去る5月31日(土)午後から、札幌市のリンケージプラザ研修室において開催されました。
第11回年次総会議案
式次第
1.開会のあいさつ
2.会長のあいさつ
3.議長選出
4.議 事
@第1号議案
2002年度事業活動報告
A第2号議案
2002年度会計報告及び会計監査報告
B第3号議案
2003年度事業計画
C第4号議案
2003年度予算
D第5号議案
移動サービス事業活動
@2002年度活動報告
A2002年度会計報告及び会計監査報告
B2003年度活動計画
C2003年度予算
5.議長解任
6.閉会のあいさつ
活動の指針
私たちは、誰もが、いつでも、どこへでも、自由に出歩けるまちの実現に向けて、1992年に本会を結成し、あらゆる人と手を結び運動をすすめてきた。
すなわち「交通権」は誰でも平等に保障されなければならない新しい人権であり、基本的な権利であると認識し活動の指針としてきた。(日本国憲法第22条 居住・移転及び職業選択の自由、第25条 生存権、第13条 幸福追求権など、関連する人権を集合したもの)
しかるに、心身に障害をもつ人、高齢者、子供、妊婦等々いわゆる交通弱者、移動制約者にとって、この権利保障は少しずつ前進してきたとはいえ、きわめて不十分であることは否めない事実であり、課題は山積みしている。交通が便利、安全、快適でしかも安価であるという条件を現実のものとするため、さらに運動を強く大きくすることは、きわめて大切な歴史的命題であり、焦眉の急でもある。
特に、公共交通機関のはたす役割はきわめて大きく「福祉のまちづくり」の根幹に交通アクセスの理想的なシステムが整備され、地域で安心して豊かな生活ができるようにならなければならない。また、「まちづくり」にあって、建築物や道路をはじめ、情報、心理、制度などのバリアフリーがすすめられ全ての人の社会参加を支え、ノーマライゼーション社会が実現されなければならない。加えて、私たちの住む北海道の冬季、積雪寒冷地に対応できる移動福祉サービスの確立をめざすことも大切な課題である。
こうした見地に立脚して、本会の運動を交通弱者・移動制約者の生活圏拡大運動・権利保障確立運動と位置づけ、あらゆる取り組みを展開してゆく。
─ 会則 第2条(目的)の補足説明として ─
2002年度 事務局の動き
2002.4.1〜2003.3.31
4月 2日 交通移動サービス部会議
(札幌アシストセンター・マザー事務局) 18:30〜
4月 4日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
4月 6日 STネット北海道理事会(リンケージプラザ) 16:30〜
4月15日 事務局会議(かでる2・7) 18:30〜
4月16日 恵庭駅エレベーター・エスカレーターの設置について話し合い
4月26日 JR・道交通企画課・札幌市交通企画課・障道協と懇談会
(札幌市身体障害者福祉センター) 13:30〜
4月30日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
5月 1日 DPI移動専門委員会議出席(リンケージプラザ) 14:00〜
5月 7日 移動サービス部会会議
(札幌アシストセンター・マザー事務局) 18:30〜
5月14日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
5月25日 交通権を考える連絡協議会第10回定期総会
(リンケージプラザ第2研修室) 12:30〜
6月15日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
5月15日 平岸商店街点検
6月28日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
6月30日 旭山公園点検、バリアフリーデザイン協議会より依頼
7月15日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
7月17日 札幌市リフレッシュ事業歩道点検・手稲駅点検
7月20日 障害者の生活と権利を守る北海道連絡協議会総会出席
(札幌市身体障害者福祉センター) 10:00〜
7月27日 STネット北海道学習(リンケージプラザ) 16:30〜
8月 6日 札幌市障害者福祉計画見直しに伴う懇談会
8月 8日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
8月29日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
9月 2日 北海学園大学大学院工学部構内にて歩道振動プレ実験
9月6・10・12日 バリアフリー基本構想策定フィールドチェック
9月11日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
9月25日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
