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(2005年7月10日発行)
目 次
(1ページ) 第十三回交通権定期総会を開催 5月14日札幌リンケージプラザにおいて、第十三回交通権定期総会を開催しました。 開会に先立ち後藤会長から最近の障害者の医療費一割負担と今、国会で審議されている障害者自立 支援法の問題に触れ、経済的自立がなされていない障害者への大きな負担を強いいる法案には断固反 対をしていかなければならないと述べました。 議長に堀崎氏が選ばれ、議事が進められました。〇四年度の活動報告では宮下事務局長から、第12 回交通権一一〇番、一一〇番で出された相談カ所の点検、加盟団体の交流会開催、札幌市・交通機関 各社への要望書提出、移動サービスなどの取り組みと成果、課題について報告され、次に榛葉会計から 04年度の決算報告と中川監査から監査報告がなされ、全会一致で承認されました。〇五年事業計画・予 算については事務局案が全員一致で採択され、移動サービス事業についても、小谷事務局次長から事業 ・決算が報告され、これも全員一致で採択されました。しかし、事業計画案と予算案については、国交省の 道路運送法第八〇条で、有償福祉輸送(移送サービス)を一定の条件でNPO法人に認めるガイドラインが 定められ、交通権としては事実上移動サービス継続は不可能となり、事業中止時期も含めて、移動部会 に判断を一任していただきたいむねを宮下事務局長から提案され、全員一致で承認し総会を閉会しまし た。 総会に続き道保健福祉部総務課主幹の篠野昌和氏を講師に招き「障害者と災害」をテーマに道の防災 時の障害者への対応策について講演会を開きました。 (2ページ) 講演「障がい者と災害」を聴いて‥‥ 「障がい者と災害」というテーマで講演に参加して感じた事は、全体的にまだまだ、整備はされていない のだと感じました。 講演の中で、町内の住宅地図を作成したと説明がありましたが、ただ、隣近所の名前だけではなく、そ の地図に「この家には障害者が住んでいる」「この家は高齢の方が住んでいる」とわかるように作成したら 良いのではないかと感じました。 そのためには、個人情報の問題もあると思いますが、障害者・高齢者、一人ひとりに作成する目的・活用 目的など細かく説明し、承諾の取れた人だけでも地図に載せてはどうなんだろうか?その作成した地図を 各消防署・福祉課が責任を持って保管する。 底までやらなければ、役所関係者も把握する事は難しいのではないだろうか。 もう一歩進んで、例えば、ゼンリンが発行しているような住宅地図を利用した「災害住宅地図」のような物 が必要なのではないかと思います。 石川祐治 今年の総会後の交流会では、“災害が発生したときに”という事で、なにか得るものかと期待して‥‥。 災害時緊急避難の問題の講演を聴かせて頂きましたが、災害弱者に対するマニュアルの作成時点で、 当事者(障がい者)の意見が反映されているのだろうか?何か事後報告になっているのではないだろうか。 私には、そう感じました。 でも、世の中の動きとともに情報公開がされる様になって良くなりつつあるのかも知れないと、いう事も感 じた次第です。 山田正弘 (3ページ) 地下鉄ホームの安全柵をよりよいものに 〓4団体で札幌市交通局に説明を求める〓 5月17日、札幌市身体障害者福祉センターにおいて、4団体[障害者の生活と権利を守る北海道連絡 協議会(障道協)交通権を考える連絡協議会・札幌市視覚障害者福祉協会(札視協)北海道視覚障害者 協議会(道視協)]から、約20名が参加し、地下鉄安全柵の設置計画の進捗状況について、市交通局か ら説明を受け、質疑応答を行いました。 この説明は、4団体の要請に応じて行われたものです。 この会がもたれた理由は、以前から各団体それぞれ、点検活動や要望書の提出活動を続けてきて、そ の実施計画策定内容の明示を強く求めていたことにあります。 可動式ホームは、東西線は、平成21年度から、南北線は25年度から、東豊線は30年度から開始する ことも確認した上で、 説明では、17年度からカメラ・信号の設置を、18年度〜19年度にホーム柵の設計に入る。20年度ま でに更新する車両に合わせて運転手を2人から1人にし、ATO(自動運転)に切りかえる。