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札幌市から交通権を考える連絡協議会への回答書

〔地下鉄関係〕〔タクシー関係〕〔JR関係〕〔路面電車〕〔バス関係〕
〔道路関係〕
〔建物関係〕〔市営住宅〕〔その他〕



札 市 声 第230号

平成11年12月27日

交通権を考える連絡協議会
   会 長  後 藤 昌 男 様

札 幌 市 総 務 局

広報部長 濱 田 雅 英

 寒冷の候、皆様におかれましてはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
 さて、平成11年6月23日付けでご要望のありました件につきまして、関係部からの回答を取りまとめましたので、私から次のとおりお答えいたします。


〔地下鉄関係〕
1 地下鉄全駅にエレベーターを設置して欲しい。
 (今回特に要望のあった所 菊水駅・すすきの駅)
※ 昨年は、平岸・麻生・南郷18丁目・円山公園、各駅について要望いたしましたが、回答によると、「全駅設置の方針で検討を続ける」との事でしたが、その後の状況をお知らせ願いたい。又、東豊線そごうデパートのエレベーター設置についても、貴部のはたらきかけの結果についてもお知らせ願いたい。

 今年度は、南郷13丁目駅・北34条駅でエレベーター設置工事に着手し、来年度は平岸駅(2番ホームのみ)着工を予定しており、この工事が完了しますと49駅中35.5駅の設置となります。
 未設置駅につきましては、地上部用地の確保の問題、駅舎構造の問題など困難な課題がありますが、今後も全駅設置に向けて努力していきたいと考えております。

(高速電車業務課)

2 地下鉄・地下街の出入口階段全てに、手すりを付けてほしい。設置されているところでも、途中で途切れたり、入り口直近からでなく下がったところから設置されているため、視覚障害者には危険です。点検しなおして、改善してほしい。
 ※ 昨年の回答では「多くのお客様が利用されるため、通行に支障をきたす場合がある」ので「平らなところ(中間踊り場等)で区切っているので理解願いたい」とのことでしたが、そのことについて「通行に支障をきたす場合」とは、どんな時なのか説明を願いたい。

 地下鉄駅の階段につきましては、多くのお客様がご利用になります。特にホーム階の階段は、短時間に多くのお客様が集中します。そこで階段の中央付近に手すりを設置することによって、手すり本来の目的と通行を区分する目的で対応しております。
 しかし、通行を区分していても状況によっては、上りと下りの人の流れに逆に入ってしまうこともあり、さらに混雑を招いてしまいます。そこで階段途中の踊り場で一旦手すりを区切ることで、経路を変更することが可能になり、スムーズな流れになるように対応しております。
 視覚障害者にとって手すりの重要性は認識しておりますが、少しでも混雑を解消することによって、お客様の安全を確保することも交通局としての使命と考えております。階段両側の手すりにつきましては、途中で途切れることなく設置しておりますので、趣旨をご理解のうえ、ご協力くださるようお願いいたします。

(高速電車業務課)

3 地下鉄階段に手すりを付けてほしい。
(今回特に要望のあった所、真駒内駅)

 真駒内駅につきましては、全階段部分に手すりを設置しております。

(高速電車業務課)

4 地下鉄・地下街のトイレは、障害者にとって不便な作りになっているところが多い。点検しなおし、改善してほしい。
 (今回特に要望のあった所 地下鉄東西線)

 地下鉄駅のトイレにつきましては、入口部分に階段があり、障害者にとっては不便な構造であると認識しております。
 現在、エレベーター設置工事に併せて、身障者用トイレの設置を進めております。また、老朽化したトイレ等の設置改修工事に併せて、可能な限りのバリアフリー化を検討しております。なお、今年度につきましては、南北線麻生駅のバリアフリー化を予定しております。

(高速電車部業務課)

5 障害者等専用スペースの一般者の利用マナーについてPRを徹底してほしい。
 専用席につきましては、現在、
@専用席の上、窓部分に「専用席」とのステッカーを貼付
A車内放送の実施
B市内高等学校長への学生に対するマナー
指導の依頼等を行っております。しかし、一部にマナーが徹底されていない部分もあり苦慮しておりますが、今後も広報紙等でのPRに務めてまいります。

(高速電車部業務課)

