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交通権を考える連絡協議会

会報第45号

(2006年7月10日発行)

  

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目  次
06年度交通権を考える連絡協議会総会報告  
講演聞いて‥‥‥。
北海道バス協会・JR北海道から回答=全文
2006 行政懇談会を終えて(報告)
車いすの貸し切り車発進
事務局だより会 計・募 集・編集後記


                                                        (1ページ
06年度交通権を考える連絡協議会総会報告

 2006年度、第14回年次総会が、平成16年5月13日(土)、約30名が参加して、リンケージプラザで
開催されました。
 深野事務局員の司会により、総会に先立ち「災害弱者と地域防災対策」と題して札幌市危機管理対
策課の河原正幸課長を招いての講演会を実施しました。
 台風や地震など自然災害時に気お付けなければならないことや心がけなどの話しや地震が起きたと
きは行政として障がい者やお年寄りの救助には限界があり、町内会などの自主防災に頼るところが多
く、現在は各町内会で自主防災を組織しているところであり、今後は町内会での防災訓練などを実施し
て内容の充実を図っていきたいと話しました。
 講演会終了後総会に入りました。後藤会長挨拶のあと、議長に堀崎氏を選出し、2005年度の活動
報告では、宮下事務局長から、第13回交通権110番、恵庭駅周辺及び定山渓の点検活動、加盟団
体の交流会、札幌市、交通機関各社への要望書提出、札幌市行政懇談会、他団体との協力、会報発
行・財政活動の取り組みついての報告がなされました。
 引き続き決算報告を秦葉会計からあり、会費納入状況など詳細に報告をされました。ついで、中川・
倉貫両監査が事情により欠席のため宮下事務局長から会計監査報告があり、報告議案は全会一致
で承認されました。
 06年度の事業計画・予算についても事務局案を全員一致で承認され、閉会しました。
今年度の事業計画
 1.「交通権110番」の実施と常設「交通権110番ファクシミリ」の実施
 2.110番で寄せられた意見・要望の調査点検
 3.行政や交通機関各社への要望書の提出と行政懇談会の実施
 4.加盟団体の共同・交流
 5.歩道や交通機関など、移動環境の点検
 6.財政活動(募金・物品販売)
 7.会報の発行
 8.「活動の指針」による広範な活動と研修活動
 9.会員拡大、事務局体制の強化
10.その他

                                                       (2ページ)
講演を聴いて‥‥‥。

 「震災の一番の被害者は交通弱者」と言うことは、かっての阪神大震災が示した教訓でした。
 このことは、震災が発生した1995年の空きに交通権を考える連絡協議会(以下、当会)が企画した講
演会にお招きした講師によっても語られています。
 被害状況を克明に調査したら障害者や高齢者など一定の階層に被害が集中している。なかでも高齢
者に被害が最大に集中している」「障害者の視点から整理いると、行動がとりにくいために閉じ込められ
てしまったり、避難所では段差などで生活が出来ず倒壊寸前の家に帰らざるを得なかったケースもなくな
くない」聴覚障害者や視覚障害者は情報が伝わらず、誤った情報に惑わされるなど恐怖心をいたずらに
あおる結果になった」などと述べ、行政対応についても、障害者の地域の生活実情の把握が遅れたり、
避難所となった公共施設の整備が遅れて障害者を受け入れない」などの指摘がされていました。
 当会では、翌年にも、、札幌市と「阪神大震災を教訓に街づくりを」のテーマで懇談会を開催して意見交
換しました。その際にも、当会から震災時の障害者対策を項目的に提起し、商工会議所・町内会・ボラン
ティア団体で構成する「地震対策部会」に障害者代表を参加させることも求めました。こうした、経過があ
ったなかでの今回の「災害弱者と地域防災対策」のテーマに期待したが、札幌市が作成した一般向け
の防災対策のマニュアルの説明にとどまり、その点での期待にはかなりの距離を感じたのが正直な感
想です。
 札幌市の対策がこの範囲であるならば、阪神・新潟など幾多の災害から検討したものとは思えません
でした。今大切なことは、非常時をも視野に入れた、誰もが暮らしやすい街の環境づくりを急ぐことと、日
頃から地域の関係づくりをすすめ、緊急時に地域で助け合いの活動が展開されるネットワークづくりが必
要ではないかと思います。
 とりわけ、積雪寒冷地と言う地域環境を考慮した対策は、移動制約者を災害から守る重要な視点では
ないでしょうか。あらためて、「障害者の住みよい街は、災害にも負けない街」という観点でのまちづくり
運動をいそいで進めなければならないと感じました。                       (春)