どんなホーム 柵にするかについては、現在、全国各地から資料を集めているところ。高さは130aのものを考えている。 16年度〜22年度まで、49駅バリアフリー化(誘導ブロックをジス規格のものにするのを含む)と火災対 策を事業の目玉としてやる。 エレベーターは全駅設置を目指すが、現在3.5駅について、まだ見通しがたっていない。以上が説明の 概要でした。 会員さんからの声(岩見沢在住) 岩見沢の交通権に関しては、車いすのまま乗車できるハイヤーが合計3台走っていますが、いづれもa.m 9時〜p.m5時までと時間に制限があります。 バスの方では、ノンステップバスが運行していますが、札幌と同じで事前に電話予約が必要といった感じ です。 (M.Y) (4ページ) 加盟団体の動き 元気に活動しています。 イコール 今回で3回目となりました個展は、北海道の代表的な建物をモデルに絵を描きました。 たくさんの方に知られている身近なモチーフの作品に挑戦!!絵の繊細な部分にもご注目下さい。 皆様 是非お立ち寄りお願いします。 ・7月1日(金)〜7月30日(土) bar ALPEN ・10:00a.m〜6:00pm(喫茶)6:00p.m〜11:00p.m(BAR) ※ 日・祝祭日、土3:00p.mまで 札幌市中央区大通西11丁目 登記センタービル1F ひまわり号 いつもご支援をいただき、本当にありがとうございます。今年も日帰り列車の旅など明日に向かって元気 に出る取り組みを計画しています。 ・5月8日(日)総会&お花見(円山公園) (92名の参加で終了) ・7月10日(日)ひまわり号in小樽 (280名規模) ・9月中旬(日)プロ野球観戦(札幌ドーム) (50名規模) ・2月上旬 新春交流会(札幌雪まつり) (80名規模) バリアフリー・デザイン協議会 ・4月 在技協共催 福祉のまちづくりセミナー /大石さん「トマソンの弟」出版記念 ・7月 第3回 バリアフリー・エリア・フォーラムとしての公開セミナー ・10月 第1回 アクセシブル・フォーラム/交通権連携企画 ・2月 公開例会 (5ページ) 我らトイレ探偵団(堀崎・木下・石川隊) 車いす用トイレの調査・改良を 車いす利用者の外出には、利用できるトイレが必須です。 最近は多目的トイレと称して多くの機能が付属するものがあります。しかし、高齢者や幼児連れの方の 使い勝手や、障がいの程度による使い勝手など、いろいろの機能があることが、誰でも使いやすいことに は繋がりません。また、すでに設置してあるトイレにも改良が必要です。 今春、札幌市との行政懇談会や、地下鉄点検に参加し、具体的な改良の方法を整理し、文書化して正 確に伝えることが必要と感じました。 平成5年制定の札幌式車いす使用者トイレの実施での使い勝手の評価を通して、改良点を明確にしよう と計画しています。 皆様のご協力をお願いします。 堀崎
(6ページ) 事務局だより 4月14日 事務局会議 かでる2・74月19日 4団体連絡会議(交通権・障道協・道視協・札視協) エルプラザ 4月25日 事務局会議 かでる2・7 5月 2日 移動部会 アシストセンター・マザ 5月11日 事務局会議 かでる2・7 5月14日 交通権総会 リンケージプラザ 5月16日 中央バス視察 中央バス平岡営業所 5月17日 札幌地下鉄ホーム柵内容説明会(札幌市交通局)札幌市障害者福祉センター 5月26日 事務局会議 かでる2・7 5月14日 事務局会議 かでる2.7 個人情報について 〜 お知らせ 〜 交通権を考える連絡協議会では、「入会申し込み書」及び「移動サービス会員申し込み書」 に記載された氏名・年齢・住所・電話番号・加盟団体・勤務先の個人情報は、会からの連絡・ 案内・会報送付・資料送付等等に利用使用しております。 その外、本人の同意を得ずに利用使用することはありません。 個人情報は、事務局でルールを決め、厳正に管理しております。 編集後記 今年の初夏は例年にない暑い日が続きましたが、皆様、お体の調子を崩されてはいないどしょうか? さて、我々交通権事務局も新年度スタートをきり、新たな活動計画の準備始動しております。その中で 交通権番110番・行政懇談会など、繰り返していくうち、札幌都心は整備しつつあるように思います。 今後、交通権は皆様方の声に応えて街から地域へ目を向けることが出来ればと実感しています。(M・T) |