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交通権を考える連絡協議会

会報第20号

(1998年4月30日発行)


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(1ページ)


障害を持つ人・高齢者などのための110番

どんな人でも
いつでも
どこへでも
自由に出歩けるまち
それが
みんなの願い
そんな願いの実現に向けて

・・・をスローガンに掲げて、今年も去る2月21日(土)2月23日(日)札幌市西区二十四軒「札幌市身体障害者福祉センター」に於いて『第5回交通権110番』が行われました。

 NTT北海道支社の協力を得て臨時の電話回線を3回線(内FAX1回線)設置しての電話相談です。
 今回は昨年までの反省に立って、事前のPRを念入りにと十勝毎日、函館新聞などのローカル紙までマスコミに対する告知を行いました。
 その結果、今までほとんどなかった帯広や稚内など遠隔地からの相談・情報提供が寄せられ、また当日朝のテレビ局取材でお昼頃からのニュース放送などで取り上げられた結果、翌日にはテレビで知ったという方の電話が相次ぎ、改めてマスコミの力の凄さを知らされました。

 以下に相談内容の簡単な分析と概要を紹介いたします。

 相談件数・・54件(内団体からの情報提供1件)

◎障害の種別
男性 22件
女性 29件
知的障害  3
肢体障害 15
視覚障害  8
聴覚障害  1
内部障害  4
高齢者   9
その他  15(健常者6、団体1、ほか)
不明    1

◎親在の状況
車椅子使用・・・8
松葉杖、杖・・・3
下肢装具 ・・・1
白  杖 ・・・2








◎110番を知った手段
新 聞・・・18
テレビ・・・12
ラジオ・・・ 4
友人・知人・・4
不 明・・・13(この中にはFAXによる
         為や聞きそびれもある)
チラシ・・・ 1

◎回答を要望した件数・・・13










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◎連絡先を明示した件数・・20

◎今回の相談で持に感じられたこと
 ○札幌以外の方からの相談が増えた(全体の4割弱)
 ○依然としてエレベータ、エスカレーター設置の要望が多い(12件)
 ○高齢者の相談が増えた(PRの効果でしょうか)
 ○バス及びバス停に関する相談が増えた(冬期のためか)
 ○具体的な場所や相手などを挙げた相談が多かった・・・回答を要望
 ○健常者からの弱者を思いやる指摘が多く寄せられた(6件)
 ○相談と共に、具体的な情報提供も増えた(3件)
 ○居住地・年代・障害種別による偏りが比較的少なかった(聴覚障害のみは
                             1件だけ)
 ○第1日目のテレビによる取材、報道の反響が大きく目立った。
 ○タクシー、バスの運転手への要望が多少減少した

◎バス関して
 冬の為か、バス停で歩道にもっと近づけてバスを停めてほしいという要望と、
バス停付近の除雪・滑り止め対策の要望が多かった。
 この内、麻生夕−ミナルの滑り止めについては、中央バスの営業部に電話を
したところ、早速対応してくれ、砂及び融雪剤の散布、さらに市土木部への連
絡まで行ってくれる手際の良さで、スタッフを感激させてくれた。

◎制度面で
 札幌以上に各地の人達が移動・交通の為の助成制度の充実を望む声が多く、
一層の活動の強化が必要と感じた。
 特に年金生活の高齢者は生活を圧迫されるほどの切実な問題となっている。

◎設備では
 エレベータ−、エスカレーターの設置要望が相変わらず多く、札幌の地下鉄
などに限らずJRや公共施設への出入りロ、バスターミナルへの段差解消にも
通じる要望として、今後一層の働きかけが必要だ。

◎その他では
 例えばせっかく地下鉄駅にエレベーターが設置されたのに、その駅から病院
や公共施設への道路が歩道上の障害物(看板、違法駐車の車両、冬、雪など)
で通りづらいとか、横断歩道がないために危険な横断や遠回りを強いられてい
るという実例が指摘されたり、札幌の大通公園の車椅子対応トイレが冬はあま
りの段差(積雪のため)に車椅子では出入りできないという指摘など、点の整
備だけでは不十分で線から面までのフォローアップが重要な活動目標になると
感じた。

 総体的に言えることは弱者の身になった施策、ハ−ドと共にソフトと運用のフォローアップの重要性が特に感じられたが、公共交通機関の充実によって、これらの困難の多くが解消できるのではないかと言う感じを強く持った。
 今回の110番で、印象的だつたのはたまたま同じ事例の指摘が3件も続いたためその場で電話をしたところ、迅速に対応してくれたことが挙げられる。
 この例で感したことは、具体的な事例があれば出来るかぎりすぐに関係機関に働きかけることが大事で、場合によっては即日対応して貰えることもある。ということです。


