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交通権を考える連絡協議会

会報第6号

(1994年7月28日発行)

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(1ページ)

『パネルデスカッション』

誰にでも優しい交通アクセスをめざして

 この2年間、当会が力を注いできた「交通権」のテーマは、多くの心ある方々の努力で大きな改善の前進を見ることができました。しかし、私たちの目標である「いつでも、どこでも、誰でもが安心して利用できる交通アクセスを」という点から見れば、まだまだ道のりは遠いと言うのが実感です。そこでこの度、去る5月15日、かでる2・7に於いてこうしたみんなの切実な声と密接な関係を持つ政治のレベルで考え、ともに率直な意見を述べあう機会をつくりました。
 当初私たちは、国会・道議会・札幌市議会のそれぞれの立場からこのテーマで語っていただく議員の方々をお願いしましたが、残念ながら道議会からの参加を得られず、やむなく一部企画を変更したパネラー構成となりました。ご多忙の中でご出席願った方々は、参議院議員の高崎ゆう子さん。札幌市会議員の山口たかさん。いずれもこの間、当会への協力を惜しみなくいただき、あわせで議会内外で「障害者の交通環境」についてご奮闘されている方です。更に、急きょピンチヒッターとして当会の副会長の我妻武氏にご出席願いました。なお、司会は当会会長曽我則明がつとめました。

命と結びついた「交」
 高崎さんは、以前に曽我会長と会ったときに「健常者にとっては衣食住が基本的権利だが、障害者にとってはプラス「交」がはいって初めて基本的権利といえる。交通権は、障害者にとって命と直接結びついた権利だ」と聞かされたことが忘れられない。この2年間運輸委員として、直接交通権に関わる仕事をしてきた。何度も繰り返し声を出さなければ動かないのが国の行攻の現状だ。それでもこの間、エスカレーター・エレべーターの整備指針がつくられ、リフト付きバスも全国6都市59両が配置されて、国も経費の半分を負担するようになった。札幌もいつまでも「積雪地」を理由に言い逃れできなくなっている。新羽田空港の建設に絡み、建設の太田区の建設基準に従わざるを得ない事情から千歳空港との差が出ている。行政が厳しい基準を持つことが大事だ。などと述べました。


(2ページ)


市行政に当事者の声を
 次に山口さんは、交通権が基本的人権の一つと考え、一会員として参加している。札幌市が来春に見直しを進めている「札幌市福祉の街づくり環境整備要項」は条例でないために強制力がない。建物をつくろときに事前に協議することになっているがこの10年間一度もない。効力がなければ何の役にも立たない。札幌市も地下鉄に階段昇降機が設置されたり、建築局の窓口に福社の担当者が2名配置され、建築確認申請の時に協議を行うよう指導が強められて、この4月だけでも80%が協議され89%の建物が要項に沿ってたてられている。昨年、北欧を視察してきたとき、オスロでは足の不自由な女性が市長をしていたし、フィンランドでは、全盲の女性が建設委員長をしていた。札幌では今年度「障害者に関わる中長期福祉計画」の策定が行われるが、当事者の声を反映してほしい。などと述べました。

ドアからドアの交運システムを  最後に我妻氏は、障害を持っている者の立場からは何度もため息をつかなければならない状況だ。リフト付きバスについて運輸局の会議でも話したが「積雪寒冷」を理由に難しいと言われた。交通当事者として気になるコストの問題では横浜と金沢でモデル事業として調査が行われている。最近、民間救急車に福祉タクシー券が使えるようになったが、まだ一級の制限があるなど不十分。業者に対しても税制上の優遇を考えるべきだ。また北海道では、駅間距離とか積雪の問題など、やはりドアがらドアの交通システムが必要だ。などと述べました。
 この後、フロアーの参加者を交えて率直な意見交換が活発に行われました。

2年の活勤の実績をもとに
 パネルディスカッションの終了後、今年度の総会が行われました。この2年間の活動を基礎に一層活動を活発にし、昨年行われた「交通権110番」「点検ツアー」に加え「冬の街札幌点検」が新たな事業として加わりました。また、会員も大幅に広げていくことと、当機関紙の発行も引き続き年に4回発行すること。役員体制は引ざ続さ曽我会長をはじめ、ほぼ前期と同様の体制で臨むことを確認しました。



交通権会長再選に思う
会長 曽我則明

 交通権を考える連絡会が発足して、早いもので3期目に入った。運動の成果としては発展途上にあり、市民権も持って来ている。平成5年度の札幌市心身障害(児)者実態調査報告書の外出の部分で、全く外出していない5.8%・年に数回8.2%身障者の方がいた。交通権の役割が一層身にしみてきます。


事務局だより

3.18 事務局会議 かでる2・7 18:30
4.13 事務局会議 かでる2・7 18:30
5.15 総   会 かでる2・7 18:30
6.14 役 員 会 かでる2・7 18:30
7.12 役 員 会 かでる2・7 18:30
7.16 点検旅行部会会議
           曽我プリント 14:30
※今総会後「事務局会議」は「役員会」と変更になりました。


(3ページ)