1.スライドを見せていただいてどうもありがとうございま
 す。
ただ、その割には反響がなかったのは無理もないでしょ
う。
それは、そんな大きな、地震にあわないし、体験がない
ので‥‥。
1.これだけは、常に、自分がどこに非難するかを心の中
においた方が良いでしょう。例えば、札幌市場合は、着
た30条からI西30丁目よの東20丁目すぎて、岩見沢あ
たり迄は泥炭地帯ですから中心部において、震度1位
のが起きても東北の方は4位に感じるのです。もう少し
大きいなのが起きたら液状化状態になるのですが、そ
のかわり中心部は、鉄砲水が出やすいのです。その理
由は、中心部・定山渓あたりは岩盤ですから気をつけて
ください。
                  会員 佐藤美雄
「交通権」が災害弱者の課題を、昨年に続いてとり上げ
てくれたことに慶伊を表します。
 内容については、パネルでの一般的災害の説明に終
始したので、もっと身近なことについて話して欲しかった
と思いました。
 具体的には、災害時の安否確認は、どんな方法でする
のか、札幌の冬の避難経路は安全か、避難場所のバリ
アフリーはどうなっているのか、災害ボランティアの養成
や組織づくりはとうなっているのか、地域自主防災組織
の中の障がい者の役割や財源的行政支援はどうか
等々。危機管理室の立場や考えをお聞かせいただきたく
思いました。
                  会員 後藤節子

