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交通権を考える連絡協議会

会報第15号

(1996年12月18日発行)


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仙台交流、フェリー点検の旅
宮下 高

 毎年行っている交通権の点検ツアーは今年はフェリーに乗っての仙台旅行となりました。旅行の目的は、フェリーの点検とともに仙台市が実施しているリフト付路線バスの実施内容を調査することと、実際に利用する障害者と交通問題についての意見交換を行い、北海道の障害者交通運動を進めるための参考にし、特に札幌市の路線バス導入運動に役立てるのが目的です。
 9月15日、札幌(かでる2・7)からリフト付ワゴンと乗用車2台で苫小牧フェリーターミナルに向かい大平洋フェリーに乗船し14時間、仙台までの船旅です。
 今回の参加者は車椅子6名、電動車椅子2名にボランテイア5名と障害者の数の方が多く、全体に介助の手が届かない状態で、障害者も自分で出来ることは自分でやることが求められた旅でした。
 車での乗船でしたから車から降りて、客室まではエレベーターで上がれるようになっています。ただし、レストランに行くときは階段を上げてもらわなければいけないのと障害者用トイレがないので自前の尿器で用を足さなければなりません。太平洋フェリーの「石狩」は障害者の設備が完備されており、4日おきに運行しているので利用される方は事前に調べてから乗ると良いと思います。
 船は天候が良いと快適な船旅を楽しめますが、天候が悪く風の強い日は地獄のような思いをするのでくれぐれも注意してください。あいにくこの日も天候が悪くなかには船酔いをした人もおりました。
 仙台市の障害者との交流会ではリフト付き路線バスの利用状況やリフト付き自動車の運行内容、北海道の冬における交通問題などが話し合われ有意義でしたが、参加した障害者の大半が自家用車を運転するので、交通問題に詳しくないのが残念でした。
 翌日は仙台市交通局を訪問し、実施するまでの経過と実施後の状況、問題点などを聞きました。実施時期は平成4年からで、実施するまでの大きな問題としては、交通安全の関係で警察との話し合いだったそうです。ラッシユ時は避けて午前10時から午後4時までとするとか、歩道が狭すぎて直せない停留所の乗降は禁止するなどの条件で実施の運びとなりました。
 当初、一路線往復(片道10.3キロ、車輌2両運行)だけでしたが、平成6年にさらに一路線往復(片道11.5キロ、車輌2両運行)を増やし、現在2路線(四輛編成)の運行を行っています。
 利用状況については、初年度は月平均3.2人と少なかったが、今年度8月現在は月平均14.2人と徐々に増えています。今後の問題としては、路線沿いの障害者は利用しやすいが路線から離れた障害者の利用が少なく、さらに路線を増やすにも仙台市の道路は狭く、交通安全上なかなか難しいとの事。又、予備車両が無いので一般車両で対応するしかなく予備車両の増車が必要とのことです。
 札幌市が雪の問題でリフト付き路線バスをためらっていると話をしたら、雪の問題よりも札幌は道路が広いのでやりやすいのではと話していました。又、リフト付き路線バスに車椅子で乗車を体験などもしましたが、乗り心地は快適とのことでした。ただ、一車両に車椅子2名の定員ですので事前予約が必要とのことです。
 帰りは昨年改築された苫小牧フェリーターミナルビルの点検を行い3ヶ所の乗船口のうちの2ヶ所に7段の階段、受付けカウンターが高い等の問題がありますが、おおむね障害者設備は整っておりました。



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まぼろしのリフトバス
会員 浜中 律子

 余裕はたっぷり、と、リフトバス試乗組はバス停に向かった。車椅子の私達にボランティアが一人ずつ付き添って、こうして所定の位置に着いたし、営業所には前もって連絡してあるし、やれやれこれで一安心。
 新式だけれど前方に車椅子のシンボルマークが着いていない。低床でシンボルマークが着いているけれどどうだろう、などと品定めをしているうちに・・・あれれ、時間だ!どうしよう。11:50発という運転手さんは「遅れることがありますから。お手伝いしましょうか」とのんびりしている。せっかくの親切をお断りして待てども待てども・・・と気付いた時は時計の針はとうに12時を回って・・・ウー残念でした。
  せめて普通車に乗ってみようということになり、シンボルマークのバスが来た!お願いします、と声をかける前から、年配のおじさんと若者の手が伸びた。しかし、おじさんがバスと車椅子とに挟まれてしまった。若者の力についていけなかったのだ。車椅子はかしがった。やっとの思いで乗り込んだが車椅子を固定するものがなくポールを握り締める。
 乗り込む前に車椅子の乗車を告げたのに車掌さんは手伝いに来てくれない。降りる時も親切なご婦人の手を借りて、心の優しい人は、このみちのくにもいるんだなあ、と一同感激した。
 感想をひとこと。バスのシンボルマークは飾り、車椅子の人も拒否しませんよ程度のものだとわかった。リフトバスが走るようになって3年になるというのに職員が路線を知らないのは残念だ。また身障者がどの程度喜んでいるのか詳しい情報が欲しい。
 家から外へ出る事、バス停へ行くまでの移動の手段のほうが大変なのではないか。いっそのこと路線バスに組込むのではなく、身障者独自の地図をもったバスとタクシーの内容充実に努力したほうがいいのではないか。