(3ページ)


相談者への回答について
事務局から

 T.多数寄せられた、相談・苦情の内容については、別載の通りですが、必要に応じて私たちも直接点検・調査を行い、より的確に事情把握をし、内容を整理して、関係機関に要望を提出し、同時に改善にむけて要請行動を行うことにしています。

 U.当日、苦情の何件かについては、関係機関に早速電話を入れ、改善を求めました。中でも「バス停が氷で滑って危険」という情報については、中央バスがただちに現場視察を行い、砂をまく等の対応をしてくれました。
 「通園施設の送迎バス運行経路」についての要望でも、施設側に連絡をとり、親の声を届け、施設側の考えを家庭に伝えるなどの取り組みを行いました。

 V.相談者から特に直接回答の要請を受けた件については、それぞれ関係機関(市障害福祉課等)の担当者に違絡をとり、要望を伝え改善を求めました。
 その主なものは、滝川市民からの公共施設のスロープ設置、デパートの障害者駐車場が一般車でふさがっている問題。帯広市民からは学園・施設周辺道路の幅員拡張をのぞむ声、音更町民から障害者トイレにおむつ交換場所の設置等々。
 札幌市内では、バスの車外アナウンスが聞き取れないとか、バス停では乗降口と歩道の隙間幅を最小限に停車して欲しいとか、地下鉄菊水駅、平岸駅にエレベーターを設置してほしいという声、地下鉄周辺道路の音声信号設置、出入口階段に設置されている手すりが途中で切れていたり、低かったりして、目の不自由な人に不安を与えているなど、バス会社庶務課、地下鉄高速電車部業務課へ要望を届け、改善を求めました。そのことを相談者へ回答の連絡もしました。

 W.特に施設設備についての要望では、どれひとつとっても、今日言って明日改善されるような問題はひとつもありません。時間がかかるでしょうが、ねばり強く、何度も何度も一人の小さな声をたくさんの大きな声の運動にしてゆくことが「住みよい町づくり」にとって大切なことであると痛感しています。
 呼吸器障害で在宅酸素を使用している方で、手足に障害がなく酸素を使用していれば日常生活は自立しているので、飛行機に一人でも乗れるようにしてほしいという相談があり、日本航空・全日空・日本エアシステムの三社に問い合わせ回答をいただきました。

 日本航空・・JALプライオリティ・ゲスト予約センター
          (お身体の不自由な方のご予約ご相談窓口)
         0120−747−707
 基本的には付き添い同伴であるが一人で旅行が可能であるという主治医の診断書があれば一入でもよいです。

 全日空・・・スカイアシストデスク
          (お身体の不自由な方の予約・相談窓口)
         0120−029−377

 酸素使用は医療行為になるため、かならず付き添い同伴でお願いします。申し込みの時に、診断書の提出・酸素ボンベの規格・付き添い同伴について説明しています。

 日本エアシステム・・酸素使用は医療行為になるため、かならず付き添い同伴でお願いします。

 以上の回答を相談者に電話でお知らせしました。これからも一人で旅行できるように改善にむけて交通権も力になってくださいといわれました。



(4ページ)

YOSAKOIソーラン祭りに
障害者用の見物席の設置を要請!


YOSAKOIソーラン祭り
組織委員会 会長 杉岡幸三郎
交通権を考える連絡協議会
会長 後藤 昌男

障害者用見物席の設置についての要請

 YOSAKOIソーラン祭りが年々盛り上がりをみせてきたことを心から嬉しく思いながら、貴委員会の御活躍御奮闘に敬意を表します。
 私共も、仲問の「動夢舞」チームが昨年から参加したこともあって、ますます関心を高めて居ますが、出向いてもとても見物できないと言う障害者の声が多くあって至極残念に思っていたところです。
 さて新聞報道によると今年から桟敷席が設けられるとのこと、非常によろこばしいことと嬉しく思っております。
 つきましては、これを機に、障害者用見物席の確保につきましても是非ご配慮いただきたく要請する次第です。
 よろしく御検討くださいますようお願い申し上げます。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞

 4月20日、YOSAKOIソーラン祭り組織委員会(中央区北1西2経済センタービル5階)を訪れ、岩船昌典事務局長にお会いし、会長杉岡幸三郎様宛ての要請書を手渡しました。岩船事務局長は快く受けとってくださり、「検討して、できるだけのことはしたい」「何とか善処したい」と話しておられた。




