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交通権を考える連絡協議会


会報第26号


(2000年1月27日発行)


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目次
2000年の幕開けて、さわやかに力強く:後藤会長
札幌⇔弟子屈点検旅行報告(JR組):事務局員
『風曜日』に行って:辻 雅樹
札幌⇔弟子屈点検旅行報告(自家用車組):事務局員
『障害者問題研究』セミナーへのおさそい:全国障害者問題研究会北海道支部
札幌駅地下街及び南口広場の点検:事務局
「市営住宅入居・車イス単身生活者からの要望書」提出
雪まつり見学交流会:ひまわり号を走らせる札幌実行委員会
「事務局だより」
「編集後記」


(1ページ)


2000年の幕開けて、さわやかに力強く
── 20世紀最後の年にふさわしい活動を ──

会長 後藤 昌男

 まずは、本会を構成する全ての皆さん、運動を支えて下さっている全ての関係各位に、心からの敬意を表するとともに、「御活躍御苦労様」と申し上げます。
 1992年に発足した「交通権を考える連絡協議会」も8年目、構成各団体それぞれの活動を大切にしつつ、「交通権」の課題で力を結集し一つになって運動をつくり上げてきました。そして今日多くの人々の協力を得て活動できるようになったことを、誇り高く思います。だからこそ、道民運動としてさらに大きく発展させなければなりません。
 今年も福祉のまちづくり運動のど真ん中に「交通権確立の運動」を据えて、力合わせてがんばりましょう。
 全ての人が、いつでも、どこへでも、自由に出歩ける街をつくる、バリアフリー運動は、全国的に大きく高揚し、大きな波となり、基本的人権確立の運動となって展開しています。
 全国各地のすすんだ経験を大いに学び、文字通り道民運動として確固たる立場をつくり上げてゆきたいと思います。
 今日、「交通権」や「バリアフリー」の語は、きわめて一般化し、誰もが口にするようになったことは喜ばしいことですが、語義にやや重みを欠き始めたことも事実です。
 私たちは、かって誰もが「福祉」を口にするようになった時、真の「福祉」とは何かを問いなおした経験をもっています。
 昨今、同じような現象を覚え、私は気持ちをひきしめているところです。私たちの運動は単なる標語ではなく、大きく言えば、人類の進歩に貢献するものであるという高い誇りと自覚に充ち満ちていたいと、21世紀を迎える一人として、気持ちをひきしめているのです。すなわち、私たちのバリアフリーの運動を、人類のかかえる壁に挑戦するものに高揚しなければなりません。
 さて、今年はきわめて多忙な年になりそうです。
 「交通権110番」を中心とした点検、要請活動や歩道の点検など、例年の活動に加え、2002年のDPI世界会議を成功させるべく準備すること、障害者プランの拡充推進、福祉のまちづくり条例の実施状況点検、ノン
ステップバスの本格的運行をめざす運動、さらに総選挙にむけての取り組み等々。
 障害者、家族、高齢者など移動制約を受けている人たちの切実なねがいをしっかり受けとめ、21世紀を展望する年にしたいと願うや切。
 今年もさわやかに力強く歩みましょう。


(2ページ)


札幌⇔弟子屈点検旅行報告


障害者が利用しやすいホテルが弟子屈にオープンし大きな反響をよんでいることを知った我々事務局は、“車組”と“JR組”に分かれて点検旅行を実施した。
“JR組”は車イス3名と健常者4名合計7名がJR「おおぞら」で出発。
“車組”は、車イス2名と健常者1名。
点検場所は、ホテルのほか“釧路駅”と“摩周駅”及び車内。

JR組
【釧路駅】
 基本的には、駅は工事中(12月完成予定)だった為細かい点検はできなかったが、“札幌”から行った場合、ホームから改札は階段もなく改札口を出られるが、“釧路駅”から“摩周駅”に乗り換える場合は、階段が有り駅員の介助が必要。
 今ある点字ブロックは、正しく敷かれていないところが多く目についた。
 障害者用トイレはありますが、トイレットペーパーが備えられていないので自動販売機で買うことになるが、その位置が障害によっては高い。
 ホームから地上に出る場合は、ターミナルビルから階段昇降機が有り、駅員への連絡は必要なく自由に利用できるようになっているため便利。
【摩周駅】
 “釧路駅”から“摩周駅”の場合は、ホームから改札は車イスでも大丈夫だが、駅前が工事をしていたため仮設通路で、タクシー乗り場などに行くのは不便。
 障害者用トイレはあるが、利用する人が少ないのか清掃状態が悪いのが残念。
【車内の点検】
 「おおぞら」の場合
 車イスでは、通路を通ることは出来ない。
 障害者用トイレは無し。せめて車イスが入って、ドアが閉まるくらいのスペースを作ってほしいと思う。今の状態では、介助する側も介助しづらく不便。
 「釧路駅〜摩周駅までの車内の場合」
 障害者・高齢者専用シートがあるが、シートが固いように思う。車イスに乗ったまま居られるスペースもある。
【その他】
 車内の荷台から荷物が落ちてくることがあるので、頭上には注意しましょう。