9月30日 「交通権110番」要望書 札幌市に提出
10月12日〜18日 DPI参加、移動部出席
10月22日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
11月13日 市建設局土木部工事2課とJR手稲駅北口広場歩道橋について懇談
11月19日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
12月 3日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
12月17日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
12月21日 交通権忘年会(ガーデンパレス) 19:00〜
12月10日 プロ野球マスターズリーグ障害者招待(札幌ドーム) 14:00〜
2003年
1月23日 札幌市政懇談会 14:00〜
1月28日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
1月30日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
2月 3日 札幌市市民団体展示パネル展出品
2月 4日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
2月18日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
2月24日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
2月28日 北海道運輸局音声信号機ガイドライン説明会 14:00〜
3月 3日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
3月 9日 雪道点検及び車いす・視覚障害者体験
3月12日 交通権110番実施に伴う記者会見(道政記者クラブ)11:30〜
3月18日 事務局会議(かでる2・7) 19:00〜
3月22日・23日 交通権110番(札幌市身体障害者福祉センター)
3月27日 統一地方選挙公開質問状発送
3月26日 移動サービス部会会議
(札幌アシストセンター・マザー事務局) 19:00〜
第1号議案
2002年活動報告
1.交通権「110番」の実施(3月22日(土)・24日(日))
第10回の交通権110番を3月22日と23日に札幌市身体障害者福祉センターで実施しました。今回は10年という節目の年になり例年以上にPRに力を入れて相談件数を多くする努力が実り、相談件数は39件と、昨年の24件を上回りました。
相談内容は
歩 道=雪道でのロードヒーティングの段差、除雪問題などが多くだされました。
地 下 鉄=毎年だされている円山公園・西18丁目駅にエレベーターの設置や点字ブロック
の問題などが出されました。
バ ス=空港からの連絡バスをノンステップバスに。停留所へのバスの止め方やせまい停
留所の問題。
J R=号車番号の表示が小さい。階段の上と下に点字ブロックの設置。
排 雪=障害者施設のあるところを優先にしてほしい。
公共施設 =区役所のロードヒーティング、雪の段差。(厚別・東区民センター)各区役所や
かでる2・7の駐車場問題など。
市営住宅 =駐車場までの通路がアイスバーンで歩行時危険、氷割り問題。
制 度=タクシーチケットを1回に数枚使えるようにしてほしい。ガソリン券の支給金額
がチケットの金額より少ない。
そ の 他=自動販売機のコイン投入口が高い。
など60項目の要望が寄せられた。
2.札幌市歩道リフレッシュ事業
7月17日(水)発注者の札幌市と利用者の障害者(交通権)との合同で行われました。
市・道路維持課から3名、市・各区維持管理課から23名、交通権からは、車いすや白杖使用者と介助者9名が参加しました。
点検場所は厚別区中央2条6丁目(厚別青葉通)、中央区南11条西15丁目(ハローワーク札幌の近く)、南16条西15丁目15丁目線)、二十四軒手稲通りの4箇所の点検を行いました。
17日の午後に道路維持課の案内で完成した手稲駅前広場の点検を行いました。事前に障害当事者の意見を聞いて作っても、実際に完成するといろいろ問題が出てきました。
3.雪道点検及び車いす・視覚障害者体験
3月9日(日)に障害者の冬の外出の大変さを行政担当者・議員などに体験してもらい、障害者と協力して、雪道交通の確保をしようと企画しました。丁度、統一地方選挙の時期でしたので議員の参加はありませんでしたが、障害者、道、札幌市職員、ボランティア約40名が参加しました。札幌駅コースと大通コースの2コースに分かれてそれぞれ点検と冬道の体験を行いました。
4.札幌市民の要求を聞く課に要望書を提出(9月30日)
札幌市との行政懇談会(1月23日)
5.第6回DPI世界会議札幌大会参加