                                                                                                (3ページ〜6ページ)
北海道バス協会・JR北海道から回答=全文

JRからの回答

1 障がい者(特に車いす使用者)が列車を利用する時、予約を含め、障がい者用トイレや車いす用トイ
  レや車いす指定席に近いドアから乗り込めるよう、適所の案内徹底をお願いしたい。
【回答】
 一部の特急列車には、車いす専用席をご用意しており、乗車日の2日前までにご予約をいただき、ご
利用いただいております。また、ご乗車の際には座席に近い乗降口からご案内しておりますが、引き続
きご案内に努めてまいります。
2 桑園駅は、冬季雪が積もっていて、車いすではタクシー乗り場まで行くのが困難です。改善して欲し
  い。
【回答】
 桑園駅前広場につきましては、大部分が札幌市管理となっております。わずかなスペースではあります
が、弊社管理用地ないにつきましては、出来る限りの除雪をしております。
3 恵庭駅・恵み野駅では、18時から駅職員が1名名になり、車いすでの乗降ができなくなります。札幌か
  ら18時過ぎに乗ると千歳までいって降りなければなりません。何らかの対応を考えてもらいたい。この
  ことに関して、全道各駅の状況を知らせて欲しい。また、無人駅で車いす利用者が下車したい場合、
  JRの対応はどうされるのか伺いたい。
【回答】
 車いすでご利用のお客様については、駅係員が列車乗降などのお手伝いをさせていただきますので、
ご旅行を開始する駅に事前に連絡いただくようお願いしております。なお、時間帯や区間によっては、
ご希望に添えかねる場合があります。また、無人駅でのご利用は安全上お断りさせていただいており、
近隣の有人駅からのご利用をご案内させていただいております。
4 車両のトイレを一箇所ぐらい洋式にして欲しい。
【回答】
 当社におきましては、従来よりトイレに関するご要望が寄せられていますが、こうしたご要望にお応え
するため、現在、特急列車のトイレを和式から洋式に改造する工事を進めております。
5 札幌駅北口のスロープについて、特に東側がわかりづらいので表示の工夫をお願いしたい。また、
  東側階段の一部をスロープにすることはできないか。
【回答】
 札幌市の管理用地となっております。
6 手稲駅は、南口・北口の案内表示を分かりやすくして欲しい。
【回答】
 札幌市の管理用地となっております。
7 新札幌駅の案内表示は、いまたわかりづらい。今後の改善計画があればお聞かせ下さい。
【回答】
 札幌市の管理用地となっております。 
8 「電動三輪車も乗れるようにして欲しい」という声がありますが、JRではどのように対応されるかお聞
 かせ願いたい。
【回答】
9 札幌駅のエレベーターについて、車いす使用者から一人でホーム階まで移動できるように改修して欲
 しいという要望が沢山寄せられている。以前、同じ要望をしているが、「駅舎及び鉄道高架の構造上や
 むを得ず柵外コンコースからホーム階となっている」との回答をいただいているか、改修の余地が皆無
 なのか今一度伺いたい。
【回答】
 札幌駅については、駅舎の構造上柵外エレベーターを設置することは難しい状況に変わりありません
が、札幌市交通バリアフリー基本構想において、柵内エレベーター設置の可能性を検討することとなっ
ていることから、今後も様々な技術的課題を見極め勉強していきたいと考えています。
10 車いすで列車の乗降をする際にスロープを使用するが、列車の乗降口に対しスロープの幅が合わ
   ない場合があるので改善して欲しい。
【回答】
 列車乗降用スロープについては、列車の乗降口の幅に合わせたものを使用しておりますが、幅の広い
ドアからご案内をするよう駅に周知をいたしてました。
11 恵庭駅にエレベーターが設置され大変便利になったが、列車乗降の際、以前は2〜3名で階段や列
 車乗降 の補助を行っていただいていたが、今は一人で行っている。駅職員の人数が少ない中で補助
 していただいて有り難いが、もう少し補助に対しての技術を身につけて欲しい。
【回答】
 駅舎院に教育につとは、気宇集会、研修、また駅におけるOJTで教育を行っておりますが、今後ともお
客様に安心してご利用いただけるよう社員のレベルアップに向け教育を行ってまいります。
12 札幌駅の地下鉄東豊線へのアクセス改善。東豊線を利用の際、地下1階フォーレストアベュー前の
   通路を車いすでも利用できるようにして欲しい。
【回答】
 エスタを通って地下鉄東豊線へのアクセス位置、スペース、費用等からエレベーターの施設内での整
備は困難と考えております。
13 南口広場、コンコースにある案内板に備えてある障害者用のインターホンは分かりにくく、使用しづ
   らい。入り口に設置地図案内板を設置し、インターホンは分かりにくく、使用しづらい。入り口に接知
   地図案内板を設置し、インターホンもその案内板に備えるようにして欲しい。
【回答】
 インターホンは、建設計画頭に関係機関(札幌市身体障害者福祉協会、札幌市視覚障害者福祉協会)
と打合せて、現在の場所に設置致しました。当面、変更の考えはございません。
14 南口広場、西コンコース出入口自動扉側への誘導ようブロックは、ドア直近で方向を変え、一般通行
人の流   れを横切って進むこととなるので、ブロックの位置を改善して欲しい。
【回答】
 誘導ようブロックは、札幌駅と駅前広場との既設ブロックを連結した結果、現在の姿になっております。
現在変更することは考えておりません。
15 アピアと札幌駅改札口をつなぐ階段(東西共通)
 @階段上部の誘導用ブロック1列は、踏み越しを考えると危険である。また、そこからの改札口への導
   線も誘導用ブロックの案内が欲しい。
【回答】
 具体的な場所、位置の確認をさせて頂きます。誘導用ブロックは今空きに向けて検討を行う予定となっ
とおります。
  A踊り場の手すりの端部を長くし、また、西階段上部の側○はつまずきの要因なので改修して欲しい。
【回答】
 具体的な場所、位置を確認中です。つまずきの箇所は確認のうえ、危険箇所について改修を行います。
 Bエスカレーター上部踊り場に固定手すりを、乗降口に誘導ブロックを、壁・天井等に「行き先」「上下方
   向」の音声案内装置を設置してほしい。(s・8、9、24エスカレーター)
【回答】
 エスカレーター周りの固定手すりは、回り込みのお客様やお子さま、急いでいる歩行者にとって障害物
となることが多く設置しておりません。誘導ブロックについては、今後検討させていただきます。
 音声案内は、館内放送、BSCA放送等とあり幅奏が考えられます。どんな方法があるか勉強していきた
いと考えております。

