「交通権110番」の要望書に対する回答
札幌市から、次のような回答がありました。回答文をそのまま掲載しますので、回答に対する意見や感想をお寄せ下さい。次回の行政懇談に活用させてもらいます。
札市声第825号
平成13年6月13日
交通権を考える連絡協議会
会長 後 藤 昌 男 様
札幌市総務局 広報部長 小 沢 正 明
初夏の候、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお喜びを申し上げます。
さて、平成13年1月31日付けでご要望のあった件につきまして、関係部からの回答を取りまとめましたので、私から次のとおりお答えいたします。
【道路】
1.豊平区福住2条1丁目のセイコーマートの前の歩道が、隣のマンション(サンハイツ福住)の駐車場の出入口の部分で極端に傾斜しており、車いすでの歩行は危険なので改善してほしい(車道を通行している)。
ご要望の箇所につきましては、雪解けを待って調査を行い、歩道路面と既存家屋(セイコーマート、サンハイツ福住等)の高さの調整など、技術的に改修が可能かどうかについて検討をいたします。
(豊平区土木部維持建設課)
2.西区ABCスーパー横の歩道は、傾斜がきつく車いすでの通行は大変危険であり、改修してほしい。
ご要望の箇所につきましては、道路構造上車道と地先家屋との高さ調整が難しい状況でありますが、詳細につきましては、雪解けを待って現地調査を行いたいと考えております。
ただ、琴似・栄町通り側の巻き込み部につきましては、平成13年度の流雪溝工事に合わせて歩道の修景工事も施工する予定ですが、関係部局とも調整をとりできる限り改善を図りたいと考えております。
(西区土木部維持建設課)
3.身障センター前の横断歩道をロードヒーティングにしてほしい。
平成10年に、身体障害者福祉センターと地下鉄二十四軒駅との間の歩道部分(一部車道)にロードヒーティングを設置しましたが、ご要望の横断歩道の部分につきましては、ロードヒーティングを設置することにより積雪時や凍結時に大きな段差が生じることが予想され、自動車の走行を阻害する恐れがあると判断したため設置をいたしませんでした。特にこの箇所は車道の直線部分であり、段差が生じた場合の車体への損傷あるいは事故にもつながる恐れがありますので、ご理解をいただくようお願いいたします。
(保健福祉部障害福祉課)
4.歩道工事中でも電動車いすでの利用ができるよう工事施工業者の配慮をお願いしたい。
歩道工事の際の通行者の仮道につきましては、現場の状況に応じて交通誘導員を配置することや砂利道の上にマットを敷くなど、通行者の安全を確保するために適切な措置を講ずることを施工業者に指導しております。
しかし、工事の性格上限られたスペースでの施工が求められることから、仮道においてやむを得ず段差が生じたり、平坦性が保てなかったり、車いすが通行するのに充分な幅員が確保できない場合もあることをご理解いただくようお願いいたします。
工事期間中は皆様方にご迷惑をおかけいたしますが、今後とも路面の凹凸を無くすことや工事期間の短縮に務めるなど、施工業者にいっそうの指導徹底を図ってまいりますので、ご協力をお願いいたします。
(土木部業務課)
5.定山渓の歩道は幅広いが、勾配がひどいところが多い、点検して改善してほしい。
融雪後、現地の調査点検をいたしますが、ご要望の箇所が特定できるのであればお知らせいただきたいと思います。
(南区土木部維持建設課)
6.歩道に駐車している車が多いので、歩行の妨げになっているので指導してほしい。特に積雪期。(特に要望のあった所:東区本町2条5丁目喫茶「ウェルカム」前、西区西町北16〜18丁目5−7付近)
札幌市といたしましては、違法駐車の解消には自動車を利用する方の意識向上を図ることが何よりも重要であると考えており、ご要望の件につきましても、地域の町内会と連携を図りながら交通安全運動の一環として取り組み、違法・迷惑駐車の防止に努めてまいりたいと考えております。