6 地下鉄エレベーター設置されている所でも、移動に不便で改善してほしいところ。
・18丁目駅5番出入口を利用して医大に通う時、エレベーターまで遠い。
・宮の沢駅改札から出入口1番まで遠いこと、また、出入口1番からエレベーターで地上に上がる場合の一度下がって乗り換えなければならないこと。
・地下鉄福住駅とバスターミナルが遠い。

 西18丁目駅につきましては、平成9年3月にエレベーター設置工事が完了しました。
 この駅については、医大をご利用になるお客様からのエレベーター設置要望が多かったため、設置可能な場所に早急に設置した経過があります。経路を考慮した場合5番出口が尤も近く利便性に富んでおりますが、地下から地上までエレベーターを設置するための用地が確保できなかったため、4番出口へ設置したところであります。
 ご利用されるお客様におかれましては、不便さを感じていることとは思いますが、ご了承くださるようお願いいたします。
 宮の沢1番出入口につきまして、その設置目的は、国道5号線(札幌新道)から西方向のお客様が、国道を横断することなく、地下鉄駅までスムーズに利用できるようにという目的で設置されております。
 また、通路を設置するにあたっては、駅舎の構造上やむを得ず現在の形態になっておりますので、ご了承いただきたいと思います。
 福住駅とバスターミナルの件につきまして、バスターミナル設置につきましては広範囲での用地が必要であるとともに、ターミナルとしての利便性・安全性を考慮したうえで場所が決定されます。したがって、地下鉄駅と接続するにあたっても様々な要素を考慮した結果、現在の形態になっております。
 それぞれの件につきまして、何かとご不満もあろうがと思いますが、ご了承くださるようお願いいたします。

(高速電車部業務課)

7 地下鉄大通駅は、JR駅に行くにも、地上に出るにも、車いすではたいそう不便であることが指摘されているが、改善の見通しを聞かせてほしい。
 ※ 昨年の回答では「関係機関と協議を行い、可能な限り早い時期に実現できるよう努力する」とのことでしたが、その後の協議状況をお知らせ願いたい。

 大通駅のエレベーターにつきましては、朝夕のラッシュ時間帯など混雑時のお客様の安全性、駅舎構造上の問題等から現在の設置状況に至っております。しかし、このことは利便性に富んでおらず、ご迷惑をおかけしていると認識しております。
 エレベーター設置の改善につきましては、解決すべき課題が多く、現在も継続して検討をしております。未決定のため具体的には明確にできませんが、今後も早期実現に向けて努力しておりますので、ご了承くださるようお願いいたします。

(高速電車部業務課)

8 視覚障害者のための階段への色づけを徹底してほしい。
 現在、地下鉄駅の出入口につきましては、ノンスリップを設置することが標準となっております。しかし、出入口等設置時期が古い箇所(駅)については、ノンスリップが設置されておりません。
 現在、対応としてノンスリップ未設置部分につきましては、段差が識別できるように識別テープを設置しております。同テープは、摩耗等によって劣化してしまう状況になりますが、随時張替作業を行っておりますので、ご了承くださるようお願いいたします。

(高速電車部業務課)

9 宮の沢駅について
・ 券売機の位置が高いのでウィズユーカード・乗り継ぎ等の上段には、車いすの人は、手が届かない。
・ トイレの便座は少し低い、また入口の化粧紙販売機は、高い位置で車いすの人、背の低い人、子供は手が届かない。
・ ベビーチェアー(おむつ替え用)は付いているが、大人も使用できるようにしてほしい。
・ 公衆電話(低い方)の台下にある電話帳やメモ台は、車いすの足が入らず、受話器を取りづらくしている。

 宮の沢駅に設置している券売機につきましては、料金投入口が低く、複数枚同時投入が可能等の理由から、全国標準仕様の機器を採用しました。しかし、券売機形状の関係から、カウンター下部を広げることができない状況にあります。また、料金ボタンを現在より低くすることは、券売機そのものを低くすることになり、カウンター下部をより一層狭める結果が予想されます。
 車いすのお客様で、乗車券購入の際ボタンに届かないような状況には、駅務員がお手伝いをさせていただきますので、遠慮なく申しつけてくださるようお願いいたします。
 トイレに使用している便器につきましては、様々な体型の方がご利用になることから、標準仕様のものを使用しております。また、身障者トイレにはトイレットペーパーを設置しておりますので、ご理解くださるようお願いいたします。
 公衆電話台につきましては、NTTで推奨しているものを設置いたしましたが、今後、ご指摘の内容にかかる解決策について検討して行きたいと考えております。