【ユニバーサルデザインプチホテル:ピュア・フィールド風曜日
 ロビーも室内も車イスが動きやすいように段差がなく広いスペースが確保されている。
 冷蔵庫やクローゼットの位置や高さも配慮されていた。
 室内トイレ・洗面台・共同風呂も利用しやすい。
 その他、障害者のためにいろいろ配慮がなされている。リフト付きバスで駅までの送迎あり。

15室32名宿泊定員




風曜日』に行って
辻 雅樹

 交通機関はJR「特急おおぞら」と、釧路から摩周までの1両編成の列車です。道程がこんなに長く、乗り換えをした旅行ははじめてのことで、少し疲れました。
 次の日の朝、アウトドア専用の車イスにのせて頂きました。この車イスはタイヤがボールのように大きく、水の中をはじめ、どんなにぬかるんだ道でも進むことが可能という優れものです。ただ座り心地としては寝そべるような感じであまり落ち着けませんでした。こういう電動車イスがあったら、もっとスリルを味わえるかも知れません。
 その他、列車の中や夜にはカラオケで楽しんだり、事務局の仲間たちからいろいろとためになるお話をたくさん聞かせていただくことができ、とても勉強させられる旅でした。
 僕はこういう機会を大切に積み重ねていきたいと思います。



(3ページ)


自家用車組

 ユニバーサルデザインのホテル「ピュア・フィールド風曜日」が弟子屈にオープンしたことから、このホテルを見てみたいのと、札幌からどのようにして行けるのだろうと、JR組と自家用車組と二組で11月13日(土)〜14日(日)に行ってきました。
 自家用車組は事務局長宮下 高さん(車イス使用)の車で、宮下さんが運転し、小谷(車イス使用・移動時介助必要)と介助者として会員の宮下芽女さんの3人で行きました。
 13日は朝9時に恵庭駅に集合し出発。旭川まで高速自動車道で行き、当麻町の道の駅「とうま」で昼食・トイレタイムをとり、後は一気に石北峠を越えて北見、美幌峠を経て16時20分頃に弟子屈に着きました。
 14日はJR組を弟子屈駅まで送り、お昼の12時に出発。帰りは阿寒・名寄(駅に障害者用トイレ有り、トイレタイム)・日勝峠を越えて19時過ぎ頃札幌に着きました。
 帰りのコースの方が30キロくらい近いようですが、行きは高速自動車道を使ったので時間的にはそれ程変わりませんでした。
 私は乗せてもらっているのでドライブを楽しむこともできましたが、それでも遠いと思い運転していた宮下さんは休憩も1,2度しかとらずに単調な道が何キロも続いたり激しいカーブが有ったり、峠には雪もあり片道7時間以上の運転は、かなり厳しかったと思います。
 行きも帰りも一回ずつしかトイレタイムをとりませんでしたが、国道沿いには道の駅が有り、ほとんど障害者用トイレが有るので前もって調べておき利用すると安心して旅行できることを実感しました。
 今回通った道の駅は「とうま」(当麻町国道39号)・「おんねゆ温泉」(留辺蕊町国道39号)・「足寄湖」(足寄町国道241号)・「樹海ロード日高」(日高町国道274号)・「マオイの丘公園」(長沼町国道274号)です。



(4ページ)


 目的の「ピュア・フィールド風曜日」は全館広々していて段差もなく何よりも経営者でお世話して下さった三木さんご家族がとても良い方々で、すっかりお世話になりレストランハウスの食事も特に搾りたての牛乳・手作りのパンが美味しく行った全員が楽しむことができました。
 ただユニバーサルデザインになっているのですがトイレの手摺りが片側しかなく両側に有れば良かったのと全室のトイレに手摺りが欲しかったです。
 障害者だけでなく高齢者も手摺りが有ったほうが楽に立ち上がれると思うのと、一般の方も邪魔にはならないと思うのですが。
 お風呂もシャワーチェアーが有り、そのままリフトで浴槽に入れるので良いのですが、脱衣所に40pくらいの高さで畳一畳弱くらいのスペースで台が有れば、その上で赤ちゃんなどにも利用できるのにと思いました。
 私たち障害者特に車イスを使っている者は旅行してもトイレが使えれば嬉しいものですがお風呂にも入れて全館不自由なく動けるのですから素晴らしいです。
 しかし、どんなに素晴らしい施設ができてもそこに行くまでの方法がなければ利用できません。私たち車組も運転手の宮下さんは大変でしたし、JR組も乗り継ぎや駅の設備面など大変だったと聞きました。全ての駅でエレベーターや障害者用トイレが完備しバスも車イスで利用できるようになれば、もっと気軽に旅行を楽しめるのにと思います。

(小谷 晴子)



『障害者問題研究』セミナーへのおさそい
主題:福祉のまちづくりとバリアフリー

 21世紀への橋渡しの年にふさわしく、20世紀のまちづくり運動を振り返り21世紀に引き継ぐものを本セミナーで明らかにすることをねらい、各地・団体のまちづくりの取り組みの経過・現状・課題から学び深める学習会を企画しました。
 皆さまの参加をお待ちしています。