バス協会からの回答

 1 ノンステップバスをもっと導入して欲しい。今後の導入計画をお聞かせください。
【回答】
 北海道内の乗合(路線)パスは、平成17年9月30日現在で3,778両ありますが、その内、ノンステップバ
スは156両、ワンステップバスは477両、スロープ付きバスは481両となっています。
 平成18度では、ノンステップバス19両、スロープ付きバス54両の導入計画となっています。
 北海道バス協会では、高齢者、障がい者等に配慮したワンステップバス、スロープ付きバス、バリアフ
リー化に対応した人に優しいバスの普及を事業計画に掲げており、今こともその普及に努めてまいります。

中央バスからの回答

1 ノンステップバスをもっと導入して欲しい。今後の計画をお聞かせ下さい。
【回答】
 当社では、新規に導入するバスいついて、ノンステップバス及びワンステップバスを導入をしております。
 車両導入には多額の費用が必要となりますので、その台数には限りがあり短期間での大量導入は困
難でありますが、継続してまいります。
(参考)H17年度ノンステップバス導入2両
2 ノンステップバスを利用していますが、前日までに連絡を入れるように言われます。予約しなければ、
  車いすで乗降ができないとの状況を早く改善して欲しい。
【回答】
 ご指摘内容にお応えするには、全便、ノンステップバスで運行することが望ましいことではありますが、
ノンステップバスの所有台数に限りがあるため、物理的に困難でございます。
 そのため、お客様から予めご利用になる便をお教えいただき、それに合わせてノンステップバスを配
車する方法が、現時点では最良であると考えております。
 また、ご利用当日にご連絡いただいた場合、配車できるように最大限努めておりますが、当日の車両
運行変更は非常に難しく、ご希望お応えできない場合もございます。
 従いまして、お客様のご希望に確実にお答えするためには、ご利用前日までにご連絡いただきますよ
う、お願いしているところでございます。
3 バス停の徐排雪をもっとていねいに行って欲しいとの要望があったところ。(北15条西12丁目)
【回答】
 バス停周辺の除雪につきましては、集中的な除雪時など対応が遅れることもあるかと思いますが、ご
要望の停留所に限らず、ご意向にそえるよう努力したいと思います。
 (なお、ご要望にある「北5条西12丁目」バス停は存在しませなので、「北15条西15丁目」停留所では
ないかと思います。)
4 バスが遅れないようにして欲しいとの要望があったところ。(東営業所から北18条駅までの路線)、
   子供が社会復帰センターに通っている母親から。
【回答】
  バスの遅延によの、ご迷惑をお掛けしましたことをお詫びいたします。
 特に今冬は、道路環境が悪くバスが大幅に遅延する状況が多々発生いたしました。その都度、当社で
は、車両運行の変更手配や道路管理者に徐排雪による道路環境改善をお願いする等、バスの遅延対
策に鋭意努力しておりますので、ご理解いただきたいと思います。
5 空港連絡バスは、車いすでも乗降しやすいタイプの車両も配置してま欲しい。
【回答】
 空港連絡バスにつきましては、高速道路を走行し、また、座席への着席及びシートベルトの着用が必要
となりますので、車両構造上、ノンステップバスの導入は困難であります。
 従いまして、車いすでご利用の際には、従来どおり、乗務員及び係員の補助による座席に着席いただ
き、車いすは折りたたみトランクに収納してご乗車いただくことで対応させていただきます。
6 車いすで乗降できるバスの運行路線及び時間表を利用しやすいようにもっと広く普及して欲しい。
【回答】
 車いすでバスをご利用される方の利便性を確保するため、現在、札幌東及び新川営業所の一部の路
線でノンステップバスの運行時刻を指定し、時刻表に表示しております。
 しかし、この場合、車両運用が固定されてしまうため、お客様から指定以外の便に乗車したい旨のご依
頼をうけても、臨機応変な対応が困難となる欠点がございます。
 むしろ、運行時刻を指定するのではなく、お客様から予めご利用になる便を教えていただき、それに合
わせてノンステップバスを配車する方が、お客様にとっては便利なのではないかとの考えもございます。
 従いまして、運行時刻表を指定していない路線につきましては、ご乗車になる便を予め担当営業所の
方にご連絡いただくことで対応させて頂きたいと思います。

