのアクセスを考えてほしい。
E 総合案内所の設置と点字ガイドブック・音声案内テープの作成等も考えてほしい。
D、Eを併せて回答します。
本市では、平成10年12月に「札幌市福祉のまちづくり条例」を制定し、バリアフリー化の推進に取り組んでおり、多くの方が利用する施設の整備につきましては、条例の趣旨や整備基を準記載したパンフレットの配布や、施設整備マニュアルの販売・ホームページの掲載等により、事業者への理解の促進に努めているところであります。
本件につきましては、関係事業者等にお伝えしますが、個々の施設の整備等については、当事者の生の声として、直接、施設管理者に申し出ていただくことが、相互理解と早期解決につながるのではないかと考えております。
(保健福祉局保健福祉部高齢施設課)
(9〜10ページ)
【 制度 】
1.未就学児の移動介助も支援費のサービス対象に認めてほしい。
「回答」
支援費制度における児童移動介護の対象年齢拡大については、平成16年度から小学生以上に拡大を図ったところですが「札幌新まちづくり計画」において、対象年齢の拡大を盛り込んだところでありますので、今後検討してまいりたいと考えております。
(保健福祉局保健福祉部障がい福祉課)
2.除雪・氷割りを支援費の対象に入れて欲しい。
「回答」
除雪・氷割りについては、ホームヘルパーの業務に位置づけられていないことから、困難であります。
(保健福祉局保健福祉部障がい福祉課)
3.通勤・通学の移動を支援費の対象に入れて欲しい。
「回答」
通勤・通学については、移動介助の業務に位置づけられていないことから、困難であります。
(保健福祉局保健福祉部障がい福祉課)
4.ガソリン券について、タクシー券と同額にしてほしい。
「回答」
福祉自動車燃料助成券の支給量につきましては、平成14年に実施しました「保険福祉に関するアンケート調査結果」などを参考に、障がいのある方の自動車による外出状況などを勘案しておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
(保健福祉局保健福祉部障がい福祉課)
5.タクシー券を1度で数枚使えるようにしてほしい。
「回答」
本市で実施している交通費助成事業は、障がいのある方々に対して交通費を助成することにより、外出の機会を確保し、社会参加の促進を図ることを目的としております。
したがいまして、福祉タクシー利用券においては、外出回数をより数多く確保するために、使用枚数を1回1枚とさせていただいておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
(保健福祉局保健福祉部障がい福祉課)
(10〜12ページ)
【 公共的施設 】
1.障がい者が、雨・雪をしのげる安全な乗降スペースを確保してほしい。せめて、公共施設は完備してほしい。
「回答」
札幌市福祉のまちづくり条例施設整備、マニュアルの中で、バス停留所・タクシー乗場・駅出口については、屋根または庇を設置することは望ましい事項として掲載し、事業者への理解の促進に努めているところであります。
(保健福祉局保健福祉部高齢施設課)
2.トイレの入口に、視覚障がい者のための触知式の内部案内を設置してほしい。
「回答」
札幌市福祉のまちづくり条例整備マニュアルの中で、点字による表示を行なうことを望ましい事項として掲載しております。また、施設整備事例集の中で、便所出入口への触知式の案内図の設置を紹介する等により、事業者への理解の促進に努めているところです。
(保健福祉局保健福祉部高齢施設課)
3.地下鉄東豊線札幌駅の出入口側にエレベーターをつけてほしい。
「回答」
現在、本市では、高齢者や身体障がい者の方々が、安心して地下鉄をご利用いただけるよう、全駅にエレベーターの設置を進めております。
ご要望のありました東豊線札幌駅につきましては、隣接する北農ビルにエレベーターが設置されております。また、出入口14番には、東急百貨店のエレベーターが設置されておりますので、同店の営業時間中はご利用いただけます。