主催 全国障害者問題研究会
全国障害者問題研究会北海道支部


会費納入のお願い

 決算の時期が近くなってきました。
 会費未納の方は至急お振り込みいただけますようお願いいたします。
       郵便振替
       02720−8−3072
 確認したい方は
 会計の石川までお電話下さい。
 TEL(011)711−4962


(5ページ)


札幌駅地下街「アピア」
及び
南口広場の点検

 札幌駅ステーションデパートなどの改修工事が昨年4月からすすめられ、10月1日「APIA(アピア)」が完成した。
 私たちは、かねてから点検を申し入れていたが、10月5日、オープン早々実施する運びとなった。
 本会からは12名、DPI関係3名、市側からは、都市局地域計画部、障害保健福祉部、JR側からは駅南口総合開発チーム、工事関係者側からは札幌駅地下街開発株式会社開発工事部の三者が対応した。
 さらに、本会として11月3日再点検を実施し、「改善要望書」にまとめ、関係各機関に届けた。なお、改善の見通しができたら連絡を受けることになっている。
 要望事項は50項目の多岐にわたったが、中でもモザイクタイルが使用されている広場は、車椅子には振動がきびしく適さないこと、視覚障害者にとっては誘導ブロックと区別できないこと、階段や手摺りの不備、誘導タイルの不足不親切など指摘した。
 特に地下鉄へのアクセスがきわめて不便なことは、改修に当たって急を要することを強調した。
 南口広場は完成後再点検をすることになっている。今回のオープンは改修工事の一部で、2003年開業予定の駅ビル等の工事についても、大きな関心事になっており、事前チェックは欠かせないことを痛感した。

(事務局)




「市営住宅入居・車イス単身生活者からの要望書」
  札幌市に提出     (12名で市と話し合う)



 本会が3月下旬に実施した「交通権110番」で、「単身車イスで市営住宅に入居しているが不便」と言う電話相談を受け、その後、障害者家族入居者からも相談があり、協議会としては実態調査を実施し、相談内容をまとめ要望書として札幌市に提出しました。
 その結果、市は私たちの要望に応えて12月17日(金)に話し合いの場を設け、住宅管理課課長をはじめ、住宅整備課・計画係・建築係等計7名が対応。協議会からは、会長・事務局長をはじめ電話相談者計12名が参加。具体的に要望内容を説明しました。
 2時間にも及んだ話し合いの内容は、
 ・外部出入り口の問題
 ・駐車場の問題
 ・敷地内及び住宅周辺通路の問題
 ・除排雪の問題
 ・室内の床衝撃音の問題
など多岐にわたりました。
 「市」としては「現場を見て、応急措置を考えてみたい」と現地調査を約束してくれましたが、予算難や、自治会の協力理解を強調することにとどまった項目も多くありました。これを機会に何回でも話し合って、生活しやすい市営住宅にしなければならないと思いました。
 市が言う『バリアフリー』とか『住みやすい街づくり』とかの言葉が単なる標語として言われているように思えてなりません。市・行政が本腰を入れて、障害者や高齢者にあたたかい地域体制を整えるよう切望してやみません。



(6ページ)


会員からのお知らせ  【ひまわり号を走らせる札幌実行委員会】
雪祭り見学交流会

2月11日(金) 午後3時30分〜

          受付期間 1月31日(月)〜2月5日(土)
          受付時間 午後7:00〜9:00
          お申込み 電話・FAX (011)562−2575





事務局だより

8月17日   交通権事務局会議(かでる2・7) 18:30
          札幌駅点検・説明会・道福祉条例の学習
9月 7日   交通権事務局会議(かでる2・7) 18:30
9月23日   札幌市歩道点検
9月28日   交通権事務局会議(かでる2・7) 18:30
          23日の歩道点検報告、市住要望書、点検旅行
10月 5日   札幌駅点検(5名)
10月19日   交通権事務局会議(かでる2・7) 18:30
          道への要望書提出、道条例学習会など
10月28日   北海道に要望書提出
11月 3日   札幌駅地下街(アピア)点検    13:00
11月 9日   交通権事務局会議(かでる2・7) 18:30
11月13・14日   弟子屈点検ツアー
11月30日   交通権事務局会議(かでる2・7) 18:30
          会報の内容について
12月17日   市営住宅問題を札幌市と懇談会   14:00
12月22日   忘年会
12月26日   小樽駅エスカレーター点検
1月20日   交通権事務局会議(かでる2・7) 18:30


編集後記

すばらしい2000年を迎えましたか?
雪には負けていませんか?
雪国の障害者にとって、冬は生活しづらい季節ですが春は必ず来ます!
それまで『どさんこパワー』で乗り切りましょう。
今年も『住みやすい街』、『移動しやすい交通』を目指して、活動していきます。ゆっくりかも知れませんが、私たちの活動も少しずつ『芽』が出てきましたが、21世紀に向けて『花』が開くように、個人・団体会員からのアドバイス・協力をたくさんもらいながら本当の意味での『春』が訪れ、あたり一面に『花』を咲かせましょう。

(館さん・千春大好き より)



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