                                               (6ページ〜7ページ)
2006 行政懇談会を終えて(報告)

 「交通権110番」の要望回答の中から、特に掘り下げて議論をし、要望を強めるための恒例の懇談会は、
「交通権」から14名、各担当課からそれぞれ2〜3名が出席して、約3時間にも及び熱心な懇談が行われ
た。要項及び話し合われた主な内容は次の通り。

         1)日時:2006年5月8日(月)13:30〜16:00
                  2)場所:市役所本庁舎 南東会議室
         3)要望項目及び所管課
回答書の
 大項目
要望書項目 所 管 課
番号 項     目
歩 道 11  地下鉄幌平橋駅のエレベーターで、出入口周辺に車両乗降スペースを設けてほしい。
(近くに障がい者作業所があり、送迎のため
必要です)
建)管理部道路管理課
15  自転車の駐輪場整備と駐輪禁止区域を増やし、自転車・歩行者双方に良好な環境にするた
めの、今後の計画を聞かせてください。
 特に、駐輪場管理の区間委託化が進められると、どう変わるのですか。
東横イン
  問題
都)建築指導部
公共的
施設
12  障がい者の車両乗降スペース(タクシー・自家用車・移送サービス車)に、雨・雪がしのげる庇などを設置してほしい。特に区役所・区民センターは率先して取り組んでほしい。 市)地域振興部区政課
3  テレビ塔のエスカレーターを地下1階まで延ばしてほしい。
観)観光部観光企画課
4  テレビ塔の外のスロープ勾配を、なだらかに改修してほしい。
定山渓
地区
13〜17 市)総合交通計画部交   通計画課
観)観光部観光企画課
制 度 2  タクシーチケットとガソリンチケットを同額しにてほしい。 保)保健福祉部障がい    福祉課
            (回答は前号の会報に全文掲載、大項目、番号はその中のもの)
        4)話し合われた主な内容。
(番号11) 地下鉄幌平橋駅の車両乗降スペース設置については、3本に道路の交差点の中に出入口
      があり、その周辺には道交法上もでかないとのこと。私たちは、出入口直近でなくても適当な
      場所に設置することの必要性を強調した。
       駐輪場整備については、放置自転車対策には市として本腰を入れて取り組むことを言明、新
      年度には駐輪場2ヵ所を増設する。放置禁止区域を2カ所増設して即日撤去を強化する。レンタ
           ルリサイクル事業を始めるなどの方針も説明した。徐々に成果は上げてきているが、1,300台分
           の駐輪場が不足していることも事実だとも語った。
(番号外) 東横イン問題では、どこに原因があったのか、二度と起こさないための対策は何か、東横イン
      東横イン以外の建物の調査は実施した等々の私達の質問に対して、札幌における立入調査
      と、その後の対応について説明したうえで、建築指導部として、今後責任を持って年1回のパト
      ロール週間を設けて再発を防止する。東横イン以外の対象ホテルは8棟あるが調査済みであ
      ること。経済効率を追及するだけでなく障がい者に対する配慮や理解を深めるため話し合って
      いきたいと答弁した。
(番号12) 区役所は狭いうえバリアフリーの点でも多くの課題をかかえている。整備をもっとやってゆく
      が、古い7区役所中、3区役所(豊平・中央・白石)は、改修する計画がある。年次はまだ言えな
      い、庇が必ずつくかどうか云えない。等の説明があった。私たちは行政の窓口は率先して実現
      して欲しいことを主張した。
(番号3・4) 札幌テレビ塔会社が担当であるが、できるかどうか検討はしてくれるが換気孔や消防上の
      設備があり、掘り下げるのはかなり難しいとのこと。
(番号13〜17) 定山渓地区関係では、平成16年から地域と関係行政機関で勉強会を実施し、平成18
      年には、まちづくりのあり方を考えることになっている。もう少し時間がかかる。札幌市所管事
      項ではないことについてはとについては当該部所に伝える。谷側のフェンスについとは、開発
      局に再度検討してもらう。地区内市道については、その時検討してゆくとの説明であった。
(番号2)   ガソリンチケットについて、タクシーチケット同額助成については、厳しい財政状況のなかで
      最大限とりうる措置であるとの回答であったが、助成額算出のもとになった「アンケート調査」の
      取り方をめぐる異議や実施にかかる年間経費を具体的に示し、どんな理由で同額に出来ない
     のかという私たちの要望に対し「検討をすすめたい」という答弁にとどまった。
上記、紙面の関係から詳細に報告できないので、必要であれば事務局に問い合わせて下さい。
                                                         (後藤)

