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交通権を考える連絡協議会

第8回総会報告

目 次活動の指針][第7回からのスケジュール
   [第1号議案]1999年度活動報告 [第2号議案]1999年度会計報告
   [第3号議案]2000年度事業計画 [第4号議案]2000年度予算
   [規約の改正][役員の改選

2000年第8回年次総会議案

1.開会のあいさつ
2.会長あいさつ
3 議長選出
4.議  事
  @ 第1号議案
     1999年度事業計画活動報告
  A 第2号議案
     1999年度会計報告
     および会計監査報告
  B 第3号議案
     2OOO年度事業計画
  C 第四号議案
     2000年度予算
  D 役員改選
5.議長解任
6.閉会のあいさつ
                  日 時:4月23日(日)13時30分〜
                  場 所:かでる2・7



活動の指針

 私たちは、 誰もが、いつでも、どこへでも、自由に出歩けるまちの実現にむけて、1992年に本会を結成し、あらゆる人と手を結び運動をすすめてきた。
 すなわち、「交通権」は誰れでも平等に保障されなければならない新しい人権であり、基本的な権利であると認識し活動の指針としてきた。(日本国憲法第22条居住・移転及び職業選択の自由、第25条生存権、第13条幸福追求権など、関連する人権を集合したもの)
 しかるに、心身に障害をもつ人、高齢者、子供、妊婦等々いわゆる交通弱者、移動制約者にとって、この権利保障は少しずつ前進してきたとはいえ、きわめて不十分であるにとは否めない事実であり、課題は山積している。交通が便利、安全、快適でしかも安価であるという条件を現実のものとするため、さらに運動を強く大きくするにとは、きわめて大切な歴史的命題であり、焦眉の急でもある。
 とくに、公共交通機関のはたす役割はきわめて大きく「福祉のまちづくり」の根幹に交通アクセスの理想的なシステムが整備され、地域で安心して豊かな生活ができるようにならなければならない。
 また「まちづくり」にあって、建築物や道路をはじめ、情報、心理、制度などのバリアフリーがすすめられすべての人の社会参加を支え、ノーマライゼーション社会が実現されなければならない。加えて、私たちの住む北海道の冬季、積雪寒冷地に対応できる移動福祉サービスの確立をめざすことも大切な課題である。
 こうした見地に立脚して、本会の運動を交通弱者・移動制約者の生活圏拡大運動・権利保障確立運動と位置づけ、あらゆる取り組みを展開してゆく。

━━会則 第2条(目的)の補足説明として━━


第7回から現在までの交通権のスケジュール

1999.6.6〜2000.4.22

1999年
 6月 6日 交通権総会と介護保険講演会 難病連13時〜
 6月16日 交通権事務局会議 かでる2・7 18時30分〜
       「交通権110番」をもとに、要望書作成の準備
       道、札幌市、NTT、マスコミ各社へのお礼と報告について
 6月23日 札幌市要望書提出 13時から
 7月 6日 交通権事務局会議 かでる2・7 18時30分〜
       DPI札幌大会に向けての交通権の役割など、会報内容について
 7月28日 ノンステップバス試乗実行委主催「担当部課との懇談会」に参加
 7月31日 交通権事務局会議及び交流会
                太通り公園ビヤーガーデン 13時〜
 8月17日 交通権事務局会議 かでる2,7 18時30分〜
       札幌駅点検・説明会・道福祉条例の学習などについて
 9月 7日 交通権事務局会議 かでる2・7 18時30分〜
       市営住宅入居、車いす単身者生活者話し合い
 9月15日 市営住宅(手稲曙団地)点検
 9月19日 DPI宣伝活動に参加(12時〜 4丁目プラザ)
 9月23日 札幌市歩道点検(市道路維持部、工事業者、本会の三者による)
 9月28日 交通権事務局会議 かでる2・7 18時30分〜
       23日の歩道点検報告・市住要望書・点検旅行
10月 5日 札幌駅南口広場及び地下街アピア点検(市都市計画部、地下
       街開発KK、JR札幌駅、本会の四者による)点検後懇談会
10月19日 交通権事務局会議 かでる2・7 18時30分〜
       道要望書提出、道条例学習会など
10月28日 道要望書提出
11月 3日 札幌駅地下街点検(アピア)
11月 9日 交通権事務局会議 かでる2・7 18時30分〜
       点検ツアーについて
11月13日〜14日
       点検旅行(弟子屈、ピュア・フィールド風曜日)
11月30日 交通権事務局会議 かでる2・7 18時30分〜
       会報内容などについて
12月17日 札幌市と市営住宅問題懇談会
12月22日 忘年会 キリンガーテン
12月26日 小樽駅エスカレーターの点検
2000年
 1月17日 北海道要望書回答説明
 1月20日 交通権事務局会議 かでる2・7 18時30分から
 1月23日 札幌駅・千歳空港ターミナル点検(DPl・バリアフリ
       ーデザイン共催)
 1月26日 市営住宅(手稲曙団地)点検(住宅整備課と本会の二者)
 2月 8日 札幌駅南口広場の触地図標示について懇談
 2月26日 丘珠空港周辺再開発のバリアフリーについてパシフィツク
       コンサルタントを訪問
 2月15日 交通権事務局会議 かでる2・7 18時30分から
 2月21日 バリアフリーデザイン協議会例会出席
 2月27日 全障研バリアフリーセミナー参加
 3月 1日 交通権事務局会議 かでる2・7 18時30分から
 3月 6日 南口駅開発ビルの説明を開きにJR本社を訪問
 3月15日 交通権事務局会議 かでる2・7 18時30分から
       交通権110番の準備、総会の内容など  3月25・26日
       交通権110番 札幌市身体障害者福祉センター
 3月31日 有珠山噴火避難障害者対策、緊急要請書を道に提出
 4月 4日 交通権総会、学習会にっいて、110番の結果報告
 4月 5日 有珠山噴火、緊急要請について、道保険福祉課障害者保
       険福祉課と懇談
 4月14日 札幌駅南口広場点検 14時〜
 4月18日 交通権事務局会議 かでる2・7 18時30分から
       定期総会当日の役割分担、札幌市要望書交渉など


