95交通権レポート第5回
前回、第4回レポートでお知らせした『交通権を考える連絡協議会』95年度総会の日程と会場が変更になり、次のとおり決定しましたので改めてお知らせします。
『交通権を考える連絡協議会第4回総会』
日時:1995年6月10日(土曜日)午後2時より
場所:札幌市身体障害者福祉センター・大会議室
(札幌市西区二十四軒2条6丁目1−1/電話(011)641−8850)
<総会内容>
1.開会挨拶
2.会長挨拶
3.議長選出
4.議 事
@ 第1号議案 1994年度事業活動報告
A 第2号議案 1994年度会計報告及び会計監査報告
B 第3号議案 1995年度事業計画(案)審議
C 第4号議案 1995年度予算(案)審議
5.議長解任
6.閉会挨拶
この内、第3号議案の事業計画を以下に記します。
◎ 第3号議案 1995年度事業計画(案)
1.「交通権110番」を屋外の移動がもっとも困難な「冬期」に実施します。
2.「スーパーとかち」で帯広ツアーを行い、車両及び駅舎をはじめ市内の主
要施設を点検します。
3.上記1.2.の結果をまとめ、関係機関に要望書を提出します。
4.「移動制約者」の交通問題についての「学習講演会」を幅広い層に呼び掛
けて開催します。
5.会報「交通権を考える」を年4回を目処に定期発行します。
6.幅広い層の個人・団体に呼び掛けて、会員の拡大をはかります。
7.公的・民間の助成制度の活用を積極的に行うなど、財政活動の強化に努め
ます。
総会に引き続き、この会の事業計画にもある、学習・講演会を行います。
<学習会・講演会>
時間:午後3時より
場所:総会と同じ
◎ 講演会(演題は未定)
ベンチレーター(人工呼吸器)使用者やその親達が全国から集まって交流する「全国集会」に北海道から参加した佐藤きみよさんの報告を聞きます。
佐藤さんは、昭和37年、札幌出身。筋萎縮症のため幼いころから施設や病院を転々とする。平成2年、人工呼吸器(ベンチレーター)を使いながら在宅生活を開始。同年「ベンチレーター使用者ネットワーク」を発足させる。
昨年6月、在宅生活を綴った詩画集を出版。
◎ 学習会
昨年10月に実施した「スーパー北斗」による函館の点検旅行と今年2月に実施した「冬の街点検」のビデオを上映し、一緒に考えたいと思います。
以上の日程で行なわれる予定です。お近くにお住まいで時間のある方、どうかご参加下さい。
さて、蛇足とは思いますが、まだ交通権を考える連絡協議会を良くご存じない方のために、この会の歩みなどを簡単に紹介させて頂きます。
<交通権を考える連絡協議会の歩み>
1991年、翌年にオープン予定の新千歳空港のアクセスについて、JR北海道に改善の要望書を提出した3団体が、JR北海道の個別の要望に対しては応じられないとの回答から、より広い範囲の連絡組織の必要性を痛感。四つの団体の11名が個人の資格で、まず集まり呼び掛けを行った。
1992年5月 設立準備会
6月 新千歳空港見学及び調査
7月 設立総会
会長:曽我則明(アメリカ障害者法講演会実行委員会世話人会)
副会長:後藤昌明(ひまわり号を走らせる札幌実行委員会)
副会長:我妻 武(メビウス)
事務局長:宮下 高(障害者カレヂャス・アクション・グループ)
事務局次長:三島春光(ひまわり号を走らせる札幌実行委員会)
事務局次長:高橋由和(アメリカ障害者法講演会実行委員会世話人会)
会計:相馬正明(札幌いちご会)
会計監査:川島 守(障害者カレヂャス・アクション・グループ)
会計監査:高橋雅子(ウェルフェア・システム)
この他、事務局員若干名を置く体制で正式に発足しました。
初年度は、新千歳空港ターミナルビル点検・調査、「ともに生きよう」全国統一デモ参加。JR北海道他、交通関係機関への要望書の提出と、記者発表などの活動で終わった。
1993年5月 第2回総会
今年度の事業計画として「交通権110番」、「旭川への点検旅
行」、学習会・講演会、要望書の提出などが計画され実施された。
また、総会に続いて講演会が開かれ「生活圏の拡大と移動時間
の社会的費用を考える」と題してハンディキャップ交通研究家・
高森 衛氏の講演会を行った。
この年度は、計画通り点検旅行、電話相談、要望書の提出など
を順調に実施し、翌年へとその活動を徐々に活発化していった。
1994年度は、前年同様の活動を行い、役員に若干の変化はあったものの、活動内容には大差はなかった。総会の前に行ったシンポジュウムに参議院議員、札幌市議会議員の出席を得て、活発な討論が行なわれたことは嬉しいことでした。
発足時、団体会員9団体、個人会員29名でスタートして、現在では10団体、50名近くの個人会員となって、ようやく活動も本格的に行えるようになってきたのです。ただ、財政基盤が弱く思うような活動が出来ない、などの悩みを抱えており、また事業計画を実施するにしても、やはりアクティブな会員の少ないことも悩みの種です。どうか皆様の参加をお待ちして居ります。
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