(高速電車部業務課)

10 地下鉄真駒内駅に「動く歩道」を設置してほしい。
 市内の「動く歩道」の計画があれば知らせてほしい。

 真駒内駅においては、券売機付近の通路幅が約5mとなっております。この部分に北方向・南方向それぞれに設置したとしますと、通路幅が2.5m位になって現在の半分になり、多くのお客様が通行するにあたって支障をきたすことが予想されます。
 また、改札口と出入口の距離も比較的短く、動く歩道を設置するのは難し状況と判断しております。

(高速電車部業務課)



〔タクシー関係〕
1 車いすの人がタクシーに乗るのは大変なことです。運転手さんのあたたかい対応を切望します。このことを運転手さんへ広くお伝え願いたい。
2 タクシー乗降時、歩道とのすき間、段差が大変です。運転手さんの配慮を切望します。このことを運転手さんに広くお伝え願いたい。
3 タクシーチケット利用について、一回の乗車につき一枚の制度をなくしてほしい。また、利用枚数を増やしてほしい。
  ※ 昨年の回答では「外出の機会をできるだけ増やす本来の目的」から、
   できないとのことでした。
    私たちは、必ずしもそうでない状況が多くあると考えていますので、
   再回答願いたい。(道内各市町村、他府県の対応も調べてほしい)
    また、チケットの受け取りについて、郵送はできないものとか、月遅
   れの受取りの場合、削券しないでほしいとの声が強くありますが、検討
   願いたい。

 本市では、「札幌市福祉のまちづくり条例」を昨年12月に制定し、今年6月から施行しております(ただし、公共的施設の整備等については、来年4月から施行)。この条例の趣旨を広報・啓発することにより、障害者・高齢者等への配慮や、多くの方が利用する施設の整備について、市民や事業者の理解と協力を得て行きたいと考えております。このため、市民の理解と協力が必要なことを掲載した条例のパンフレットを配付しており、今後とも広報・啓発活動に努めてまいりたいと考えております。
 また、今後「福祉のまちづくり推進会議」を設置する予定であり、誰もが暮らしやすいまちづくりのあり方を、市民や事業者とともに考えながらさらに理解を広めてまいりたいと考えております。
 ただし、昨年の回答が説明不十分で誤解をまねいたかと思いますが、この会議は、個々の事案について協議する場ではありません。お申し出の件につきましては、当事者の生の声として貴団体から直接、個々の施設管理者にもお申し出いただく方が、早期解決につながるのではないかと考えます。
 なお、この欄の回答内容につきましては、当要望書内の〔JR関係〕の1と3,〔建物関係〕の1〜4、〔その他〕の4と13,にも適用させていただきます。
 3のタクシーチケット利用につきまして、この制度の目的は社会参加です。家に閉じこもりがちな障害のある方に、一回でも多く外出をしていただきたいと考えておりますので、ご了承願います。
 また、札幌市以外の11政令市の1乗車当たりの利用券の使用枚数は、10市が1枚、1市が3枚です。
 交付枚数の増につきましては、昨年も申し上げたとおり、現在のところ考えておりません。
 なお、福祉タクシー利用券の交付につきましては、代理の方でも申請できますので郵送することは考えておりません。
 また、5月以降の申請につきましては、1月分当たり5枚を減じて交付しておりますが、1月当たり5枚の交付となっておりますので、ご了承願います。

(障害保健福祉部障害福祉課)

4 福祉タクシー利用の福祉センター「事前申し込み制度」がもっと簡単にならないものか。
 本市では、該当する制度がありませんので、後日内容をお聞きしたいと思います。



〔JR関係〕
1 道内JR全ての駅にエレベーターが設置されることを切望していますが、その見通しと、改善計画を知らせてほしい。
 車いすで札幌駅は乗り込めても、地方駅で降りられないのが困る。

 ※ 〔タクシー関係〕の回答を参照願います。
 2 地下鉄からJR駅への移動が、デパートのエレベーターを利用しなければならないように、車いすの人にとって、きわめて不便であることが指摘されて久しい。改善の見通し、年次計画など知らせてほしい。
 地下を直接移動できるよう、札幌駅地下街と地下鉄コンコースの間にある段差を、エレベーター設置等の方法で解消することを検討しております。