変わりました・・・・・札幌駅??
さっぽろ駅に昇降機がつく

我妻 武

 今年の4月より地下鉄南北線さっぽろ駅のホーム・コンコース間に車イス階段昇降機が約1千万円をかけて設置された。かねてより要望されていたものだが、折りたたみ式のボックスを階段にセットするだけで最大}180sまでOK。もちろん電動車イスも可能。しかしコンコースから地上へ出るには五番館SEIBUまで行かなければならない。
 我々の移動交通アクセスは、まだまだあくせくなのだ。
 ※利用については事前連格の必要なし。ただし、5分程度待つことになる。



札幌駅に公衆FAXがついた!
高橋由美子

 札幌駅にFAXがついた!と聞いて、早速旅行かたがた視察(?)に……。う〜む、なるほど、耳も聞こえないが、目も悪い私にはち上っと見つけ難い所だった。もう少し、FAXの置き場所の告知の方法を工天して欲しいと思った。
 料金は百円・・・・、電話料金が値上がりしたのは周知の通りだが、それにしても家庭用FAX使用料の2倍以上、何故百円なんでしよう。しかし、良い面も・・・。意外と聴障者の要求で置かれたと。『このFAXけ聴障者のためのものです。』等と書かれてあるものだが、何もなかった。地下鉄もエレベ−ターも『車いす』の身障マ−クは付いていないものの、今は障害を持たない人も自由に使用できるようになった。
 障害を持つ人にやさしい社会は、誰にでもやさしい社会なのです。今回のFAX設置も広く誰でも使える面を見ると、その一つの表れかもしれませんね。最後に欲を言えば(私にとっては当たり前なんですが)、北口西側だけでなく、東側と地下鉄南北と東豊線両方の改札口近くにも設置して欲いと願っています。


(4ページ)


じむきょく紹介
「新事務局次長になりました」

木下 祥子

 悪夢のような一瞬(3年前、氷深登攀中上部で発生した雪崩に巻き込まれて転落、脊髄を損傷)から外出許可をもらい、病院外に出掛けられるようになった。そんなある日、車いすトイレの多くが鏡が斜めなのに疑問を感じた。改造して止むを得ず斜めの鏡を付けたのではなく、普通の鏡を付けるスペースがあるのに何故。不自然に見える斜めの鏡を前に、自分が車いすの障害者になったことを強く意識した。この時の感覚ば多分生涯忘れないと思う。
 車いす使用者になりたての私が疑問に感じたこのことを、建築の専門家が取り上げたとの記事が昨年3月の新聞に載っていた。
 障害者が息の長い運動を続け、要望を出しても、専門家(?)を尊重する傾向のある行政が、新たに作る建造物が使いやすいものにならないことが、わかったような気がする。
 「同年令の者と教育,職業や社会・文化活動の参加に差がない」社会にするためには、障害者当事者が声を出すことがこれからも重要だと思う。
 昨年交通権連絡協議会の事務局の仕事に誘われたとき、少しでも役に立てればとの思いで参加したが、仕事や体調やその他の事情で気持ちとは裏腹に思うようにできなかった。それにもかかわらず、今年は事務局次長と身に余る大任を引き受けてしまった。(今年の2月丘珠病院に骨折で人院中、三島氏から言われ、私にできることなら何でもしますと調子の良い返事をしてしまった)。先輩たちの様々な運動の経験を学ぴながら、移動・交通に困らない住みやすい社会の実現を目指す交通権の運動に徴弱ではあるが力を注ぎたいと思つています。
 よろしくお願いします。
「新事務局員のせい子です」

小谷 晴子

 私は障害をもって約20年になります。現在は病院に勤めマンションに一人暮らしの生活をしていますが、近くに地下鉄の駅がありエレベ−ターもありますが、職場に行くには地下鉄からバスに乗り換えなくては行けません。バスには車椅子で乗れないので結局近くに地下鉄の駅がありながらタクシーで通勤しています。
 また勤めている病院の患者さんの中にも公共の交通機関を障害があるため利用できず、タクシー通院となるため費用がかかり思うように治療を受けることができない方も多くいます。私が車椅子に乗り始めた頃に比べれば札幌の街も変わりましたが、しかしまだ再処にでも障害者が気軽に安心して行けるわけではありません。
 私は高齢者も妊産帰の人も病気の人も障害者も、すべての人が安心して暮らせる街に国になってほしいと願っています。
 そんな思いをもつて交通権に入りました。しかし、しばらくは会の活動に参加できないでいましたが、昨年は旭川へ点検旅行と交通権110番に参加することができ事務局の方や会員の方々の働きを見ろことができ↓ました。「障害者がより住みやすい街に」を目標に障害者自身が活動し街を変えて行く。私も障害者の一人としで交通権の活動に参加していきたいと思います。



『編集後記』

 前号発行以後、随分とご無沙汰をしてしまいました。今度ばかりは、「金不足」を理由にすることはできません。ひとえに一部の担当者の責任であります。『平に』『重ねて』『丁重に』『心から』『真摯』な気持ちでお詫ぴしまず。
 さて、パネルデスカッションは参加した人にとつて、とても有意義な企画でした。この財産を今後の活動にさちんと還元することで、参加できなかつた人へのプレゼントとしなければなりません。期待していてください。
 とても暑い夏です。農家の人や若い人たちにとつても素晴らしい日々でょう。しかし、体調を崩したりした人はいませんか?少し心配です。暑さに負けない元気な毎日をおくらしください。次号は、絶対!!9月にお届けします。

(エム)



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