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交通権を考える連絡協議会

会報第10号

(1995年7月31日発行)


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95年度総会を開催

 去る6月10日(日曜日)、午後1時から札幌市西区にある「札幌市身体障害者福祉センター」において、今年度の総会が会員をはじめ約60名の方々の参加で開催されました。冒頭にあいさつした曽我会長は、「この間、行政や一般市民・地域の中に私たちの運動が、少しずつ根づいてきたように思います。
 この運動を、障害者だけでなくもっと一般にも広げ、特に、行政に対しては力強く行動を起こさなければなりません」と、今後一年間の取り組みについての決意を述べました。また、今回の総会にはこれまで当会と関わりのあつたすべの個入・団体にご案内をさしあげたところ、山ロたか・飯坂宗子札幌市議会議員、高崎裕子参議院議員(当時)が参加されましたので、それぞれにご挨拶をいただきました。
 総会では、94年度の事業と決算、それに95年度の事業計画と予算について質疑応答が交わされたうえで採択されました。なお、総会後に企画されていた交通関係機関を招いた「シンポジウム」は、出席していただける関係機関がなく企画の変更を余儀なくされ、佐藤きみよさんの「ベンチレーター空の旅」と題したレポート講演を行いよした。



総会で決定した
   今年度の主な事業計画

 総会後の第一回の役員会が6月29日に開催され、今年度の計画について話し合われました。内容の一部を次に紹介します。

 ※ 点検ツァー
 10月初〜中旬、JR「スーパ−とかち」で帯広市へ。市内の諸施設・利用機関などを点検調査して関係機関に要望書などを提出する。

 ※ 講演会
 11月下〜12月初旬、神戸の障害者団体の関係者を招き、「阪神大震災」の教訓に学ぶ「誰にでも優しい震災に強い街づくり」(案)をテーマに広く市民にも呼びかけて行う。150〜200名規模。

 ※ 交通権110番
 2月頃、冬期間の移動に伴う悩み・苦情などを聞き、必要な筒所にはすぐに点検を行い、調査結果をまとめて要望書を関係機関に提出する。


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《レポート講演要旨》
ベンチ・レーター空の旅
報告者 佐藤きみよ

 今年度総会が開催された6月10日、佐藤きみよさんの大阪旅行の報告が行われました。その要旨を紹介します。
 ご存知の方も多いと思いますが、彼女は人工呼吸器を使用して20年になります。3年前、同じベンチ・レーター使用者(当時6歳)が尼崎市から飛行機で北海道に来よした。そのときの交流がきっかけとなり、今回大阪で開催されたベンチ。レーター使用者の全国集会「−輝きながら今を生きるだめに‐地域で人工呼吸器をつけて生きる」に参加しようと考え、半年間かけて準備を重ねて遂に実現にこぎつけました。そのときの様々な体験を話していただきました。
 彼女が最初にあたった壁が「航空運賃」。座位がとれないために、座席を9〜10席分も使って簡易ベットをおいて寝ることになります。その為に約30万円の料金がかかるのです。友人たちがこの費用を生み出すために「大阪行きを実現する会」をつくってPRやカンパ活動に乗り出してくれました。この活動が実って、遂に国会で取り上げられて「ストレッチヤー席」の実現に至りました。これによって、料金が約15万円ほどで行くことができるようになりました。それでもまだまだ高い。一人分の料金で行けるようになるまで頑張りたいと話していました。
 大阪に着いてからも大変でした。6泊もするので「医療用ベット」をレンタルで借りてホテルに持ち込んだり、移動用のリフト付きワゴン車を友人がら借りて、現地にフエリーで送り込んだり、普通の人の何倍もの荷物と費用をかけた大阪行きとなりました。しかし、この旅を通じて「自分の気待ち一つてどこへでも行ける」自信を持ちました。
 今は、少なくても月に一度は映画館に通うことに挑戦しています。そのことで、自分たの存在を社会にアピールすると同時に多くの人々の理解を得ることが、自分の大きな使命であると考えて行動しています。そして、「重度の障害をもつ人たちがどんどん外に出ることがとても大事なこと」と訴えていました。
 最後に参加者から質問や感想がだされました。いくつかをご紹介します。
 「勇気に感激した」「今回の体験を、色々なところで報告して障害者も楽しく歩ける街にするために頑張ってほしい」「飛行機を利用するときに、診断書を求められる会社とそうでない会社があるが基準があるのだろうか」「将来の夢は?」など・・・。
 佐藤さんからも、質問に答えて発言がありましたので紹介します。「大阪では、道頓堀に遊びに行った」「診断書の基準の中身はひどい差別的な内容だ」「来年、旭岳に登ってお花畑でお弁当を食べたい」。。。。