(障害保健福祉部障害福祉課)

3 札幌駅内エレベーターを東側にも設置してほしい。
 ※ 昨年の回答では「“福祉のまちづくり条例”の制度化に伴い、整備のあり方について協議する」とのことでしたが、条例が制定された今日、その後の状況についてお知らせ願いたい。

 ※〔タクシー関係〕の回答を参照願います。

(障害保健福祉部障害福祉課)

4 車いす利用者の乗車降車の把握と連絡体制を確実にしてほしい。
 桑園駅から車いすで乗車したが、千歳駅降車の時、駅乗務員の出向がなかった。(乗車時、介助者がホームまで付いてくれたのが原因と思われる)

5 エレベーター未設置駅でのエスカレーターで車いす利用者を駅員が昇降介助する場合、十分な訓練を徹底してから行うようにしてほしい。(新札幌駅で恐い思いをした)
 4及び5につきましては、JRの関係になりますので、回答は控えさせていただきます。



〔路面電車〕
1 路面電車の見直しが始まっていますが、熊本市電のような低床電車の導入を是非考えてほしい。

 交通局は、現在、厳しい経営状況にあり、新たな車両の導入は非常に難しい状況であります。

(事業管理部経営計画課)



〔バス関係〕
1 ノンステップバスを市内全路線で本格的な運行に取り組んでほしいと思いますが、その年次計画があれば知らせてほしい。
 また、全道各地への普及を望んでいますが、その計画があれば知らせてほしい。

 本市では、平成10年12月に乗降に便利なノンステップバス1台を試験導入し「地下鉄真駒内駅〜市立病院」間を運行しております。本年11月には、さらに2台の導入を計画しており、沿線の道路状況、バス停付近の歩道整備、公共施設や福祉施設の有無等の諸条件を考慮しながら路線決定し運行いたします。今後におきましては、財政上の困難もありますが、人にやさしいバス、利用しやすいバスであり、これからの主流になるバスであろうと本市においても認識しており、さらに導入促進を図ってまいります。

(自動車部業務課)

2 冬期間におけるバス停の除排雪を特にていねいに願いたい。
※ 昨年も同じ項目で要望いたしましたが、再回答を願いたい。

 バス路線は生活路線でもあり、冬期間の車道、歩道の除排雪につきましては、特に優先して除排雪してもらえるよう道路管理者(市道・国道)へ依頼しております。またバス停留所につきましても、除排雪業者に依頼し、きめ細かな除雪を指示しております。
 しかし、大雪による降雪時には、職員も動員して対応しても除雪が間に合わない時もありますが、今後も路線の巡視を強化し、除排雪の徹底を図ってまいります。

(自動車部業務課)

3 乗降の際、バスが縁石から離れている時は大変な思いをするので、運転手さんへ指導を徹底してほしい。
※ 昨年も同じ項目で要望致しましたが、その後の啓蒙状況について、お聞かせ願いたい。

 困難な場合を除き、縁石から30p以内のバス停留所着車を点呼時や掲示板等に指示伝達を行い周知しております。これからも職場研修等において周知徹底を図ってまいります。

(自動車部業務課)

4 川沿から南区役所方面へのバス路線を新設できないか。
 現在、川沿方面から真駒内駅へ短絡している路線につきましては、上町5丁目経由の一方向で運行しておりますが、これは、真駒内駅側に停留所を設置することにより、乗降客の利便性や次便への接続を円滑かつ効率的に行うための運行経路でございます。
 ご要望の南区役所方面への運行経路にいたしますと、真駒内駅の停留場を向かい側に設置することになり、利用客にとっての不便さや、次便への接続、停留所設置場所の確保、バス回転場所の確保などバス運行上かなりの問題が生じると思われます。また、新設路線のご要望につきましても、真駒内駅での発着便が多いことから利用増は見込めず、現在の市営交通における財政状況からして困難と思われます。
 何卒ご理解のうえ、既存の路線をご利用いただきますようお願いいたします。

(自動車部業務課)

5 バスターミナルでは平らな所から乗ることになるのでステップが高くて大変です。台を置くことはできないでしょうか。
 市営バスターミナルについては、歩道と車路に段差をもうけて乗降場の利便を図っておりますが、他の乗降場については、具体的に要望場所を提示いただければ検討させていただきます。

(自動車部業務課)