200年から準備が進められてきた大会も2002年10月15日〜18日の4日間開催されました。この開催には交通権としても積極的に協力した。特に移動部門では後藤会長を先頭に参加者の空港〜ホテル、ホテル〜大会会場の送迎に大きな力を発揮しました。
6.他団体との協力
バリアフリーデザイン協議会への協力で6月30日に旭山公園の点検を実施。
北海学園大学大学院工学部の車いす振動実験に協力。
4月26日 JR・道交通企画課・札幌市交通企画課・障道協と懇談会。
7.移動サービス事業
移動サービスをはじめて2年目に入ります。活動が軌道に乗っているわけではなく、運転ボランティアの確保に苦労しています。
03年度は財政活動にも取り組み、ボランティアは長期戦で確保していくことにしたいと思います。
8.ホームページ公開 アクセス件数 15037件
事務局にホームページを見ての問い合わせも多くなっています。結構見る人が多くなってきています。また、掲示板への意見も多くなっています。
9.会報の発行
2回発行(33号〜34号)
10.会員拡大
個人会員 増減なし 団体 増減なし
現在会員数 個人 95名、 団体 13団体、 賛助 11名
11.財政活動
助成金 52,000円、 寄付金 49,000円
第2号議案
2002年度 会計 決算報告
<収入の部>
(2002.4.1〜2003.3.31)
科 目 |
予 算 額 |
決 算 額 |
備 考 |
会 費 |
193,000円 |
136,000円 |
95個人 13団体会員
11賛助 未納者多数 |
寄 付 金 |
65,000 |
49,200 |
団体・個人募金 |
助 成 金 |
────── |
52,000 |
道共同募金会 |
雑 収 入 |
100 (1,000) |
790 ( 0) |
貯金利息・映画チケット (切手、ハガキの寄付) |
繰 越 金 |
95,691 |
95,691 |
|
合 計 |
353,691円 |
333,681円 |
|
<支出の部>
(2002.4.1〜2003.3.31)
科 目 |
予 算 額 |
決 算 額 |
備 考 |
会 議 費 |
5,000円 |
0円 |
総会会場費 |
他団体 加盟費 |
18,000 |
18,000 |
DPI会費 HSK STネット |
事 務 費 |
20,000 |
19,496 |
オリジナル封筒 事務備品 事務局活動費(交通費) |
事 業 費 |
40,000 |
19,075 |
交通権110番 点検活動 |
移動サービス事業 |
70,000 |
80,000 |
事業へ助成 |
広 報 費 |
60,000 |
45,944 |
会報印刷代 OAラベル ホームページ |
通 信 費 |
100,000 |
70,912 |
切手 ハガキ 電話 |
予 備 費 |
40,791 |
0 |
|
合 計 |
353,791円 |
253,400円 |
|
収入−支出=89,281円・・・・・・次期繰越金
2002年度会計監査報告
2002年度会計監査を実施したところ、現金、帳簿、証拠書類共に正確に経理されていることを証明いたします。
2003年5月22日
会計監査 倉貫 元美 (印)
会計監査 中川 恒一 (印)
第3号議案
2003年度事業計画
1.「交通権110番」の実施と常設交通権110番ファクシミリの実施
2.110番などで出された要望事項の調査・点検活動
3.加盟団体との協力して歩道の点検活動
(肢体障害者・視覚障害者・聴覚障害者など)
4.行政や交通機関各社への要望書提出
5.身近なところの点検活動
6.公的・民間の助成制度の活用と研修
7.個人・団体募金活動
8.交通バリアフリー法に関わる活動
9.会報の発行
10.会員拡大
11.その他
第4号議案
2003年度 会計予算
<収入の部>
(2003.4.1〜2004.3.31)
科 目 |
今年度予算 |
(前年度) |
備 考 |
会 費 |
193,000円 |
193,000円 |
95個人 13団体会員
11賛助 |
寄 付 金 |
65,000 |
65,000 |
団体・個人募金 |
助 成 金 |
────── |
────── |
道共同募金会 |
雑 収 入 |
100 |
100 |
貯金利息 |
繰 越 金 |
82,281 |
95,691 |
|
合 計 |
338,381円 |
353,690円 |
|
<支出の部>
(2003.4.1〜2004.3.31)
科 目 |
今年度予算 |
(前年度) |
備 考 |
会 議 費 |
3,000円 |
5,000円 |
総会会場費 |
他団体 加盟費 |
13,000 |
18,000 |
STネット HSK DPI |
事 務 費 |
20,000 |
20,000 |
事務備品 封筒 事務局活動費(交通費) |
事 業 費 |
40,000 |
40,000 |
交通権110番 点検活動 |
移動サービス事業 |
80,000 |
70,000 |
事業へ助成 |
広 報 費 |
60,000 |
60,000 |
会報印刷代 OAラベル ホームページ マスター |
通 信 費 |