また、歩道上の駐車は、道路交通法上の違法駐車になりますので、警察署に対して違法駐車の取締強化を要請してまいります。
なお、ご要望の東区本町につきましては、所轄の交番が今年の3月に違法駐車の指導・警告を行っております。
(東区・西区市民部地域振興課)
7.バス停が傾斜しているところを、調査し重点的に至急改修してほしい。
近年の社会情勢を踏まえ、全ての市民に対して安全で利用しやすい快適性の向上を目指した「人にやさしい道づくり」を推進しております。
ご要望の件につきまして、視覚障害者用誘導用ブロック・路面の急勾配・段差等の補修と同様に、平成10年度より公共施設及び福祉施設周辺を重点に、優先度の高い路線から「福祉のまちづくり条例」に基づいて補修工事を進めているところであり、平成12年度においても実施しております。
しかし、補修必要箇所が相当数あるため、かなりの時間を要すると思われますので、ご理解くださるようお願いいたします。
(道路維持部雪計画課)
8.バス停周辺の除排雪、又は、氷の山の取り除きを徹底的にしてほしい。(要望のあった所:東区本町2条6丁目クラーク病院周辺)
歩きやすい歩道を確保するよう除雪作業に務めておりますが、滑って危険な箇所につきましては、滑り止め材(砂等)を散布するなどの対応も行ってまいりたいと考えております。
(東区土木部維持建設課)
9.地下鉄の出入口部分の歩道が氷になっているので、大変危険。ロードヒーティング化をすすめてほしい。(要望のあった所:南郷18丁目・円山公園駅)
歩道のロードヒーティングの設置につきましては、その歩道に面した土地所有者に対して道路占有物として施工していただき、維持管理につきましても設置をした占有者に義務付けをしております。
したがいまして、ご要望の歩道氷結部分につきましては、除雪・砂散布等で対応してまいります。
(中央区・白石区土木部維持建設課)
10 .交差点のすりつけ部分の勾配やデコボコについて調査し改修してほしい。
7の回答を参照願います。
11.歩道橋の取り外しをすすめ、別な方法(例えば、遮断機やゆるやかなスロープ)で、通行人の安全利用を図ってほしい。
歩道橋は、通学児童をはじめ歩行者の安全を確保する目的で、公安委員会とも協議を行いながら必要に応じて設置をしております。
ご要望の件につきましては、今後、皆様方のご意見も聞きながら個々の場所について検討してまいりたいと思います。
(管理部道路管理課)
12.交差点の曲線部分をぎりぎりに走る車をなくすようになんらかの対策を考えてほしい。
歩行者及び車両通行の安全と円滑化を図るため、日頃から道路の管理保全を行っており、交差点の曲線部分(交差点内)につきましては、道路法及び道路交通法の基準に従い公安委員会と協議のうえ整備をしております。
なお、危険と思われる個所の所在について具体的にお申し出いただければ、現地の調査及び検討を行いたいと考えております。
(道路維持部雪計画課)
13.南郷18丁目の横断歩道の青信号が短時間で渡りきれないので、信号時間を長くしてほしい。
信号機につきましては、北海道公安委員会の所管事項ですので、白石警察署と協議を行った結果、全て信号は子供やお年寄りの一歩一秒を目安としており、信号が青になると同時にスタートした場合、渡り切れるように設定されております。また、当該場所を含め南郷通の信号は全て連動していることから一ヶ所だけの調整をすることはできず、青信号の時間の延長は考えていないとのことであります。
したがいまして、既に青信号になって数秒経ってからスタートした場合、渡り切れないことがありますので、無理に横断しようとせず、次の青信号を待つなどご注意をお願いしたいとのことであります。
(白石区市民部地域振興課)
14.車道と歩道の区別がわかるように歩道の除雪を徹底してほしい。(要望のあった所:西区西町北15〜18丁目周辺)
歩道除雪につきましては、有効幅員が2m以上で、バス路線及び住宅が連続した地域の歩行者が多い歩道を対象に行っております。