6 足を曲げて座れないので、座席が大きく斜めになる席が設けられていれば良いと思っていますが、配慮ができないものでしょうか。
 本市では、平成8年度新規導入車両より座席への着・離席が容易にできるよう一人掛けのイスの角度を中央寄りにした車両を導入しております。座席を大きくということにつきましては、座席数を増やしてほしいとの要望も多く、定員の1/3の座席は確保したいと考えておりますのでご理解願います。

(自動車部業務課)

7 地下鉄東西線の延長に伴って、市営バスの利用が不便になった所や、料金が高くなってしまった所ができている。調査をし見直してほしい。
   地下鉄東西線の延長に伴うバス路線の再編成にあたりましては、本市の交通体系の考え方が、可能な限り最寄りの地下鉄駅にバスを短絡させることを基本としていることから、この考え方を前提としながらも、できるだけ地元要望に配慮することも大事であると考え、地域別に説明会等を開催するなど、利用者から広く意見・要望等を集約して、バスの再編成を実施したところであります。
 また、料金関係につきましても、可能な限り最寄りの地下鉄駅に短絡させ、利便性を向上させることにより、場合によっては、従来よりも乗り継ぎ料金が高くなることもありますが、地下鉄料金の算定が距離を基準としていることから、ある程度やむを得ないことであると考えております。

(自動車部業務課)

8 地下鉄宮の沢駅ができ、発寒環状線のバスが廃止になり、10条6丁目のバス停も無くなり、たいへん不便になった。
 宮の沢駅方面のバスを利用しやすくしてほしい。(跨線橋はあるが、スロープがなく、ベビーカー等渡せない)

 今回の東西線延長再編に伴い、発寒環状線は新川発寒線と琴似発寒線に分離・統合されております。また、発寒10条6のバス停廃止の代替としては、近接地区に発寒12条5の停留所を新設し、発寒線・琴似発寒線・新道西線を宮の沢駅へ短絡しております。
 地下鉄の延長によるバス路線の再編成は、「北海道地方交通審議会」「札幌市総合交通対策審議会」及び「札幌市営企業調査審議会」の答申に基づいて整理・統合されることから、今までバス単独でご利用のお客様にとっては、ご不便をおかけすることがあろうかと思います。しかしながら、今回の地下鉄延長が地区住民からの強い要望によるものであり、地域活性化に大きな役割を担っていくこと、また、地下鉄の建設には莫大な経費がかかることをご理解いただきたいと思います。今後も、利用状況を調査しながら札幌市の交通体系を確立してまいりますので、何卒ご理解の上ご利用いただきますようお願いいたします。

(自動車部業務課)



〔道路関係〕
1 国道5号線沿(小樽市)、「西せんでんビル」前の横断歩道に音声による誘導装置を設置してほしい。
2 (小樽市)船見橋上の歩道幅を広げ、勾配をゆるくして車いすでも通れるようにしてほしい。

 1及び2につきましては、小樽市の関係になりますので回答は控えさせていただきます。
3 冬期間の歩道及び歩道と車道の境目の除排雪を徹底してほしい。
 ロードヒーティング化を進めてほしい。

 歩道除雪は一般に積雪深10pを目安に除雪しております。また、歩道と車道の境目の除排雪でありますが、現在は幹線道路及びバス路線、JR駅、地下鉄駅、通学路等を対象に行っており、幹線道路等の排雪時にそれらの排雪も取込んで行っております。
 しかし、それ以外については難しい面もありますが、交差点排雪や現地確認するなど今後ともできる範囲で努力してまいりたいと考えております。

(道路維持部雪対策課)

4 公共的施設やデパート・レストラン等、利用度の高い場所周辺の除排雪を重点的に行ってほしい。
 現在の運搬排雪は、バス路線で交通量の多い主要幹線道路及びJR駅、地下鉄駅等の車両の集中する路線や通学路が対象になっております。公共施設等多くの人が利用する箇所につきましては、通常の排雪時に一緒に行っていますが、ご指摘の通り今後は重点的に行うよう努力して参りたいと考えております。

(道路維持部雪対策課)

5 横断信号の変わる間隔を長くしてほしい。車いすの人、高齢者がゆっくり渡れるよう点検が必要。
 (今回具体的に要望があった所:地下鉄宮の沢駅1番出口を出て札幌新道を渡るところ)