『――外出しやすい街に――』
障害者が雪道デモ
      豊平区で100人

  札幌市内の障害者らが3月3日、冬でも安心して外出できる街づくりを求めて、豊平区の地下鉄美園駅から同区役所まで「雪道デモ行進」を行った。
 小規模作業所ホップなど8団体の主催で昨年に続き2回目。車いすの20人を含む約百人が参加した。
 最近の暖気で幹線道路からは雪が消えているが、歩道や地域の生活道路は雪が解けてざくざくとなり、車いすでは車輪がとられて移動できないこともあり、デモ行進で参加者は「除排雪の徹底を」と声を張り上げた。また「段差のない街づくり」「JRの駅にエレべーターを」などとも訴えた。
 区役所では、車いすで利用できるノンステップバスやリフト付きバスの運行などを求める5項目20点の要望書と、市が新年度に制定する「福祉の街づくり条例」について障害者の意見を聞くよう求める要望書を服部貞義区長に提出。ホップの竹田保代表は「北海道に住む以上、雪を避けることはできない。障害者も雪を楽しめるような街づくりを」と話していた。




事務局だより

◎12月17日 かでる2・7 午後6時30分
        交通権事務局会議
        「110番」内容・準備の検討
◎ l月 7日 かでる2・7 午後6時30分
        交通権事務局会議
        チラシ・ポスターの送付先の確認、記者会見の日程
◎ 1月28日 かでる2・7 午後6時30分
        「110番」チラシ・ポスターの封筒づめ作業
◎ 2月18日 道政クラブ  午後1時30分
        記者会見「交通権110番」の内容発表
◎ 2月18日 かでる2・7 午後6時30分
        交通権事務局会議
        「110番」参加者の確認、電話設置の件、準備用品の再確認
◎ 2月21・22日 午前10時〜午後5時
        札幌市身体障害者福祉センター
        「交通権110番」
◎ 3月 4日 かでる2・7 午後6時30分
        交通権事務局会議
        「110番」の反省と今後の対応、結果の調査公表・要望に
        ついて、総会の準備について
◎ 3月24日 かでる2,7 午後6時30分
        交通権事務局会議
        「110番」の事後処理にっいて、総会準備、会報発行など
◎ 3月25日 Kitara(札幌市コンサ一トホール)点検
◎ 4月15日 かでる2・7 午後6時30分
        交通権事務局会議
        会報発行準備、紙面校正、総会準備について
◎ 4月25日 JR札幌駅地下街の点検



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札幌コンサートホールKitaraを点検

 3月25日、木下さんのスタンバイによって、「交通権」として初めてKitaraの点検活動が実現しました。案内くださった職員の方に、たいそうお世話になり感謝しながら、以下報告します。
 平成9年7月、中島公園に誕生したこの施設は、さすが「音楽の殿堂」とよばれているだけに、すばらしい施設です。障害を持つ人のためにも、いろいろな配慮がなされていることが、よくわかりました。

(宮下事務局長外3名参加)