第1号議案 1999年事業報告

1.交通権110番(3月25日(土)・26日(日))
 今年で7回目になる交通権110番が3月25日(土)・26日(日)に札幌市身体障害者福祉センターで行なわれ、32件、70項目の相談が寄せられました。相談内容は道路、札幌地下鉄、JR、市営住宅、公共施設、制度と多岐にわたりました。
 その主な内容は道路関係では福住2条セイコーマート前の歩道及び西区ABCスーパー横の歩道の傾斜が急で車いすにとっと大変危険。東区本町2条6丁目のバス停が氷の山になっていて、近くのクラーク病院に通院している人が困っている。定山渓の歩道は勾配が急なところが多いので点検してほしいなどの15項目。
 地下鉄では地下鉄円山公園駅にエレベーターの設置を(3件)。地下鉄北12条駅にエレベーターの設置。JRでは小樽駅、旭川駅のエスカレーターは、障害者が利用している時は、一般の人が利用できない、1回に一人しか乗れないので複数の人の利用時、時間がかかり不便。新札幌駅にエレベーターの設置。市営住宅、山口団地1号棟 中央玄関スロープに鎖があり、4週に1度通院しているが鎖があるため、タクシーが入ってこれないなど。
 公共的施殻、礼幌駅北口駐車場に障害者割引制度を設けてほしい。南9条のSElYU旭が丘店、今井・三越・東急・そごうの出入り口1カ所に自動ドアにしてほしいなど(30項目)です。
 今回の110番の反省点としては相談件数が例年よりも少なかったことです。相談件数を左右するのはどれだけ宣伝をするかに掛かりますが、特にマスコミの取材が大きく影響します。今回は事前に道新が載せてくれましたが、当日はSTVの取材しかありませんでした。地方からの相談が少なかったのもそれが原因しているいるのではないかと思います。しかし、毎回の課題になっていますが、実施前にいかに宣伝を広げていくか、やはりそのことが今後の大きな課題になっています。
2.北海道・札幌市への要望書提出(10月28日・6月23日)
 99年10月28日に北海道に26項目の要望書を提出、その回答が、2000年1月17日ありました。ただ回答内容を見ると道が直接交通に関わる部分が少なく道に出した要望書を道が各交通機関に要望というかたちで提出して、道がうけた回答の説明を聞くという状況です。99年6月23日に出した札幌市も同じです。(交通局部分は直接の要望)ですから、回答が間接的になり時間も手間も掛かることになります。今年からは直接、交通機関各社に持っていかなければならないと思っています。
  ただ、各交通機関、各社となるとかなりの数になり、さらに平日に提出するとなると限られた人数で出すことになります。その体制をどのようにつくるかが今後の課題です。
3.DPI世界会議成功に向けての諸活動
 10月5日に市都市計画部・地下開発KK、JR札幌駅と本会四者の札幌駅地下街(アピア)点検を実施。インターロッキングが視覚障害者には点字ブロックと間違える事や車いす使用者には振動が激しい、点字ブロックの敷き方、敷いていない場所などの問題が指摘されました。又、再度11月3日にも点検しました。
 3月6日に南口駅開発ビルの説明を聞きにJR本社を訪間、アピアからJR側に行く階段部分のスロープは出来るだけ緩やかにするように要請をしました。又、工事中は障害者の通行に支障のないようにするとの説明をうける。
 2002年のDPI世界会議札幌大会時の交通の要所の札幌駅から千歳空港ターミナル点検をDPI組織委員会とバリアフリーデザイン協議会と合同で2000年1月23日に実施しました。この点検内容を元にDPI組織委員会で北海道・札幌市などに要望書として提出しました。
4.札幌市歩道リフレッシユ事業の歩道点検
 リフレッシュ事業にともなう工事箇所を札幌市道路維持部、工事業者、本会の三者で4カ所の現地視察を行う。
5.会報の発行 2回発行(25号〜26号)
6.会員拡大 脱会者と入会者とで変動なし
7.財政活動 67,100円
8.その他
  単身用障害者市営住宅の改善要望書提出
  小樽駅エスカレーターの点検
  ノンステップバス試乗実行委行事に参加
  点検ツアー(札幌〜釧路 スーパーおおぞら、釧路〜弟子屈ローカル線
        弟子屈、ピュア・フィールド風曜日)
  手稲曙市営住宅点検(住宅整備課と本会)及び懇談
  道へ有珠山噴火避難障害者対策、緊急要請書提出