 本件につきましては、公安委員会の関係になりますので、回答は控えさせていただきます。
6 澄川駅裏の坂道に、歩道を設けてほしい。(通学路にもなっているので危険)
 後日、具体的な場所を説明していただき、改めて回答いたします。
7 冬期間、横断歩道が滑りやすいので、なんらかの対策はないものか。
 横断歩道の滑り止め対策でありますが、パトロール等で現地確認をしながら滑り止め材散布などを行い、滑り防止に努めて参りたいと考えております。

(道路維持部雪対策課)

8 発寒10条11丁目の跨線橋にスロープを付けてほしい。
 当該跨線橋の鉄道横断部分の歩行者用階段にスロープを設置するためには、既設の階段をスロープに対応した傾斜の緩いものに架替える必要がありますが、階段の長さが既設の2倍以上も長くなることから、敷地の制約上、架替えは技術的にむずかしく、したがって、スロープを設置するのも難しい状況にあります。

(土木部特定街路課)

9 横断歩道ギリギリに車がカーブするので危険です。白線を引くなどの対策はできないものだろうか。
 日常の維持管理を行う中で、歩行者及び車両通行において、交通の安全と円滑を図るため道路の管理保全を行っているところでございます。そこで、白線(区画線)等については、道路法及び道路交通法による基準に従い実施しているところですが、、交差点内につきましては色々な制約もあり、公安委員会とも協議をしながら慎重な判断の基に実施している状況にありますので、ご理解くださるようお願いいたします。

(道路維持部雪対策課)



〔建物関係〕
1 障害者専用駐車場に一般の車両が駐車していて、せっかくの場が利用できない。適切に管理を願いたい。また、一般の方への理解を深めてもらう方法を考えてもらいたい。
 (今回具体的に指摘のあった所 千歳空港、マックスバリュー(食品スーパー)小樽駅前)
   ※ 昨年の回答によると「福祉のまちづくり条例推進のあり方について、
    民間施設と、協議したい」とのことでしたが、その後の経緯について
    お知らせ願いたい。

2 たぬき小路地下街から、車いすで直接地上に出られるように改善してほしい。
   ※ 昨年の回答による、駅南口広場地下街、大通地区オーロラタウン・
    ポールタウンにつきまして、その後の協議状況をお知らせ願いたい。
3 三越・ロビンソン・パルコ、各デパートに地下街から車いすで入れるようにしてほしい。
   ※ 「福祉のまちづくり条例」制定後の協議状況について、お知らせ願
    いたい。
4 北海道神宮正面入口のスロープが急なこともあり、車いす参拝者のため「お祓い所」に駐車させてほしい。
 また公園側からの入口にスロープをつけてほしい。

 ※ 1〜4につきましては、〔タクシー関係〕の回答をご参照願います。
  なお、3の内、三越につきましては、三越側で段差解消機等の導入を検討していたため、一定の協議及び要望を行っております。

(障害保健福祉部障害福祉課)



〔市営住宅〕
1 市営住宅(東区北10条東8丁目1−9)に車いす単身で入居中、昨年11月頃雪が早く降ったため、玄関から駐車場まで距離が長く困った。除雪センターに問い合わせたが、生活道路の排雪は、12月中旬でないと始動しないとのこと。臨機応変に対応してほしい。

 市営住宅敷地内の通路や駐車場の除雪は入居者の自治組織である自治会で行っていただくことが原則であります。
 通路や駐車場の除雪の体制につきましては、自治会で検討をして実施していただくようお願いいたします。

(住宅部住宅管理課)

2 向かいのスーパーに行きたいが、歩道と横断歩道の段差が高くて引き返す事が度々ある。近くの歩道までは手作業でやっているが、管轄外ということで除雪してもらえなかった。
 後日、具体的な場所を説明していただき、改めて回答いたします。
3 雪解け時、駐車場が水びたしになって大変です。排水口を作ってほしい。
 駐車場には、排水溝が設置されておりますが、春先には、駐車場全体の雪割りを行うなどして融雪水を排水溝まで誘導するなどの工夫が必要です。
 入居されている皆様(自治会)で対応をお願いしたいと思います。

(住宅部住宅管理課)