したがいまして、地域の2m以上の歩道につきましては、歩車道の区分が明確になるように除雪を行っておりますが、2m未満の歩道につきましては、歩道除雪車の幅の関係で歩道除雪を行うことは物理的に難しい状況にありますので、ご理解をいただくようお願いいたします。
(西区土木部維持建設課)
【地下鉄】
1.地下鉄にエレベーターを設置してほしい。(要望のあった所:円山公園駅、 北12条駅)
地下鉄駅へのエレベーターの設置につきましては、全駅設置を目指しており、現在未設置駅については設置方法などの調査検討を進めております。
円山公園駅につきましては、バスターミナル内への設置を視野に入れて検討を進めて降りますが、北12条駅につきましては、地上部に設置用地がないことなどから現状では困難な状況であります。
しかし、エレベーターの必要性は充分に認識しておりますので、今後とも全駅設置にむけて努力してまいります。
(保健福祉部障害福祉課)
2.ホーム〜改札口に上り・下りのエスカレーターを設置してほしい。(要望のあった所:円山公園駅)
本市では、平成10年12月に制定した「札幌市福祉のまちづくり条例」に基づき、段差解消手段はエレベーターを基本と考えております。
地下鉄駅におきましても、車いすご利用の方の利便性などからエスカレーターよりもエレベーターを優先して考えております。
(保健福祉部障害福祉課)
3.乗降口 防護柵の設置を急いでほしい。
平成12年度におきましても、交通弱者や酩酊者などによるホーム転落事故及び投身事故が相当数発生しており、これを防止するために乗降口の防護柵の設置につきまして種々検討を進めてまいりました。
その結果、技術的には設置可能でありますが、膨大な費用が必要となることが判りましたので現在の当局の財政状況から判断いたしますと早急に設置することは難しい状況であります。
しかしながら、防護柵につきましては、お客様の安全を確保するうえで極めて重要なことであり、かつ有効な対策と認識しておりますので、引き続き検討を進めてまいります。
(高速電車部業務課)
4.点字ブロックの誤敷設箇所を急いで改修してほしい。
点字ブロックの敷設方法につきましては、それぞれの地下鉄駅建設時の点字ブロック設置基準に併せて設置しておりますが、時代の経過とともに見直されて現在の基準になっております。
したがって、現在の基準で全ての点字ブロックを見ますと誤った敷設状況になっているよに感じられますが、敷設後に基準が変わってきたためにこのような状況が生じており間違いではありません。
現在の基準に併せて全ての点字ブロックを一時期に改修することは、当局の財政状況から判断して極めて厳しい状況にありますが、その必要性につきましては充分に認識しております。
したがいまして、既設点字ブロックの摩耗による修繕、また大規模な改修などの際には、少しずつではありますが見直していきたいと考えております。
(高速電車部業務課)
【JR】
1.JR小樽駅、旭川駅のエスカレータは、障害者が利用しているときは、一般の人は利用できない。又、1回に一人しか乗れないので複数の人の利用時間は、時間がかかり不便。
※ JRの関係になりますので、回答は控えさせていただきます。
2.JR新札幌駅にエレベーターを設置してほしい。
本市では、誰もが安心して快適に暮らせるまちづくりを進めるため、「札幌市福祉のまちづくり条例」を制定して平成12年4月から全部施行しております。
多くの方が利用する民間施設の整備につきましては、この条例の趣旨や整備基準を記載したパンフレットの配布やマニュアルの販売、ホームページの掲載などにより、事業者への広報・啓発を行うほか、低利融資制度を創設して事業者の理解と協力を得るよう務めております。
しかし、個々の施設の整備につきましては、本市の取り組みに限界があるため、当事者の生の声として貴団体から、直接施設管理者へお申し出いただくことが、相互理解と早期解決につながるのではないかと考えております。