ノンステップバス概念図


リフト付き路線バス体験
会員 丸山 きみ子

 始めに、今回の旅行に行けた事で良い体験をさせてもらったことが、これからの人生の力になり頑張って行けます。それも交通権の皆様と介護人の方のおかげで楽しい旅行が出来ました事をお礼申し上げます。
 電動車椅子2名と介護人2名でリフト付きバスを体験した。バスは前の入口の階段が平らになりリフトになる。料金箱を移動する。座席中央あたりの3人用の椅子を外側に立て、そこに車椅子が入る。左右2台まで乗る。電動車椅子はバックで入ると壁に「しめる」「はずす」「おりる」の三つのボタンがあり、それを押すと後輪が固定されて、ベルトがなくてもバスの揺れが少なかった。
 バスの運行時間は午前10時〜午後3時までで、1時間に1台しか運行しない。バスの中の運行表示板にバス停2つ手前から表示されるので、降りるのに楽でした。
 降りた所の宮城野区役所は全面的車椅子で利用するのに最適でした。トイレは広く手摺も考えられてありました。駐車場からすぐ入口があり、入口の幅全体がゆるやかなスロープになっています。館内全体的に広いスペースでした。



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21世紀に向けて北海道のアクセスのヒントになれば
須郷 則昭《3月記》

 先月9日〜12日に『第7回96北方都市市長会議』が、カナダ・ウィニペグ市において「北方都市における生活と労働と余暇」」をテーマに9ヵ国33都市がつどった。
 私たちは7日に出発して、この会議と同時進行で行われた障害者インターナショナル(DPI)世界会議主催「障害者が利用しやすい北方都市」をテーマにした国際会議の参加と2002年に世界大会を札幌で開催の誘致運動を盛り上げのアピールと今年6月に同会議に参加しているカレ・キョンキョラ氏を札幌に招くことになっており、その前段に札幌市長と交流させるためにカナダにやって来た。
 10日の市長会議開会式の基調講演で車椅子で世界一周を果たしたカナダ・バンクーバー出身のリック・ハンセン氏が体験をもとに話された。内容は世界一周に至るまでのけいいと成功した後の考え方「何でもできると確信し、自分の潜在能力を出すべきだ」と述ベ、現在『地域での受け入れるアクセスや就労問題』を文部省と共に提携してプログラムを策定しているという。
 『北方都市市長会議』の前日より同時に国際冬の見本市が開催。北方圏のビジネス交流を目的とし北方都市の問題を解決する製品、サービス等を実際に目で見ることができた。その中で力ナダに障害者等の移送事業を行っているる会社の展示が目にとまった。テーマに『全ての者のアクセス』この会社は障害者スタッフを含めて、小型飛行機・船・バス・自動車全てに障害者が乗れる製品をつくり、札幌での豊平峡ダムの紅葉を観ることを障害者が拒否された公園と違い、自然公園でも障害者が行け、カヌーや釣りもできる公園造りを手がけている。
 カナダでも昔国が福祉を行い、税金の無駄づがいをし、国では福祉が腐っていた。予算を地方自治中心に行い、民間活力を導入して税金の無駄がなくなり、「ドアTOドア」等のきめ細かなサービスが向上した。国は各州のレベルの違うサービスを同じように持っていくことであると述べていた。