現在のところ、エスタ側に新たにエレベーターを設置する計画はございませんので、ご理解をお願いいたします。
(交通局高速電車部業務課)
4.市立病院出入口周辺に障がい者送迎のためのリフト車の停車スペースを出入口周辺に設置してほしい。
「回答」
市立札幌病院正面の出入口周辺は狭いため、患者さん等送迎用の車両やタクシー等が輻輳しており、専用の停車スペースを設けた場合、他の患者さんや見舞いの方々が混雑することが予想されることから、専用スペースの設置は見送らせていただきたいと思います。
しかし、出入口周辺は患者さん等の送迎者が数多く発着しており、障がい者の方の送迎シフト車が乗降すること自体には何ら問題はありません。
もし、他の車両がその乗降の支障となる場合は、出入口周辺で警備している警備員に連絡し、警備員の誘導・警備のもとで安全に乗降していただき、その後は一般駐車場に駐車していただきたいと思います。
また、障がい者の方々の送迎用車両は、駐車料金が免除となりますので、駐車券をお持ちになり、1階新患受付窓口近くに設置しているチェックカウンターにて、所定の手続きをお願いします。
(市立病院事務局管理課)
5.社会福祉総合センターについて、次のことを改善してほしい。
@ 冬期間、入口前の除雪がほとんどされていなく、踏み固まった雪が50a位になる時もあり、地下鉄18丁目駅から来るとき、視覚障がい者も車いす使用者も通ることができない。
「回答」
現在、社会福祉総合センター前の歩道のロードヒーティング化を検討しており、障がいのある方などが、冬期間、安全に通行できる環境の整備を図っていきたいと考えております。
(保健福祉部総務部総務課)
A 駐車場が狭く、イベントがあると障がい者の車が止められない。
「回答」
センター開設以降、利用者の要望等を受け、駐車スペースの拡張により駐車可能台数を増やし、現在16台の駐車スペースがあり、そのうち身体障がい者用の駐車場は2台となっております。敷地の都合上、これ以上の駐車スペース拡張は困難となっておりますので、ご理解いただけるよう
B タクシーの乗降する場がない。
「回答」
駐車スペースの拡張に伴い、センター玄関付近近くにタクシーが旋廻及び停車する場所を確保できなくなり、タクシーの乗降場所を設置することは困難となっておりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。
(保健福祉部総務部総務課)
6.札幌コンベンションセンターについて、次のことを改善してほしい。
@ 駐車場までの案内をわかりやすくしてほしい。
「回答」
身障者駐車場までの案内のことと思われますが、わかりやすい案内方法について検討いたします。
A 階段の手すりを両側につけてほしい。
「回答」
階段の手すりにつきましては、エスカレーターの併設されておりますから、昇降に当たって、片側のみの利用で問題ないと考えております。
B 誘導ブロックを丁寧に敷設して欲しい。(トイレ・エレベーター・階段・エスカレーター・レストランにも誘導して欲しい。)
「回答」
必要最低限の誘導ブロックは敷設されていると考えており、直ちに、全ての個所に誘導ブロックを敷設することは、予算的にも困難でありますことから、今後、定期的な改修が実施される際に併せて誘導ブロックにつきましても、適宜改修するよう努力してまいります。
C 点字のトイレ案内が男女反対に案内されている。
「回答」
以前、点字の案内が間違っているという指摘を受け、現在は訂正済みとなっております。
D 多目的トイレのオストメイトのマークが間違っている。
「回答」
現在ついているマークは、旧式のものでありますから、新式のものに訂正いたします。
E ガラスの壁に、ガラスの棚は見えづらく危険。
「回答」
見えづらいというご指摘ですが、一方で、良いという評価の声もいただいておりますことから、現状では、改修の予定はございません。
F 全体的に、案内サインがわかりづらい。
「回答」