※ [設備]の1、{公共施設}の3,9,10,11,も同じ回答になります。
(保健福祉部障害福祉課)
【バス】
1.ノンステップバスを増便してほしい。
市営バスのノンステップバス車両は、現在5台を所有しており、主に病院・養護施設を中心とした路線に運行しておりますが、車両にも限りがありますので、現在のところ増便につきましては困難であることをご理解いただくようお願いいたします。
(自動車部業務課)
2.低床バス路線について、(3/25現在)大通りに停車しないのが不便。路線の検討をしてほしい。(特に二十四軒福祉センター周辺を通るように希望する)
札幌市の交通体系は、地下鉄を基幹にバスは補完的な役割とし「可能な限り最寄りの地下鉄駅にバス路線を短絡させる」ことを基本的な考えとしており、都心へのバスの乗り入れを抑制しております。また、二十四軒福祉センター周辺を通る路線の要望につきましては、地下鉄二十四軒駅に近いこと、路線バスが通行可能な道路幅の確保ができないことなどから困難な状況であります。これらの件につきましてご理解いただくようお願いいたします。
(自動車部業務課)
【設備】
1.定山渓の商店のドア自動化を進めてほしいと思います。
※ [JR]の2と同じ回答になります。
【公共的施設】
1.地下街下りのエスカレーターが無いので、設置してほしい。
本市では、札幌市福祉のまちづくり条例を基本としましてバリアフリー化の推進に向けて取り組んでおり、垂直的な移動につきましてはエレベーターによる対応を基本と考えております。
なお、地下街オーロラタウン・ポールタウンにつきましては、(株)札幌都市開発公社が施設を所有して運営を行っており、来店者等へのサービス施設として、狸小路からポールタウンへの下りエスカレーターを設置すると聞いております。
(総合交通対策部交通計画課)
2.身障センター駐車場の除雪を徹底的にしてほしい。
身体障害者福祉センターの駐車場の除雪につきましては、雪が10cm降った時点で除雪を行っており、排雪につきましても限られた予算の中でやり繰りをしながら行っておりますが、相当の費用を要している状態であります。
しかし、ご要望の趣旨につきましては充分に承知しておりますので、今後さらに努力をしてまいります。
(保健福祉部障害福祉課)
3.交番を車いすでも利用出来るようにしてほしい。(取り外しでもよいのでスロープを)
※ [JR]の2と同じ回答になります。
4.札幌駅北口駐車場に身障者割引制度を設けてほしい。身障者の場合健常者に比べて、同じ用事をたすにも時間を要するため、駐車場の使用時間が長くなることなど考慮してほしい。
障害者にかかる割引などにつきましては、個々の事業者の意向・総合的判断により行われるものと考えており、個々の様々な事業にかかる使用料などに関して割引制度の設定を強要したり指導することはできませんが、ご要望の声につきましては、今後も機会あるごとにお伝えしてまいります。
(保健福祉部障害福祉課)
5.札幌市役所1階ロビーの誘導ブロック(点字ブロック)を黄色の大きいブロックに代えてほしい。
ご要望の誘導ブロック(点字ブロック)につきましては、平成13年度に黄色塗装を行う予定であります。
また、誘導ブロック(点字ブロック)のサイズの変更につきましては、1階ロビーの床部分がフロアヒーティングのためタイル交換にはヒーティング工事の必要性など大がかりで多額の費用を費やすとともに、来庁者の出入りにも支障をきたすことから、現状では困難と考えておりますのでご理解をいただくようお願いいたします。
(行政部総務課)
6.札幌ドームが建設中ですが、身障者専用駐車スペースを多く設けてほしい。
札幌ドームでは、54台の身障者専用駐車場を用意しております。また、イベント開催日の駐車場利用は、事前予約制を採用することになっており、このことにより身障者専用駐車場の利用を希望される方々の数などを事前に把握できますので、専用駐車場の駐車台数を上回る希望があった場合でも、駐車スペースを確保することができるものと考えております。
