都心バリアフリー点検
建)道路課 2001,8,11
1. 目 的
本点検は、都心バリアフリー化の実施箇所における、改善前、改善後の現場状況を障害者団体と発注者側の札幌市及び請負者側との合同点検であります。
この点検では、利用者の要望・意見、発注者・請負者の技術的な問題点等の意見交換を行い、適切な歩道を確保するため、施工技術の向上を図り、利用者に対して安全で快適な歩行者空間を提供する目的で実施するものである。
2. 日 時 平成13年8月11日(土曜日)午前10時集合
3. 集合場所 中央区南1条西1丁目(ビッグオフ前)
4. 出席者
札幌市役所
道路課 二名
工事一課 五名
工事二課 二名
障害福祉課 二名
障害者福祉団体
交通権を考える連絡協議会 三名
障害者の生活と権利を守る北海道協議会 二名
社)札幌市身体障害者福祉協会 二名
2002年第6回DPI世界会議札幌大会組織委員会 一名
請負者(現場代人)
丸彦渡辺・東京舗装JV、 舗道工業梶@北舗・原部・地崎道路JV、 道路工業
大同・三共・小松JV、 ソリトン・コム梶A 道路工業・共創・大林JV
5. 点検箇所
1)南1条線・西2丁目交差点 (改善前)
2)南5条中線・西2丁目交差点(改善後)
6. 要望・意見等
1)点字ブロック関係
・表層材の薄い箇所は、ロードヒーティングの平均化等からタイル製を採用なお、タイル表面の滑り率は50%から60%を採用色は、黄色にしたいがタイル製はどうしても山吹色までの色(鮮やかな黄
色を出すためには、毒物系の薬剤を入れなければならない。)であるが、コンクリート系に比べると色落ちしない。
また、コンクリート系の点字ブロックは、白華作用のため敷設してから白く粉を噴いたようになり、鮮やかな黄色が出なくなるので製作元と研究中であります。
※団体⇒概ね了解(なるべく輝度の高い物を使用してほしい。)
・都心部交差点の点字ブロック約140箇所について調査中であり、H13からH14までに当市の歩道施工ガイドラインに合わせ直していきたい。
・点字ブロックは横断歩道の幅で設置してほしい。
※市⇒進行方向に誘導する点字ブロックが横断歩道のセンターにくるように設置しており、点状ブロックを横断歩道の幅よりはみ出ないよう配置していきたい。
・ゴム製の点字ブロックは雨のとき滑るので使用してほしくない。
・点字ブロックは既設の表層材に合わせ色を替えてほしい。
※市⇒点字ブロックは黄色が基本となっていることから、表層材を黄色系にしない様にしていきたい。
2)歩道縁石関係
・歩道と車道との段差は2cmまでとしてほしい。
・御影石等の自然石の縁石は角を削ってほしい。車椅子は角があると歩道へ登れない。
※市⇒歩道施工ガイドラインに合わせ2cmとするようにしている。
既設自然石の縁石は角を削ります。
また、新設の縁石は角の丸いものを設置します。
・縁石は極力裏出しを避けてほしい。(車椅子が車両への乗り降りが出来ない。)
※市⇒交差点部の改良はどうしても裏出し対応になるが、歩道の直線部は考えていきたい。
・タクシー乗り場は、1ヵ所車道へ降りるため低下部(1m程度)を設置してほしい。
※市⇒今回改良する部分でタクシー乗り場があれば設置したい。
・縁石変形部は縦断勾配に合わせた4本使いを使用してほしい。
3)その他
・原則、雨水桝は横断歩道内に入れない。(地下埋設の関係で移動できない場合があるので、桝の目皿を細目に替えたり、高さを調整したい。)
・工事中(昼夜共)の案内(誘導、看板)を含め十分気をつけてほしい。
・信号機の制御盤等は、歩行に影響のない高さあるいは方向を変更してほしい。(視覚障害者に危ない。)
※市⇒警察に申し入れしており、今回の都心バリアフリーの改良箇所も対応することになっている。
また、音声信号の位置も横断歩道の中心に成るよう調整済み。
悪い例 良い例
・再度、都心バリアフリー箇所を平成13年10月中に点検することで了承。
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