4 冬の間、車いすではゴミを投げに行く事ができない。
 1と同じ回答になりますので参照願います。
5 市営住宅に入る前、室内の設備を障害状況に合わせて設定してくれるが、モデルルーム的な部屋があれば、もっと具体的に合わせる事ができると思う。
 車いす住宅の設備につきましては、入居者が決定した段階で面談を行い、その意向を十分に取り入れて、障害の程度に合わせた整備を行っております。
 障害者用の設備を事前体験できるようなモデルルームについてでありますが、今後、福祉施策と連携を図りながら研究して行きたいと考えております。

(住宅部住宅管理課)

6 障害者用と健常者用のドアが別々なため障害者用ドアは、冬、凍ってしまうため開け閉めが大変である。
 曙2条団地内の事と聞いておりますが、後日、実際の現場を確認の上回答いたしたいと思います。

(住宅部住宅管理課)

○ 市営住宅に障害者単身生活の対策が実施されるようになって、強い関心を持っていますが、次の事を要望します。
1 この事業の拡充。

 車いす使用世帯向け住宅は、昭和56年度から建設しており、平成10年度まで167戸を供給しております。
 また、平成9年度からは、車いす使用単身者向け住宅の建設を始めており、平成10年度末で7戸を供給しております。
 今後、新設される住宅につきましても、車いす住宅を総戸数に対して一定割合を確保するとともに、地域・立地条件・応募倍率等を勘案しながら、整備を進めて行きたいと考えております。

(住宅部住宅管理課)

2 冬季、住宅周辺・駐車場の除排雪対策、ロードヒーティング化。
 市営住宅敷地内、駐車場の除排雪は入居者の皆様(自治会)で行っていただくことが原則であります。
 また、ロードヒーティングは、
 @ 多額の設置費用がかかること。
 A 電気料金などの維持管理費用は入居者(自治会)の負担となること。
 から、現状では実施が困難であることをご理解くださるようお願いいたします。

(住宅部住宅管理課)

3 除排雪助成事業の拡充。
 市営住宅敷地内の除雪は、原則として、入居者の組織である自治会が行うものでありますが、入居者の高齢化等により、除雪の当番制など実施方法をめぐって様々な問題があることも認識しております。
 つきましては、高齢者や障害者の方々も冬も安心して暮らすための除雪負担軽減策として、10年度に空家や高齢者、障害者の方が多い自治会に対して除雪交付金の交付を試験的に実施いたしました。(全市で8自治会が対象)
 現在、この実施結果を踏まえ、実施の可否、実施する場合の対象条件等について検討しているところであります。

(住宅部住宅管理課)

4 灯油の使用許可。
 光星団地は、地域暖房による集中暖房であり、灯油ストーブ等の使用は認められていませんのでご理解くださるようお願いいたします。

(住宅部住宅管理課)

5 12月15日以前の除雪の対応。
 除雪体制を組む前に大雪が降った場合は、まずバス路線など幹線道路の確保を第一に考えており、生活道路の除雪までは行き届かないのが実状でありますので、ご理解・ご協力をいただきたいと思います。

(道路維持部雪対策課)



〔その他〕
1 単身生活する障害者のための無償ボランティアを紹介してほしい。

 無償ボランティアの紹介につきましては、札幌市社会福祉協議会及び各区の社会福祉協議会で行っておりますので、ご利用していただきたいと思います。

(保健福祉局総務部総務課)

2 障害者もスキーが楽しめるように、交通手段を準備してほしい。
 札幌市社会福祉協議会では、障害や高齢等により公共交通機関等を利用することが困難な方々の外出を支援し、社会参加の機会を拡大していくことを目的として、「移送サービス(送迎ボランティア)事業」を実施しておりますので、ご利用していただきたいと思います。
 なお、中央区・北区・東区・厚別区・豊平区・清田区・西区の社会福祉協議会でも実施しております。

(保健福祉局総務部総務課)

3 単身生活する障害者が転居・立ち退きを迫られた場合、自分ではどうすることもできないので、行政のお世話活動をお願いしたい。
 札幌市では、障害のある方々の権利を守り安心して社会生活を送ることができるように、今年の7月1日から「障害者あんしん相談(障害者110番)」を、札幌市社会福祉総合センター内に開設しておりますので、ご利用いただきたいと思います。

(保健福祉局総務部総務課)

4 ドアが重くて困るところがある。改善してほしい。
(今回具体的に要望があったところ 地下街・今井デパート)