100,000 |
100,000 |
切手 ハガキ 電話 |
予 備 費 |
22,381 |
40,791 |
|
合 計 |
338,381円 |
353,791円 |
|
「交通権」移動サービス事業
2003年度総会 議案
@2002年度 活動報告
○運営委員 5名
・後藤 昌男 ・宮下 高 ・小谷晴子
・深野 美留子 ・後藤 たか子
○会 員
・利用会員 個人 13名 団体 3名
・賛助会員 個人 4名 団体 1名
・運転ボランティア登録 13名
○月別稼働件数
|
4月 |
5月 |
6月 |
7月 |
8月 |
9月 |
移動サービス |
6件 |
4件 |
4件 |
0件 |
0件 |
0件 |
レンタル |
5 |
4 |
3 |
9 |
9 |
7 |
計 |
11 |
8 |
7 |
9 |
9 |
9 |
|
10月 |
11月 |
12月 |
1月 |
2月 |
3月 |
移動サービス |
0件 |
0件 |
0件 |
4件 |
4件 |
9件 |
レンタル |
1 |
0 |
0 |
0 |
0 |
0 |
計 |
1 |
0 |
0 |
4 |
4 |
9 |
○移動サービス年間合計 31件
○レンタル年間合計 38件
○年間稼働件数合計 69件
・DPI札幌大会へ4月から9月まで、レンタル
・11月から月契約にて、札幌アシストセンター・マザーのデイサービス移動貸し出し
A2002年度
会計決算及び会計監査報告
<収入の部>
2002.4.1〜2003.3.31
科 目 |
今年度予算 |
決 算 額 |
備 考 |
会 費 |
110,000円 |
18,000円 |
会員7名、賛助4名 |
繰 入 金 |
50,000 |
80,000 |
一般会計より |
事業収入 |
360,000 |
240,000 |
移動サービス 31件 レンタル 38件 |
助 成 金 |
250,000 |
0 |
|
寄 付 金 |
50,000 |
11,250 |
個人 |
雑 収 入 |
10,000 |
1 |
利息 |
繰 越 金 |
47,148 |
47,148 |
|
合 計 |
877,148 |
396,399 |
|
<支出の部>
2002.4.1〜2003.3.31
科 目 |
今年度予算 |
決 算 額 |
備 考 |
事 務 費 |
20,000円 |
1,181円 |
領収書・封筒など |
通 信 費 |
10,000 |
8,400 |
切手・ハガキなど |
駐車場借上費 |
60,000 |
60,000 |
|
車両管理整備費 |
200,000 |
136,480 |
タイヤ交換、車検 |
燃 料 費 |
70,000 |
23,085 |
|
保 険 料 |
300,000 |
102,780 |
4カ月分(8カ月分は 次年度支払い197,120円) |
運転ボランティア 実費弁償代 |
200,000 |
5,700 |
|
雑 費 |
17,148 |
0 |
|
合 計 |
877,148 |
337,626 |
|
<収支決算>
(収 入) (支 出) (次期繰越金)
396,399円−337,626円=58,773円
2002年度 会計監査報告
2002年度会計監査を実施のところ、現金・帳簿・証拠書類共に正確に経理されていることを認めます。
平成15年5月28日
会計監査 倉貫 元美 (印)
会計監査 中川 恒一 (印)
B2003年度 活動計画
1) 会員拡大と運転ボランティア募集の強化
2) 個人・団体募金活動と財政活動の推進
3) 他団体との協力・情報交換と事業活動の促進
C2003年度
事 業 予 算
<収入の部>
2003.4.1〜2004.3.31
科 目 |
予 算 額 |
備 考 |
会 費 |
80,000円 |
個人会員 2,000×20人 賛助会員 1,000×40人 |
繰 入 金 |
50,000 |
|
事業収入 |
300,000 |
月25,000円 |
助 成 金 |
100,000 |
|
寄 付 金 |
50,000 |
|
雑 収 入 |
70,000 |
利息・財政活動など |
繰 越 金 |
58,773 |
|
合 計 |
709,000 |
|
<支出の部>
2003.4.1〜2004.3.31
科 目 |
予 算 額 |
備 考 |
事 務 費 |
5,000円 |
消耗品・用紙・文具など |
通 信 費 |
10,000 |
切手・ハガキなど |
駐車場借上費 |
60,000 |
|
車両管理整備費 |
150,000 |
車検・タイヤ交換など |
燃 料 費 |
50,000 |
|
保 険 料 |
374,340 |
5月〜3月分と 前年度未払い分 |
運転ボランティア 実費弁償代 |
50,000 |
|
雑 費 |
9,660 |
|
合 計 |
709,000 |
|
以上です。
今年度もどうか宜しくお願いします。
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