第5章 福祉救援ボランティア
防災に対する道民の関心が高まると同時に、災害時におけるボランティア活動に対する関心も高まっており、災害発生時においてさまざまなボランティア活動が行われ、社会的にも高い評価を得ています。 1 平常時からの基盤づくり ===============
災害時において福祉救援ボランティア活動がその機能を有効に発揮していくためには、平常時からの取組みが不可欠となります。 2 ボランティアの受入れ窓口などの明確化 =======================
市町村は、災害時において積極的にボランティアを受け入れるとともに、行政とボランティアが相互にそれぞれの立場を理解し、連携協カして被災者の救援に当たることが必要です。 3 ボランティアヘのニーズの的確な把握 ======================
災害時のボランティア活動が円滑に行われるためには、ボランティアに対するニーズを的確に把握しておく必要があります。災害時におけるボランティアに対するニーズは、時間の経過とともに変化するため、これらに対応した効果的なボランティア活動が行われるよう、市町村、社会福祉協議会、ボランティア団体などが随時それぞれが把握しているニーズについて情報交換、協議を行い、それらの情報をボランティアに的確に提供していく必要があります。 4 広域的な連携・協力 =============
被災市町村においては、災害発生時におけるボランティアに対するニーズの把握などに十分に対応できないことも予想され、ボランティアの活動範囲は広範にわたることから、周辺市町村や道、社会福祉協議会、日赤など関係団体との連携・協力によって、ボランティア活動に対する支援体制を整備することが必要です。 5 ボランティアの連絡・調整(コーディネート)機能の強化 ================================
災害時の混乱の中で、ボランティア活動を効果的に行うためには、被災者側のニーズとボランティアをどのように結びつけるかが重要となります。ボランティア活動はあくまでも自主的な活動ですが、災害発生時という特殊性を考えた場合、市町村が行う災害救助対策との整合性などにも十分に配慮する必要があることから、特にその連絡・調整(コーディネート)機能が重要となってきます。 6 ボランティア活動の条件整備 =================
市町村などは、災害においてボランティアが安心して活動できるよう、ボランティア保険の紹介・普及や活動拠点の整備、活動資材の提供などの条件整備に努めることが必要です。 |