フラット式歩道について勉強会実施 

〜 市建設局土木部道路課 吉田孝由氏をお招きして 〜

 6月15日(火)、現在行われている札幌市交通バリアフリー基本構想の重点整備地区(都心地区)特定経路の歩道改修工事の一部分で行われているフラット方式について勉強会を行いました。
 道庁周辺一部分で改修工事がフラット式で行われた時、車いす使用者から車の乗降ができないのでやめてほしい、工事が終えているところは縁石に切り込みをいれてほしいという要望があり市では早速対応したことが発端となり話題になっていました。
 歩道構造形式には、歩道面と縁石天端の高さが同一であるマウントアップ式歩道と、歩道と車道の高さが同一で縁石により歩道と車道を分離するフラット式歩道がありますが、(歩道を車道より少し高くするセミフラット方式もある)縁石が途切れると車が歩道に入り込むため縁石が連続するので、車いす使用者にとって車への乗降のバリアになるのです。
 吉田氏の話しによると、基本はあくまでもマウントアップ式だが、どうしてもフラット式で改修しなければならない場所では、縁石切り込み部分(1m程度)を設ける、当然歩道に視覚障害者誘導用ブロックを敷設するとのことでした。
 しかし、フラット式歩道の場合、いろいろな課題や心配があるのも確かです。

 (1) 切り込み部分の長さが1m程度でいいだろうか?リフト車の場合の乗降介助に心配はないだろうか
 (2) 排水が悪くなり、水たまりができるのではないだろうか?
 (3) 縁石のうら押えはどうなるのだろうか?
 (4) 冬期間の除雪作業に不都合がでないだろうか?
 (5) バスの乗降も大変になるのではないか? 等々

 すでに
石山通りでも工事が完了しましたが、視覚障害者から誘導用ブロックが曲線部分が多く、できるだけ直線で敷設してほしいという声も出ています。今後、冬期間の点検も含め研究の必要性を痛感した勉強会でした。 (後藤氏)