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平成11年歩道リフレッシュ事業

9月23日の点検の様子

 昨年より始まった、札幌市の歩道リフレッシュ事業。昨年は私たちの取り組みが遅れたため、事前の点検、要望の提出などが出来なかったが、11月に交通権を考える連絡協議会として、独自の歩道点検を計画したところ、札幌市の道路維持部維持課の皆さんが日曜日にもかかわらず積極的に参加してくれました。
 その時の経験から事前の点検や打ち合わせの必要性の認識につながったのだと思いますが、今回、市・建設局道路維持部道路維持課から事前の点検の参加要請があり、さる9月23日(木・祭日)に実施しました。

 当初の道路維持課の要請書では、市の方から維持課2名、各区の維持係数名、そして「交通権を考える連絡協議会」から会長ほか3名程度、となっていましたが当日集合場所に集まったのは交通権を考える連絡協議会事務局員・会員合わせて11名、維持課3名、各区6名、工事担当業者2名、の合計22名にもなりました。さらに別の点検場所には該当区役所の担当者と業者が待ち受けていて、延べ人数では30名を越える大規模な点検活動になりました。

 今年の工事予定箇所は南区真駒内泉町1・2丁目(2箇所)、中央区南14・15・16条西7丁目(3箇所)、白石区南郷通18丁目北・南(1箇所)。
 主な改修点は、段差の解消、傾斜の角度緩和、点字ブロックの再配置、今回の点検では点字ブロックの再配置の必要性が特に強く指摘されました。それとともに歩道のインターロッキング舗装の問題もまだ続いています。
 また、狭い歩道に電柱が設置されているところがあり、今回の改修工事とともに電柱の移設を出来ないか?という声も出ました。これは、車いすで通る際の邪魔になりますが、それとともに視覚障害者にとって大変危険なものになります。最悪移設が出来ない場合には、電柱をスポンジなどの緩衝材で覆うことなどを要請しました。

 とにかく、工事計画が出来上がってからとは言え、工事前に市・業者などの担当者自ら参加して、事前の点検・打ち合わせを利用者、市民とともに行ったことは画期的なことだと言えましょう。
 また、当日は祭日でその休日を返上しての点検・打ち合わせで、市当局の熱意が感じられました。今後さまざまな局面でこの経験を活かし、すべての市民が使いやすい道路・建物にしていけるように「交通権を考える連絡協議 会」の活動を活発にしていきたいと思います。

 追記:なお、点検の数日後、市の担当者から、ねぎらいと感謝の電話が、会長宛にあり、さらに電柱移設の問題で、札幌南警察署から電話が入ったとのことです。この電話は「電柱移設の要請について市から連絡があり、早速調査にかかるということと電柱の移設は多くの問題があり、難しいかもしれないが、その際は緩衝材で覆うことを考えたい」ということでした。
 このことも、従来よりずいぶんと対応の違いが感じられ、私たちを力づけてくれます。

札幌市の歩道リフレッシュ事業工事風景工事風景その2

札幌市西区歩道リフレッシュ事業の工事風景、主に傾斜角度の軽減と点字ブロックの設置。


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