〔タクシー関係〕の回答を参照願います。
5 自分で自動車を運転している障害者は、ガソリン代が大変です。助成をお願いしたい。タクシー券との選択制で構いません。
 自家用自動車に関する事業としては、自動車運転訓練費及び改造費の助成を実施しておりますので、現在のところ実施する考えはございません。

(障害保健福祉部障害福祉課)

 6 税金を地域振興券などに使うよりも、施設整備に使ってほしい。
 「札幌市福祉のまちづくり条例」制定に伴い、障害者・高齢者とうに利用しやすい施設整備の必要性は一層高まっておりますので、今後とも公共施設の整備を進めてまいります。

(障害保健福祉部障害福祉課)

7 歩道橋・ガード下で生活する人に対して、落下物による危険がある場合、
 行政側で調査し、ネットを張るなどの対応を願いたい。
  (今回具体的に要望のあったところ 環状線Y差路のガード下)

 後日、具体的な場所を説明いただき、改めて回答いたします。
8 バスや地下鉄内での急病人に対する「緊急時連絡システム」(病院への連絡や輸送など)どうなっているのかお聞かせください。
 バスにおける事故・急病者の発生等、緊急時の際の連絡体制につきましては、乗務員として日常の執務上必要な基本的事項を定めた心得書の中に明記されております。このことにより、事故・急病者が発生した際には、直ちに近くの病院へ案内をする。近くに病院がない場合または一刻を争う場合は、救急車の手配を行うとともに所轄の営業所に急報いたします。

(自動車部業務課)

 地下鉄には、各車両に「非常報知ボタン」が設置されております。これは車内での急病人発生等を含む異常事に、お客様が乗務員に知らせる手段として設置しております。乗務員は現状を確認し、必要に応じて列車無線を使用して、運転指令へ連絡をします。
 運転指令では、最寄り駅に指令電話で緊急の通報をします。通報を受けた駅では、必要に応じて担架等を用意し、車内の急病人等に対応します。
 駅事務室に収容後は、急病人の状況に応じて119番通報により、救急病院へ搬送いたします。

(高速電車部業務課)

9 障害者トイレの位置表示に、距離表示も加えてもらいたい。通路なども長さの表示がほしい。
 標識等の表示内容につきましては、情報が少ない、逆に情報が多くて一目で見ても分からないなどなど数多くの意見・要望が寄せられ、当局としても苦慮しているところであります。表示内容いにつきましては、今後も引き続き検討して行きたいと考えており、各駅の状況によっては補助標識を設置するなどして、対応して行きたいと考えております。

(高速電車部業務課)

10 地下から地下街・地下鉄へのエレベーター・エスカレーター設置場所の表示をもっと目につきやすいようにしてほしい。
 エレベーター・エスカレーター設置場所の表示につきましては、電照標識や補助標識で案内をしております。また、大通駅につきましては、駅構内でのエレベーター・エスカレーター設置場所をイラストで案内しております。しかし、判りづらい等の指摘が寄せられており、現在検討中でありますので、時間をいただきたく、ご了承くださるようお願いいたします。

(高速電車部業務課)

11 地下鉄出入口番号の一覧図がほしい。
 全駅に、駅構内図及び駅付近案内図が設置してありますので、これをご利用くださるようお願いいたします。

(事業管理部総務課)

12 バリアフリーの観点で各種障害用マップを作ってほしい。
 本市では、「車いすガイドブック」を作成しておりますが、多様な障害のそれぞれに対応したマップは作成しておりません。
 障害別のマップは、他都市でも例がないため、今後の研究課題とさせていただきたいと考えております。

(障害保健福祉部障害福祉課)

13 各種案内表示は、やさしく、わかりやすいものにするようつとめてほしい。
 〔タクシー関係〕の回答を参照願います。
14 地域福祉助成金の助成制度額の制度で年々助成金が少なくなるので、運営上たいへん困っています。何とか改善を願いたい。
 札幌市地域福祉振興助成金は、交付要綱に基づき交付されますが、この要綱で助成回数に応じた減額を定めております。
 これは、助成を受ける団体の運営が安定するまで、その資金面での負担を軽減する一方で、限られた財源の中からできる限り多くの団体に対して助成を行い、幅広く活動の振興を図ることを目的としております。
 こうした制度の趣旨をご理解いただき、助成金の活用をお願いいたします。

(保健福祉局総務部総務課)


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