案内サインにつきましては、他の利用者の声などもお伺いしながら、よい案内サインになるようどりょくしてまいります。
(@〜Fまで、観光文化局観光コンベンション部観光企画課)
【 市営住宅 】
1.開成A市営住宅の障がい者用駐車スペースまでの除雪・氷割りをしてほしい。現場に来てほしい。
「回答」
市営住宅団地敷地内の雪割りを含めた除雪につきましては、自治会活動の一環として団地入居者による当番制度等により実施されております。今後とも、自治会活動を通じ、入居者の皆さんのご協力のもとで対応していただきたいと考えております。
(都市局市街地整備住宅課)
『交通権』交流会を終えて
昨年の11月13日、三川屋会館を会場に開催した交流会は、飲んで食べて、胸襟を開いて語り合い、楽しく有意義に終わることができました。車椅子使用者10名、白杖使用者2名、視覚に障がいを持つ人1名を含む総勢31名の参集でした。
雰囲気を盛り上げてくださった、オジサンバンドの方々(ノア設計、石田社長様のはからい)、忙しい中、参集くださった皆さんに、事務局一同、心からお礼申し上げます。
参集されたそれぞれの団体の発展が、交通権の発展に繋がるように、各団体から紹介とスピーチをいただきました。
バリアフリー・デザイン協議会(後藤元一会長から)・ひまわり号を走らせる札幌実行委員会(三島晴光氏から)・身体障害者アカシヤ会(砂金氏から)・全障研北海道支部(黒沢彬氏から)・障害者カレジャス・アクショングループ(宮下高氏から)・NPO法人札幌アシストセンター・マザー(小谷晴子氏から)・めだか共同作業所(木村ちよ子氏から)。賛助・協力いただいている団体は、障道協(榛葉章氏から)・旅システム(内山博氏から)・共同作業所あしの会(土井正三氏から)・イコール(藤井雅之氏から)・はばたき北海道苫小牧(須郷則昭氏から)。
参画団体はそれぞれの活動を大切にし、交通・移動の課題でまとまり、力を発揮しようという会の目的にてらしても、たくさんの団体からのスピーチは、たいそうよかったと思いました。
(G)
☆ 事務局だより ☆
10月13日 (水) | 事務局会議 | かでる2・7 |
26日 (火) | 事務局会議 | かでる2・7 |
27日 (水) | 地下鉄防護柵打合せ | エルプラザ |
11月 5日 (金) | 交通権交流会会場下見 | 三川屋会館 |
9日 (火) | 事務局会議 | かでる2・7 |
13日 (土) | 交通権交流会 | 三川屋会館 |
27日 (土) | バリアフリー・デザイン賞授賞式参加 | 道新ホール |
12月 2日 (木) | 事務局会議 | かでる2・7 |
4日 (土) | 移動部会運営委員会 | アシストセンター・マザー |
15日 (水) | 事務局会議 | かでる2・7 |
【2005】
1月12日 (水) | バリアフリー・デザイン協議会新年会参加 | 銀座ライオン札幌ロビンソン店 |
17日 (月) | 事務局会議 | かでる2・7 |
22日 (土) | 新年会 | 北海道時代 |
編 集 後 記
第12回目の「交通権110番」の開催日が近づいてきた。
地下鉄駅にエレベーター設置・歩道の段差・傾斜の問題など1回目から引続き相談を寄せられるが、年毎に減少して、最近はほとんど相談がないのは公衆電話のことである。
1回目の頃は携帯・自動車電話の基本料金が3万円台もかかり、仕事関係以外で持つのは難しい状況であった。通常外出先では、公衆電話を利用していた。
車いすや目の不自由なものにとって使用し難いことがあり、相談が寄せられた。
その後、携帯電話の通話料が下がり、今では子供安全のために持つようになった。
これに伴い公衆電話の利用が少なくなり、採算の合わない公衆電話の撤去が進められている。公共施設では、ピンク電話の設置などで施設利用者が不便にならないように対応しているようであるが、ビルなどでは撤去したままである。
過疎地で暮す場合は、自動車を持たない選択が難しいように、身体に障がいのある場合は携帯電話を持たない選択は難しくなってきている。
便利になった社会に少し割り切れなさを感じる。
(K)