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歩道リフレッシュ事業
点検:かでる2・7
DPI全道キャンペーンキャラバン2000
ひまわり号in夕張
事務局だより
編集後記
7月15日(土)の曇天の中、札幌市・工事事業者・交通権、三者の第3回歩道点検が行われた。
この点検は、市「歩道リフレッシュ事業補修工事」を実施するため、各区からノミネートされた中から重点箇所について三者で事前点検するもので、障害者にとって「やさしい歩道」に改修するため、きわめて大切な点検である。
参加者は、市建設局道路維持部維持課から3名、各区維持建設課(中央・北・東・白石・厚別・豊平・清田・南・西・手稲)から関係業社を含め24名、私たち「交通権」からは12名(車イス使用者4名、白杖使用者3名、盲導犬と1名を含む)が参加した。
事後「点検結果報告書」を市に提出した。内容は次の通り。
・実施日時 平成12年7月15日午前9時〜
南区真駒内1・2丁目(四箇所)
@A・B・Cは、良く補修されていた。
ADについては、傾斜・横断箇所の縁石の補修・誘導用ブロックの敷設が必要である。
B補修箇所は狭い道へ通じているが、その道は歩道もなく、傾斜もかなりきつい。この関連工事も大切である。
白石区南郷18丁目北・南(一箇所)
@谷口ビル前の歩道傾斜は、5.1%〜7.0%と急で、車イス移動は困難である。積雪時は特に危険性がある。
A道銀ビルの地下鉄出入口は、傾斜の改修と共に、ロードヒーティング化がどうしても必要な箇所である。滑って困るという声が多い。また、転んでケガをしたという話しも聞えている。
B同場所の誘導用ブロックが一部間違っているし、無い所の敷設も必要である。
Cバス停乗降所は、総合的全面的に改修が必要。
厚別区厚別中央2条5丁目(青葉通り一箇所)
@中央分離帯の歩道部分について、巾が狭いし、縁石部分の高低が9センチと傾斜がきつい。且つ、誘導用ブロックが全面的に敷かれているので車イスで渡るのに困難な場所になっている。全面的な改修が必要と思われる。
A同箇所のブロックの誤りの部分は、早急に改修が必要である。
清田区平岡9条2丁目(平岡一箇所)
@きれいに工事が完了していた。変形交差点なので、誘導用ブロックの敷設がむずかしい箇所であった。
A広い歩道の待ち込み部分は、どうしても不定形になるが少々曲線にしてでも、市歩道施工ガイドライン46頁のイ・ウのパターン(中心に点状ブロックを置く)にするよう考えられた方が良い と思った。壁まで長い線上ブロックが2本並列するのをさけたい。(今後の課題)
Bマンホールのふたと誘導用ブロックがぶつかる箇所があり話題になった。すでに、たくさんの場所で見かけるが、ふたにブロックをつける特注ぶたの取り付けをやってほしい。
その他
@点検実施中、一般歩行者への迷惑を配慮する必要があるという意見。また、「点検中」という『のぼり』なども有効ではないかという意見があった。
A勾配の2%以下、5%以下、段差の2センチについて、強く指導してほしいし、改修を急いでもらいたいという意見が強い。
去年の9月9日「交通権110番」で要望のあった、かでる2・7の点検を実施しました。事務局員と会員の10名(内車イス5名、視覚障害者1名)、主に使用が多い9階、6階、2階、1階、地下駐車場等を、一昨年赴任された道民活動振興センター参事古米氏の案内を受けながら各階のチェックをする形で行い、後日不備な点をまとめて要望書を提出することにしました。
1.〔9階〕社会教育総合センターでは、喫茶コーナーのカウンターは高すぎて車イスでは使用不可能。また、向かい側の机は低すぎて車イスが入っていけない。
2.〔6階〕女性プラザは円形のテーブル四人掛けには車イス2台しかはいれない。
3.〔2階〕フロアはほぼ完璧だが、レストランの入口ドアがせまいという意見があり調べてみたが、ドアの幅は80センチあり我々の車イスでは問題ありませんでした。特殊な車イスの場合は工夫して入るしかないのではと思う。
4.〔1階〕フロアでは、かでるホールに入る1階から2階に通じるスロープが急なため、車イスでは助けを借りないと無理。玄関付近では車道から歩道に上がる段差は5センチ以上あり、また、スロープも急なため夏冬通してもきつい。西側に敷きつめた石畳は車イス・白杖の方々にとって大敵であり不評だ。また、入口を正面に見て左側の石畳が北角の所で段差になっているのはなぜ?等々。
5.〔地下駐車場〕は自ら運転できる障害者用スペースは2台分しかない。工夫して係の方が運転して出し入れをすれば夏冬問わず解決できるのではないだろうか。料金の問題もある。車イスで本人が運転している場合のみ無料、松葉杖は有料、なぜ。各階の問題点は先方もある程度承知していたようです。
その他.