                                                     (7ページ)
       車いすの貸し切り車発進

 ジエイ・アール北海道バス(札幌)は7日、車いすの利用客専用
の貸し切りバスを導入すると発表した。障害者団体の声を生かし、車いす13台を収容できるよう改造した。
 北海道運輸局は「団体での移動に対応できる大型バスは、おそ
らく道内初めて」としている。バスは32人乗りで、車いすのまま乗れるスペースを3台分確保したほか、後部に10台分、折りたたんで置けるスペース付近の座席を一列にして通路の幅を広げた。車体中央の扉には乗降用のスロープを設けた。
          6月8日(木曜日)北海道新聞より抜粋
 ※6月29日交通権では、めだか共同作業所と共に旅行会社「旅   システム」の試乗会に参加しました。

                                                     (8ページ)
事務局だより

4月25日   事務局会議                           かでる2・7
5月 8日   札幌市市政懇談会                      札幌市庁舎
5月10日   事務局会議                           かでる2・7
5月13日   交通権総会                         リンケージプラザ
5月28日   障道協総会出席                      東区民センター
6月 7日   事務局会議                            かでる2・7
6月 9日   札幌市福祉のまちづくり推進会議・冬のバリアフリー部会に参加
                                            札幌市庁舎
6月21日   事務局会議                            かでる2・7
7月 5日   事務局会議                            かでる2・7

会 計                       募 集
 いつもご支援いただき本当にありがとうございます。
 会費の納入は、お早めにお願いします。
   ☆個人会員:1,000円/年
   ☆団体会員:5,000円/年
   ☆賛助会員:3,000円/年
(郵便振替)
 口座番号:02720−8−30720
 加入者名:交通権を考える連絡協議会
  ※振込用紙の方は、郵便局にあります。
 事務局では、会報を新しいスタイルに変えました。
 そこで、ロゴを募集しています。
 何か交通権にふさわしいものを考えて事務局まで送って下さい。

編集後記

 今年は、国連が1981年を「国際障害者年」と定めてから25年目です。4半世紀が経とうとしています。
人間の25歳は、通常、社会に出て一人前の生活ができるし、周囲も大人として認める時期しです。こ
の25年間に、ハンディキャップのある人も人目をはばかることなく街に出て歩き、社会で活躍している
方も珍しくなく、随分と取りまく環境も整ったように感じます。その意味で、これまでは国連が目指した
「社会づくり」が成功しつつあるのかもしれません。しかし、人々の幸福とは、この整備された社会の環境
もとでどういう暮らしが出来るか?にかかっています。先を競うように、矢継ぎ早に打ち出される制度改
訂で「苦痛」にとどまらず「激痛」に変わろうとしています。
こうした事態の中で、多くの立場の弱いものたちが悲鳴をあげ、なかには「生きることをあきらめる」悲
劇が繰り返されています。まさにこの国は、国連が示した「障害者を閉め出す社会は貧しい社会」づくり
に逆走を始めようとしてしているのか。私たちは、四半世紀に立ち、あらためて今のこの25年間の努力
の意味とその財産の重みを感じて、一人ひとりが成すべきことを「25歳の大人」として考えなければなら
ないのでは‥‥‥と思うこの頃なのです。      (春)