(スポーツまちづくり推進室ドーム施設担当課)
7.スーパー・イベント会場・文化・体育関係施設に十分な駐車スペースを確保してほしい。
スーパー等特定用途の新築・増築などを行う場合の駐車場の設置につきましては、「札幌市建築物における駐車施設の附置等に関する条例」に基づき、建物の用途・規模に応じて駐車台数を確保することが義務づけられております。
また、駐車場を設置した場合には、「札幌市福祉のまちづくり条例」において、車いす使用者が利用しやすい駐車スペースの設置が義務づけられ、条例に基づく整備基準に適合しているかどうか建築主と協議を行って駐車場の整備を図っております。
今後もこれらの手続きの機会をとらえて、公共的建築物に対する駐車場の整備が促進されるよう努めてまいります。
(建築指導部管理課)
8.北大病院・市立病院の身障者用トイレの手摺りの幅(82cm)が広く実用的ではない。同じ様式のトイレではなく、いろいろな障害に対応できるよう、いろいろな様式のトイレがあるとよい。
市立病院では、院内35カ所に車いす使用者用トイレを設置しております。
このうち外来患者さん用トイレは、いろいろな障害に応じた使い分けができるように、便器の左右の手すりをそれぞれ可動式にするとともに、ペーパーホルダーも左右の手すりにそれぞれ取り付けており、使用時にぺーっぱーほるだーが患者さんの身体にぶつからないように、現在のやく80cmの手すり幅を採用しております。
車いす使用者用トイレは、いろいろな障害をお持ちの患者さんが使用されることから、すべての患者さんに対応できるようないろいろな様式のトイレを設置することが困難でありますが、皆様のご意見を伺いながら使いやすさの改良に努めてまいりますので、ご理解をいただくようお願いいたします。
(市立病院事務局管理課)
※ 北大病院の関係につきましては、回答を控えさせていただきます。
9.北海道銀行旭ヶ丘支店の出入口が20cm位の段差になっているので、スロープを設置してほしい。
※ [JR]の2と同じ回答になります。
10.南9条西25丁目SEIYU旭ヶ丘店の入口ドアが手動なので、1カ所自動ドアにしてほしい。
※ [JR]の2と同じ回答になります。
11.今井・三越・東急・そごうなどの大きなデパート入口ドア、1カ所は自動ドアにしてほしい。
※ [JR]の2と同じ回答になります。
12.札幌市社会福祉総合センターの身障者用駐車場を増やしてほしい。
現在、社会福祉総合センターには16台の駐車スペースがあり、身障者用の駐車スペースは2台となっております。今後は、他の利用者との関係も考慮しながら増設についての検討をしてまいります。
(保健福祉局総務部総務課)
13.大通公園西5丁目あたりから西へ公園内の通路がロッキング工法のタイルなので、振動が激しく車いす等で移動しづらい。
大通公園には、大きな樹木が通路沿いに生い茂っているとともに、イベント会場として広く一般市民に利用されている場所であり、樹木の育成を考慮した場合、表面水の浸透を考えた透水性の高い材料の選択が必要になります。また、イベントの設営時には大型トラック等の乗り入れが行われるため、荷重に強い材料の選択も必要になります。
以上のことから、それらの条件に適し、景観的にも優れているインターロッキングブロックの材料が適当と考えて設置しております。
ご要望につきましては、貴重なご意見として今後の検討課題とさせていただきます。
(緑化推進部公園管理課)
14.東区民センター前のロードヒーティングと歩道に雪の段差があり、車いすで通れない。
ロードヒーティングが途切れる部分で、雪面との間に段差が生じないように歩道の除雪作業を行うことは、現在の除雪機の構造などからみて技術的にも困難な状態です。
したがいまして、東区民センターでは、段差部分が通行の支障にならないように手作業で除雪や雪割りなどを行っております。しかし、気象状況の変化などにより作業が間に合わないこともあって、段差がしばらく解消しない場合がありますので、ご理解をいただくようお願いいたします。