・各階の手摺りが片側にしか取り付けていない。
・エレベーター前にある案内板の点字は、理解できているのか。
交通権を考える連絡協議会としては、早急に意見・要望を文書にして古米氏を通して行政に働きかけるよう要請します。 (石川裕治)
2002年第6回DPI(障害のある人インターナショナル)世界会議札幌大会まであと約2年、国内外から2,000名以上の障害のある人が札幌に集まる。
しかし、このDPI札幌大会があることを知らない人、名前だけ聞いていても何の大会なのか分からない人が多い。
そこでDPI全道キャンペーン・キャラバン2000を実施し、道内主要都市6ヶ所を結ぶ(室蘭、函館、旭川、北見、釧路、帯広)1600キロを手こぎ自転車で、大会があること、DPIという名前の周知をするために、今年の道内例年にない猛暑の中をひた走った。5ヶ所の峠越えや起伏の激しい道南の道路、キャンペーンにしては走者の私、自転車伴走、車伴走の3名のスタッフには過酷な活動だったと思う。しかし、このキャンペーン・キャラバンの行動が少なからぬ人たちの共感を得たのではないかと思う。車から、沿道から声援が多かったことからも感じる。確かに手こぎ自転車で走っていても何のために走っているのか分からない人もいるが、各地の道新支局をはじめ地方紙が報道してくれたことでその趣旨が理解されたと思う。ただ、これだけで全てとはいかない、これからもこのようなキャンペーンの必要性を感じた。今回のキャンペーン・キャラバンでは多くの人たちの強力に感謝したい。
2002年第6回DPI世界会議札幌大会を多くの人たちの協力で成功させたいと心から願っている。
いつもひまわり号を支えていただき本当にありがとうございます。
車イスを使用している者にとって、どんなもてなしより嬉しいのが車イスで使えるトイレであり、スロープやエレベーターです。そんな嬉しいものが街のいたる所にある夕張へ向かって今年のひまわり号は走りました。
消防音楽隊をはじめ熱烈な歓迎を受けて、味覚まつりでは牛の丸焼きを食べ、石炭の歴史村や幸福の黄色いハンカチ広場で楽しい一日をすごしました。
今回、帰りの車内で参加者の皆さんにうたを詠んでもらいました。どれもすばらしい出来ばえですので紹介したいと思います。
* ひまわり号 みんなでつなぐ 笑顔の輪
* 牛一頭 焼いて食べてる 風の丘
* 歓迎の アーチをくぐる 姫気分
* ひまわり号 わくわくして 楽しいな
* 生きていて 良かった今年も ひまわり号
6月 7日 総選挙立候補者・政党に公開質問書提出
6月16日 公開質問書回答書の整理
7月 1日 きたえーる調査・点検
7月 4日 交通権事務局会議(かでる2・7) 18:30
有珠山噴火障害者避難対策要望書
再度北海道と懇談状況報告
札幌市歩道リフレッシュ工事箇所の視察について
札幌駅周辺点検(DPI共催)について
7月15日 札幌市歩道リフレッシュ事業三者視察
(交通権・札幌市・事業者合同)
札幌駅周辺点検
(交通権・DPI・バリ協合同)
7月28日 交通権事務局会議(かでる2・7) 18:30
8月 9日 交通権事務局会議(センチュリーローヤル) 18:30
9月 5日 交通権事務局会議(かでる2・7) 18:30
伊達・虻田避難状況視察について、
会報の原稿書き分担
9月26日 交通権事務局会議(かでる2・7) 18:30
会員のみなさん、日頃からの活躍ご苦労様です。
暑かった夏も終わり、初秋に入り北海道らしい季節になってきましたネ。
ここ最近、日本列島さまざまな場所で、自然災害が起きていますが、もし、この札幌で名古
屋・三宅島・有珠のような、地震・水害が起こったら、どうなるのでしょうか?
私たち、高齢者・障害者のように移動弱者は、すばやい対応が出来るのでしょうか?避難方法・避難場所・避難先の設備は?プライバシーは?いろいろな事を考えると本当に恐い事。「いつ訪れてもおかしくないよ」と地球は言っている感じです。行政も、ただマニュアルを制作し安心しているのではなく、いかに実行出来るかを考えて欲しいと思います。
私達移動弱者も自然災害に対して真剣に考える時なのではないでしょうか? 自分の命は自分で守らなきゃ。このまま地球が静かで穏やかでいてほしいですネ。
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交通権を考える連絡協議会> 会報第28号 |
常設ファクシミリ 「いつでも、誰でも、どこへでも!!」 |