 カナダ・ウィニペグのアクセスに目を向けよう。
 今年は苫小牧も雪が多い。ウィニペグは積雪(年間降雪量2m)が苦小牧より少し多く、ここも例年よりかなり雪が降っていた。中心街は歩道も車道も除雪がされ、車椅子でも歩ける状態である。
 ウィニペグでも7年前に1日に35cmの雪害で緊急プランを策定。雪で輸送が止まった場合、市はマスコミに電話センターをもうけて市民に情報を提供。スノーモービル協会には救急車の代わりをして障害者等にも配慮したマニュアルができている。
 苫小牧でもマニュアルをつくつていれば雪害でホームヘルパーが訪問先に行けなくなる状態にはならないだろう。
 ウィニペグには障害者が気楽に外出できるハンディ・トラジット(障害者用公営バス)がある。このバスは78年から始まり自宅玄関から行先玄関まで運んでくれ、3日前の予約で必ず乗れ、料金は市内どこでも110円である。私たちは40分前に頼み外国人でも乗ることができた。ハンディキャプ・タクシーもかなりあり、普通のタクシーと料金は同じである。日本ではバスはないが福祉タクシー制度があるが、3ヵ月待ちだったり、料金は介助料を含めて高額になりタクシー助成券は使えない。
 ハンディ・トラジットを利用した時、施設で暮らしている車椅子障害者と一緒になり、施設にいても利用ができ、行政の方から乗車チケットを利用したいだけもらっている。苫小牧のある施設ではリフトバスがあるのに余り利用されず、本人が外出したい時は家政婦等を付けなければ出られず、その時の費用は苫小牧の中心街に出るだけで2万円程かかるそうだ。
 ウィニペグもアイスホッケーが盛んでプロがある。彼もよくホッケーを見るそうだ。苫小牧でも障害者が気軽にホッケーを観戦できるようにしたいものだ。



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庶民の願い!
JR駅にエレベーターを
土井 正三

 私は「障害者」JRで千歳に行ったときのこと、それは8月下旬の事でした。
 用事があって『千歳駅にエレベーターをの市民の会』千歳までJRで行くことにしました。『電動車椅子』で一人旅も楽しいかもね、3時頃自宅を出て地下鉄に乗り札幌駅に向かう、途中で不安になる「一人旅は初めて」駅に着き駅員さんにキップを買ってもらい千歳駅に連絡をしてもらい列車に乗りました。1時間足らずで無事駅に着きました。それからが大変、4人がかりで階段を降ろして貰い、やれやれ無事降りた、と思ったとたん、帰りは何時になりますか?遅くなると人手が無くなるので新千歳空港にエレベーターがあるからそこから乗って下さいと言われて唖然としました。『どうやって空港駅まで行くの?』会場に着いて駅であった事を話したら会の人達はどうやって空港駅まで行けと言うの、と言っていました。
 帰りは最終列車で『会の人の手を借りて乗せて貰い』無事帰る事が出来ました。
 やれやれ・・・・今回の事は私たち障害者、いや、老人、妊産婦、病弱、内部障害、松葉杖で歩く人達にとってJRに乗りたくても階段が「障害」になっているのが現状なのです。
 千歳駅だけでなく他の駅にも「確か1日千人以上の乗客が乗り降りする駅にはエレベーターを付けられるのではないか」エレベーターが付く事で気軽に何処へでも出かけて行けるのではないでしょうか。
 そう言う意味で私たちの願いは「ぜひ」エレベーターを付けて欲しいのです。実現する事を願っています。

百万都市「政令都市」札幌にリフト付きバスを
 私たちのもう一つの願いは、リフト付きバスを走らせて欲しいと言うことです。地下鉄は、南北線、東西線「手稲方面に」東豊線は「清田方面」に延長しながら整備をしているが、地下鉄がいくら便利になっても近くに駅がないと乗れないのです。そういう意味で「バス路線にリフト付きバス」を「導入して運行して欲しい」それによってバスからの地下鉄に乗り換える事で今まで行きたくても行けなかった所に行けるようになるのです。
 目の前からバスに乗れるのが私達「障害者、お年寄り、病弱、妊産婦」誰でもが気軽に乗れる公共交通機関を望んでいます。是非実現をして下さい。
 いくら交通が充実しても北国では雪が降ります、どうなるのでしょうか「歩道に雪が積もって車道まで行く事」も出来ない、地下鉄、バス停、スーパーにも行けないのです。特に『車椅子、ツエ、松葉杖、お年寄り』などの人達が歩きやすく『除雪』を完備して下さい。
 『百方都市札幌、政令都市札幌』が泣いているのではないでしょうか。

雪に負けない札幌を




事務局だより

 8月20日 役員会 かでる2・7 18時30分
      仙台点検旅行の進行状況、参加者の確認、旅行中の役割分坦
 9月 3日 役員会 かでる2・7 18時30分
      仙台障害者団体・市交通局連絡状況、集合場所・時間・最終参
      加者の確認
 9月15・16・17・18日 フェリー点検ツアー・仙台交流
10月 9日 会報の発行について、点検ツアーの報告
   29日 点検ツアー報告書について、会報の発行について、交通権1
       10番の実施時期について
11月12日 会報の内容検討など




あとがき

 初めて作った会報、パソコン買って頑張って見たがそんなにあまいものではなかった。
 4頁目を作ったが最悪の出来、皆さん我慢してください。そのうち読みやすい綺麗な物が出来る事を期待して下さい。
 それにしてもいままでのが良すぎた。(Y)



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