また、車いすでの通行が困難な状態になっている場合には、区役所・区民センターの職員や駐車場係員などに気軽に声をかけてくださるようお願いいたします。
(東区市民部総務企画課)
15.東区民センター身障者専用駐車場の除排雪がされてないので、雪の段差が出来ている。
東区民センターの駐車場は、ほぼ連続した降雪で10cmを超えた場合や緊急の場合には除排雪作業を実施し、各駐車スペースを確保しております。
さらに、身障者用の駐車スペースや駐車場出入り口と歩道部分との境の段差につきましては、降雪の都度手作業で除雪や雪割りなどを行って対応しております。
(東区市民部総務企画課)
16.豊平区福住バスターミナルの身障者用トイレが、バスターミナルのエスカレーターでしか行けない。エレベーターを付けてほしい。また、外からも入れるようにもしてほしい。インターホンの設置も必要です。
福住バスターミナルの構造上、バスが乗り場の回りを廻らなければならないこと、また発着便が多いため地上部からの出入りが危険なことから、地下からのご利用をお願いいたします。
(管理部総務課)
17.地下鉄円山公園駅に身障者用トイレを設置してほしい。
地下鉄駅の身障者用トイレにつきましては、駅のバリアフリー化の一環としてエレベーターの設置に併せて順次設置しております。
円山公園につきましても、エレベーター設置時に実施したいと考えております。
(保健福祉部障害福祉課)
【アピア】
1.中央エレベーターを降りた所の広場の床タイルは、点字ブロックと間違いやすいので、タイルを改修してほしい。
1及び2につきまして回答いたします。
アピアを管理運営する札幌駅地下街開発(株)では、利用者の皆様に喜んでいただける施設としてその運営に努めているところであり、オープン後も
(1)中央エレベーター付近の点字ブロックと周辺床との区別がつきにくかった床面の改良による段差の解消
(2)多目的トイレ(身障者との併用)の案内標示、点字表示、触地図などの追加設置
について改善を実施しております。
アピアは、札幌市民はもとより多くの方々が利用される施設でありますので、本市といたしましてもこうしたご意見などを充分にお聞きしたうえで、ご要望の趣旨を伝えてまいりたいと考えております。
(産業振興部総務課)
2,身障者用トイレの案内板の文字が小さく見づらい。はじめてアピアに行った時は、全く案内板に気がつかなかった。
上記1を参照願います。
【かでる2・7】
1,入口前のロッキング工法の床は、車いす・杖利用者にとって移動が大変なので、部分的にも改修してほしい。
2.地下駐車場の障害者用箇所を増やしてほしい。
3.障害者本人が運転する場合が無料になるのと同じ様に、介助者が運転している時、松葉杖利用者も無用扱いにしてほしい。
4.駐車場係員の対応に苦情が多い。親切な対応を望む。
5.玄関前歩道を改修してほしい。障害者本人が運転する場合は、車道で車いすに乗降するのは危険です。
6.歩道と車道の間の縁石が高い。下げてほしい。
7.正面玄関向かって左側(ホール側)の隅にある段は危険です。車いすが通行できるようにしてほしい。
8.レストラン入口が狭く、室内も車いすの移動が不便です。
9.弱視の人にとって1階ロビーの照明が暗く困っている。
10.駐車場(立体)に障害者が車を入れる時、本人に代わって駐車リフトまで入れてほしい。係員によっては、AT車を運転できない方がいる。
※ 「かでる2・7」につきましては北海道の所管になりますので、回答は控えさせていただきます。
【市営住宅】
◎ 市営住宅に障害者単身生活の対策が実施されるようになって、強い関心を持っていますが、次のことを要望します。
1 この事業の拡充
現在の実施状況を検証したうえで、関係機関とも調整しながら前向きに検討いたします。
(市街地整備部住宅企画担当課)
2 冬季、住宅周辺、駐車場の除排雪対策、ロードヒーティング化
3 除排雪助成事業の拡充
4 12月15日以前の除雪の対応