座席
 車椅子用スペースは大ホールに12ヶ所(44+22)、小ホールには6ヶ所(3+3)が設けられています。(ちなみに全席数は大ホール2008席、小ホール453席です)
 車椅子から一般席に移動できる人は座席の選択はできます。それにしても小ホールの車椅子スぺ−スが一番うしろだけなのはちょっと気になりました。
駐車場
 公園施設のため、一般駐車場はありません。障害者用は地下駐車場に3ヶ所設けられています。が、これは、あらかじめ車のナンバーを示して申し込んでおくことになっています。このことを知らなくて、普通に出向いて入口で届出の有無をめぐって非常にいやな思いをしたケースを耳にします。また、入口ゲートが無人の場合、インターホン連絡になりますが、ホーンの位置が高くて困ります。何か改善策がないものでしようか。
トイレ
 障害者用トイレは、大ホール1階に男女それぞれ1ヶ所。2階も同じ。バックヤードに(演奏者用)1ヶ所。小ホールに男女共用が2ヶ所。エントランスに男女それぞれ1ケ所。各所、広さも設備もよくできています。
 そのうち、大ホール1階に2ヶ所、小ホールに2ヶ所ある障害者用トイレは、建築前から話題の「米木英雄氏考案トイレ」。これは、天板に便器便座を埋め込んだ型だから、天板を座位で移動する人にはベストです。しかし、普通の便座を使用している車椅子の人は、足を下げる足場の確保ができなく使いづらい。また、そのことへの配慮として、天板を上に折りたたむ様になっていますが、天板支持台部が残り、便器サイドに足を入れることができないし、手摺が使えなくなる難点があります。いろいろなタイプがあって利用者が選択できるとよい。
その他
 気になったことは、大ホールトイレの紙の位置が少し遠いこと、カテーテル洗滌のための水圧調節の工夫など。オムツ替え場所の点検も。
公衆電話
 大小ホールそれぞれのロビーサイドに2台あって1台は低く設置されていて円滑に利用できる。ただ、カード式でないのが難点。
 その点をお伺いしたら、需要度によってカード式電話の設置個数はNTTにきめられるそうで、キタラはその数が少なく、大ホール入口とか利用度の高いところに限られてしまうそうです。キタラからもNTTにカード式電話設置を要望しているとのことでした。聴覚障害者等が利用できるょうにFAXが設けられるとよい。そのことで気になったことは、コンサートホールでの補聴装置設置はどうあるべきなのかということ。
室内移動
 エレベーター、エスカレーターが設置されています。視力に障害のある人のための誘導敷設や、手摺の点字マークがあるなど、よく配慮されています。しかし視力・聴力に障害をもつ人の直接点検が必要です。床材、色、滑りなど安全性はどうかといとう点検が大切です。
レストランなど
 「テラスレストランKitara」は、おしゃれで素敵なテーブルがある。車椅子の場合、人によってテーブル支柱台に前輪がぶつかってテーブルにぴったり寄り付けない。テーブルに肘をのせる人が困る。
 カフェコーナー(3ヶ所)に車椅子で利用しやすい高さのテーブルがあるのは、とてもよい。
 ホールロビーの水呑場も一つが低いのがとてもいい。
地下鉄からのアクセス
 中島公園駅、幌平橋駅からキタラまで、それぞれ徒歩で7分ということだから、車椅子でほどれくらいかかるか。また、伺えば冬期はどちらの道もロードヒーティングが施されているとのこと、しかし、どんな障壁があるか冬の点検もしてみなければならない。誘導タイルは施されていない。

次ページへ続く


(6ページ)

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周辺公園路
 出入ロ、タクシー乗場等、建物直近の外周辺は特に問題はありませんでした。夏の公園路の点検は是非必要です。
 時間の関係で、十分な点検にはなりませんでしたが、点検後、案内職員の方とロビーで立話をしていた時、ここをよく利用している木下さんから案内員のマナー、サービスについても言及されました。車椅子の方も大いにキタラを訪れ、案内員とのコミュニケーションもたくさんつくり、快適に交流・交歓のできる場になってほしいと思いました。

(後藤記)




Somday Skiの表紙画像
「障害者と家族のゲレンデ物語」
   好評発売中!!

 当会、事務局長 宮下 高さんと
樋口賢治さんとの共著で出版した
楽しいスキーの本です。






‘98年度総会の御案内

 今年度の総会を下記のように開催いたします。お忙しい時期ではありますが、一人でも多くの方が出席されますよう御案内いたします。



期 日 平成10年5月17目(日)
会 場 札幌市身体障害者福祉センター 三階大会議室
    (札幌市西区二十四軒2条6丁目)
日 程 12:30 受付開始
    13:00〜14:45 総会
    15:00〜16:15 講演(質疑応答も含む。)
内 容 総会 97年度活動報告及び会計決算報告
       98年度活動計画及び会計予算、役員改選
講 演 ・テーマ「健康とトイレを考える」
    ・講 師 岩澤晶彦氏(泌尿器科医師)
         北海道トイレ協会々員、岩澤クリニック医院々長
その他 会場に点検活動の写真を展示します。

    ※ 同封のハガキで出欠のご連絡をお願いします。


『編集後記』

 長い冬も終わり、ようやく雪のない季節がやってきました。早速、外に出て春の風を受けながら車いすが歩道をスムーズに自由に動き回れる感覚を楽しみました。
 先日新聞に札幌市が歩道や点字ブロックの点検・補修を行うと載っていました。点字ブロックがすり減っていたり剥がれたりしている箇所がかなりあるとのことです。付けた方は満足しているのかもしれませんが、よく階段の横のスロープが段差があったり急斜面で車いすが上がれないものもあります。形だけでなく実際に使えるものであつて欲しいものです。
 今年は身近な点検をこまめに行いたいと事務局の会議で意見が出ていました。皆さんからの情報も事務局にお寄せください。(せ)