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初めての船の旅
吉田 穣

 車いすに乗る障害を持って4年、車いすマラソンに出るために仙台まで行く事になり、飛行機にするか、車にするか迷っだが仙台での足の事を考えると車の方が便利なので、金銭的に負担が大きくなるが時間は十分に有るので船で行く事にした。しかし、決めた後からまた迷いが出る。船には段差と言うよりも仕切り板の様な物が床から出でいて車いすでは歩けないのでばないか?という先入観があったからだ。しかしパンフレットにはエレベーターがあり、写真で見る限りでは段差が見えない。よし行けるところまで行ってみよう。
 苫小牧のフェリーターミナルは以前はエレベーターもなく障害者、特に車いす使用者は使用不可能であったが、今は改善されてエレベーターも設置され障害者用のトイレも付いていて陸上の設備は問題がない。当日、「受付の時エレベーターの近くに停めさせで下さい」と頼んだ後乗船のための駐車場で車に乗ったまま待っていると、係員が誘導しでくれる。エレベーターには係の人が居で各船室のあるフロアーまで案内してくれる。
 船内の設備はホテルのように何処にでも行けるが、ドアの部分には高さが5cm程の段差があり、フロアーにあるトイレと洗面所は入り口は高さがl0cm幅15cmの出っ張りがあり、出入りにかなりの技術が必要だ。また大便所は和式で高さが40Cm程もあり、車いすでは使用不可能だ。特等と、一等船室の中にはトイレが有るがそのトイレは普通のホテルのトイレと同じでユニットバスなので車いすの幅によっては、入れないものもある。
 レストランは基本的にはセルフサービスだが車いす使用者の場合、メニユーを選んだらレストランの係員が席まで運んでくれる。
 船の料金は、二等の一名分が車の航送科に含まれているので特等や一等の料金はその差額を払えば良いし、一種の一・二級は半額なので差額はそんなに大きくならない。つまり特等と一等の差額は4,000円程だ。特に冬期間の割引運賃で行ける期間は特に有利だ。総体的に見ると、特等や一等船室を使っての旅行はそんなに不便ではないようだが、二等の船室だとプライバシーの面で少し不安があるが、乗務員は皆さん親切で対応は良かったし、目的地の移動の事を考えるとフエリーの旅も一考に値すると思れる。
 規則では障害者割引が使えるのは、一種一級と一種二級のみで、介護者が居て且つ介護者がドライバーの時、ドライバーが障害者の場合は障害者割引は使えない規則になっているそうです。しかしそれは規則の上のことで実際は割引が使える様にしてくれた。(ドライバーが障害者かどうかは航海送券には書いていない。)どこの会社もその様にしているそうだ。
 私たちが行動を起こそうとするとき必ず心配する事が有ります。それは「出来るだろうか?無事行けるだろうか?」と言うことです。この時点て行動を止める人と、反対にとにかく行けるところまで行ってみよう。という二つのタイプに別ます。行く前に尻込みするより、とにかく行動を起こそう!世の中捨てたものではない!心やさしい人が必ず居ます。親切を受けたらその分笑顔で返そう。金と物だけが要求されるギスギスした世の中で私たちの笑顔が潤滑油の役割を果せたら、この世の中はもっと楽しいものになると思います。



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『第11回DPl日本会議全国大会を終えて』
我妻 武

 去る7月8日・9日の両日、札幌でDPI(障害者インターナショナル)日本会議全国大会・第11回総会が行われた。
 DPlは国際的なNGO(非政府組織)で事務局をカナダ・ウィニペグにおき、全世界90ヶ国以上が加盟し、国連の人権委員会などの諮問機関の資格を持ち、主に障害者問題で数々の提言をしている。誕生は81年の国際障害者年で、『われら自身の声』がスローガン。障害者自身が声をあげようというもの。
 今回札幌で行われたのは、日本会議の総会で、従来は東京、大阪で行われていたものを実行委員会を組織して札幌で開催したもの。
 今回はゲストとしてドイツDPIのテレージア・デグナーさんをお招きし「障害者の人権」と題した記念講演会などを開催し、約400人の方々に参加して頂いた。テレージア・デグナーさん自身もサリドマイドの障害を持っているが、「日本の精神障害者の多くが本人の同意なく閉じ込められている」と指摘、後を絶たない数々の人権侵害をなくそうと訴えた。そのためにテレージアさんは、「我々が障害者の実態を世界に公表し、政府に恥をかかせて動かそう」という提案をしていた。やはり我々自身が声を上げることが必要なのだ。
 2日目に行われたシンポジウムでも出ていたが、障害者基本計画に当事者の意見をどう反映させるかは我々の運動にかかっていることを再確認した。
 最後に2002年にDPI世界会議を札幌に誘致することで運動を進めることが確認された。
 しばらくぶりに刺激的な集会だった。





事務局だより

4月13日
    役員会(かでる)18時30分〜
    ※ タクシー運転手講習会を交通会社シンポに変更、総会準備等
  22日
    学習部会会議(石川宅)午後l時〜
    ※ 交通会社呼び掛け文作成・発送
5月11日
    役員会(かでる)18時30分〜
    ※ 交通会社参加なし、報告会に変更、総会進行、役割分担等
6月 1日
    役員会(かでる)18時30分〜
    ※ 資科作り打ち合わせ、総会、報告会の進行役割分担。
  10日
    総会・報告会
6月29日     役員会(かでる)18時30分〜
    ※ 総会、報告会の反省、事業計画の確認、役割分担、点検旅行日程等
7月27日
    役員会(かでる)18時30分〜
    ※ 点検旅行について




『編集後記』

 やっと北海道にも夏がやって来ましたね。
 会員のみなさんお元気でしたか?
 総会も終わり、又、新たな活動がはじまりました。新しいスタートは会報から?と言う事でみなさんにお届けいたしました。日本列島、今年も異常気象でいろいろな所で、被害が起きていますが、幸い北海道には、ひどい被害もなく生活が出来てます。この平和で穏やかな日々が長く続く事を祈りたいです。短い夏を楽しく過ごしてネ。

PS
 今回の会報で10号を発行する事が出来ました。これからも事務局と会員の皆さんを結ぶものになればと思い努力してまいります。

(美)



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