2〜4につきまして、市営住宅の敷地内の除雪につきましては、駐車場も含めて自治会を中心に入居者自らが行うことが基本となっておりますので、近隣入居者、ボランティア等の協力を得ながら行っていただきたいと考えております。
また、ロードヒーティング化については、多額の工事費と維持費を要することから実施は困難であります。
なお、高齢者・障害者及び空き家の戸数が、管理戸数全体の30%以上の自治会を対象として試験的に実施している市営住宅除雪支援事業につきましても、その効果を検証したうえで検討したいと考えております。
(市街地整備部住宅企画担当課)
【制度】
1.JRの特急料金を障害者割引の対象にしてほしい。
※ JRの関係になりますので、回答は控えさせていただきます。
2.タクシー券の選択として「ガソリン券」を導入してほしい。
心身障害者等交通費助成制度は、家に閉じこもりがちな障害のある方に対して少しでも外出していただきたいとの目的で、公共の交通機関等を利用した場合の助成制度と考えております。
ガソリン券につきまして、自家用車については運転訓練費や改造費の助成の他、自動車税等の減免措置があること、また本市を含む政令市では、障害者が使用するガソリン税の減免措置についての要望を国に対して行っていることなどから、現在のところ、ガソリン券の導入につきましては難しいと考えております。
(保健福祉部障害福祉課)
3.積雪寒冷地の特別基準を設けてほしい。
平成12年度から市内20地区で福祉除雪の試行を行っております。対象は、高齢者(70歳以上)や重度の身体障害者のみでこうせいされる一戸建てに居住する世帯などです。この試行を踏まえ、平成13年度は全市的に実施する予定となっております。
(保健福祉部障害福祉課)
4.生活保護住宅扶助市長承認額の引き上げを願いたい。
単身での居住生活を希望する障害者の方が、現行の生活保護住宅基準額以下の賃貸物件を探すことで苦労しておられる現状は認識しております。
しかし、この市長承認特別基準額につきましては、平成12年度より指定都市ごとに厚生労働大臣が定める方式となっておりますので、本市といたしましても、特別基準のあり方につきまして、今後の推移を見ながら見直しの要望を検討してまいりたいと考えております。
(保健福祉局総務部総務課)
5.自立生活者家賃助成制度を設けてほしい。
国の補助制度を前提として事業を組み立てるという基本的な考え方があり、財政的に緊迫した状態が続いている現状では、補助制度の創設は非常に難しい状況であります。
(保健福祉部障害福祉課)
6.重度障害単身生活者の賃貸物件のあっせんなど、世話活動・情報提供などしてほしい。
賃貸物件を探す際の困難につきましてはご推察申し上げますが、市が民間の借家等賃貸物件の斡旋等を行うこということは大変難しいと考えております。
家主や不動産業者等も含めた事業者の方や市民が、高齢者や障害者の方々についてもっと理解を深め、このような賃貸物件にかかる困難さについても軽減されるようなまちづくりを目指していく必要があると考えております。
(保健福祉部障害福祉課)
7.障害者単身生活者の入居・転居に伴う、改造・修復の補助制度をつくってほしい。
平成13年度から、段差の解消や手すりの設置等に要する経費について、20万円を限度に助成を行う予定にしておりますが、転居等に伴う修復費用までは助成の対象としておりません。
(保健福祉部障害福祉課)
9.障害者単身生活用公営住宅の今後の建設予定を公表してほしい。
平成13年度の市営住宅の建設に当たり、真駒内本町団地1棟71戸(車いす住宅3戸、うち単身者1戸)に新設する予定であります。
なお、平成14年度以降については、建設予定団地及び戸数は未定でありますが、高齢者・障害者にとって安全で快適な生活ができるよう引き続き供給していきたいと考えております。
(市街地整備部住宅企画担当課)
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