第2号議案 1999年度会計報告

<収入の部>                        (単位:円)
科   目 今年度予算 決 算 額 備     考
会   費
175,000
176,000
90個人、13団体
    7賛助会員
寄 付 金
70,000
67,100
(三草会)モエレパークサイド
      後藤 修、石川 祐治
      後藤 昌男、伊藤ケウ
      高橋 国子
助 成 費
助成金
雑 収 入
242
242
貯金利息、切手交換
 
(5,000)
(7,000)
書き損じ葉書等
      青い鳥葉書(140枚)
前年度繰越金
68,542
68,542
 
合   計
313,784
311,884
 

<支出の部>                        (単位:円)
科   目 今年度予算 決 算 額 備    考
会 議 費
40,000
8,000
会場使用料、他団体費
会員交流会、協賛金
事 務 費
5,000
35,254
コピー代、用紙、封筒
事務備品など
事 業 費
100,000
48,312
交通権110番、点検活動
講演会、駐車代
広 報 費
60,000
36,750
印刷(会報)、ラベル、取材費など
総 会 費
15,000
7,030
会場料、資料代など
通 信 費
80,000
78,158
切手、はがき、電話代
雑   費
13,783
16,389
写真代など、(香典、花代、祝金)
合   計
313,784
229,893
 



<収支決算>
     (収 入)      (支 出)      (次期繰越金)
     311,884円 − 229,893円 = 81,991円

1999年度会計監査報告書
     1999年度会計監査を実施のところ、現金、帳簿、証拠書類共に
     正確に経理されている事を証明いたします。

2000年4月6日
会計監査 末広 智秀 (印)
会計監査 倉貫 元美 (印)


第3号議案2000年事業計画(案)

 l.交通権110番の実施と常設交通権110番ファクシミリの実施
 2.110番などで出された要望事項の調査・点検活動
 3.加盟団体と協力して歩道の点検活動(肢体障害者、視覚障害者、聴覚障
   害者など)
 4.行攻や交通機関各社への要望書提出
 5.身近なところの点検活動
 6.DPI世界会議札幌大会成功に向けての諸活動。
 7.公的、民間の助成金制度の活用と個人・団体募金
 8.会報の発行 年4回
 9.会員拡大
10.有珠山噴火災害の実態調査・課題と対策を考える
11.その他


第4号議案

2000年度予算

<収入の部>                        (単位:円)
科  目 前年度予算 今年度予算 備   考
会  費
175,000
175,000
80個人、13団体、10賛助会員
寄 付 金
70,000
70,000
事業主、個人募金など
助 成 金
  福祉助成金など
雑 収 入
242
112
貯金利息、切手、葉書など
(5,000)
(5,000)
 
前年度繰越金
68,542
81,991
 
合  計
313,784
327,103
 


<支出の部>                   (単位:円)
科   目 前年度予算 今年度予算 備   考
会 議 費
40,000
15,000
会場使用料、他団体費
会員交流費、協賛金
事 務 費
5,000
40,000
コピー代、用紙、、封筒
事務備品など
事 業 費
100,000
80,000
交通権110番、点検活動
講演会、駐車代
広 報 費
60,000
50,000
印刷(会報)、ラベル
取材費
総 会 費
15,000
10,000
会場料、資料代など
通 信 費
80,000
100,000
切手、葉書、電話代
雑   費
13,784
32,103
写真代(DPE)
(香典、花代、祝金)
合   計
313,784
327,103
 


改正点は2ヵ所。事務局次長の人数を2名から3名に。会計の人数を1名から2名に増員。


交通権を考える連絡協議会規約

(名称)
第1条 本会は交通権を考える連絡協議会と称する。
(目的)
第2 条本会は障害を持つ人、持たない人、高齢者の分け隔てなく全ての公
  共交通機関が利用出来るようにあらゆる人達と手を結び社会的な権利と
  しての交通を確立するための運動を行うことを目的とします。
(事業)
第3条 本会の事業は次の通りとします。
    1.各団体が行った交通機関に関する調査・点検活動を取りまとめ
      関係機関に対し「移動制約者」が利用できるように改善の申し
      入れを行います。
    2.交通問題に関するシンポジュウムの開催。
    3.各団体との経験交流や情報交換などのための会報を発行します。
    4.その他本会の目的を達成するために必要と認められる事業を行
      います。
    5.本会の趣旨の普及に努め、会員の拡大を行います。
(会員)
第4条 本会の目的に賛同し、本会の規約を認める個人、団体であれば誰で
   も入会出来ます。
(総会)
第5条 本会は年1回の総会を開催し、予決算、事業計画などを決定する。
   会長が必要と認めた時、及び会員の過半数が請求する時は、臨時総会
   を招集できます。
第6条 総会の議決は総会参加者の過半数の賛成で可決されます。
第7条 総会では役員の選出を行います。
(役員)
第8条 本会に次の役員をおく。役員の任期は2年とします。
    1.会 長   1名
    2.副会長   2名
    3.事務局長  1名
    4.事務局次長 3名
    5.会 計   2名
    6.会計監査  2名
   なお、必要に応じて事務局員を若干名おきます。
第9条 会長は会を代表して会務を処埋し、副会長はそれを補佐しかつ会長
   に事故ある時はこれに代わります。
第10条 事務局は総会決定の日常業務を行い事務局長がその責任を持ちま
     す。 第11条 会計は会の財政、会計を処理し会計監査はそれを監査します。
第12条 役員会は会長が必要に応じて招集し、会計監査以外の役員で構成
    します。役員会は総会後の運営に必要な事項を決定しまず。
第13条 本会の趣旨に賛同し、財政支援の意味において賛助会員をおくこ
    とができます。
(財政)
第14条 本会の財政は会費および賛助会費、寄付金、広告などでまかない
     ます。
第15条 会費は年度当初、途中入会にかかわらず以下の通りとします。
    1.個人年会費1,000円
    2.団体年会費5,000円
    3.賛助年会費3,000円
    4.会費等は当該年度中に速やかに払い込むものとし、途中退会と
      しても会費は返却しないものとします。
第16条 会費年度は毎年4月1日に始まり翌年の3月31日に終わります。
(付則)
この会則は2000年5月1日より施行します。



総会報告 役員改選

新役員

役  名
氏    名(団体名)
会  長
後藤 昌男 (ひまわり号を走らせる札幌実行委員会)
副会長
我妻  武 (メビウスの会)
高橋 ミユキ(身体障害者アカシア会)
事務局長
宮下  高 (障害者カレジャス・アクション・グループ)
事務局次長
木下 祥子
小谷 晴子
三島 春光 (ひまわり号を走らせる札幌実行委員会)
会  計
榛葉  章 (ひまわり号を走らせる札幌実行委員会)
〃(補佐)
石川 祐治(障害者カレジャス・アクション・グループ)
会計監査
倉貫 元美
中川 恒一


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