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交通権レポート第9回「点検旅行−2」

<夕食会・交流会>

交流会風景

司会:宮下さん
 皆さんご苦労さまです。何とか無事に、、、色々な体験もあったでしょうが、無事に着きました。今日は色々な交通機関、とは言っても列車とバスしかなかったのですけどJRでも普通列車と特急とを実際に乗って点検してきました。それでは会長の挨拶をお願いします。

会長挨拶:曽我さん
 昨年7月に「交通権を考える連絡協議会」が設立されて初めての点検旅行です。設立前に新千歳空港の点検を有志で行いましたが、、、、。今回は楽しい旅行をしてきました。今日はこちらの地元の「ふれあいセンター」の皆さんとか「ひまわり号」の旭川の方とか、旭川社協の方達の参加を頂き有り難うございました。
 出発前、一番困る所を見てこいよ、、、と札幌駅で言ったのですが、乗ったJR「ライラック13号」は、これで良いのか?と思うほど快適な列車で、正直言ってびっくりしました。通路は車椅子で通れるし、4つの1人掛けの座席があって、車椅子2台は十分に入れるスペースがありました。(注:帰りにはそのスペースに電動2台と手動1台、計3台乗ってきた)それで、駅までの道路とか、駅構内や駅員さんの対応などに目が行きましたが、どうても札幌と比較してしまいます。
 旭川駅はエレベーターが貨物用のもので、人を乗せるにはもう少し手を入れてほしいとか、道路にも問題ありと感じました。
 事務局の宮下さんや、水島さんたちが中心になって皆頑張ってくれまして、これだけ参加することが出来ました。ただ車椅子の人達が多くて、他の会員の聴覚障害者や視覚障害者の人達の参加が得られなかったことが残念ですが、これからも度々このような機会を設けてもらい、本当に住み良い街づくりを目指して努力して行きたいと思います。
 今後とも「交通権を考える連絡協議会」の皆さんに頑張っていただくことと、今日参加してくださった旭川の皆さんに感謝しまして、挨拶とさせていただきます。

乾杯:三島事務局次長
窓から見える美しい夕焼けに歓迎されて、旭川の皆さんと私達札幌と、この様な取り組みで素晴らしい交通アセスが作られて行く事を願って乾杯したいと思います。
乾杯!!!

「旭川ふれあいセンター」から

□「障害者問題を考える会」代表:濱田さん
 皆さん今晩は、12年目を迎える「障害者問題を考える会」代表の濱田です。ご紹介いただきましたが、福祉タクシーではなく、会員制をとってボランティアで主に車椅子の人達の外出時の送迎を行っています。札幌の人達のように交通権という考え方をしていなかったし、私自身車を運転するので、つい車に頼って列車やバスには乗らないので、、、。ただ、旅行で東京などに行った時、電車の利用では苦労もしたし、リフト付バス(乗ってはいないが)が走っていることも知って、こちらは遅れているなぁと感じていました。少なくても何台かは走っているということは進んでいると思うし、、そういう事で「交通権」というものに取り組んで行かなければいけないなぁと思いました。

□「ひまわり号を走らせる旭川実行委員会」事務局:溝口さん
ようこそ旭川へいらっしゃいました。
 この様な事で皆さんが旭川に来られるのなら、もう少しお手伝い出来たのでは、、、と思いました。ひまわり号で8年間利用してきたJR旭川駅が新しく生まれ変わるという構想が出ています。旭川ではJRにバスターミナルが併設されていないとか、先程指摘された駅の設備の問題点など、我々の要望を取り入れてもらうのに、どうしたら良いかなどを実行委員会で細々とですが話し合っています。実行委員会だけでは無理でしょうが、皆さんとも力を合わせられれば、何年先になるか判りませんが、「こんどは、前と違っているね」と感じてもらえる旭川にすることが出来ると思いますのでどうか宜しくお願いします。

□「旭川社会福祉協議会」:平川さん
旭川へようこそ。
 濱田さんが「ふれあい号」を走らせたいと考える前、「ガイドブックを作る会」から旭川のガイドブックを作り、「障害者問題を考える会」が出来て、「ふれあい号」を走らせたいが何とかならないかとの談が社協にあった。社協からの働き掛けで、ある財団から車を寄贈してもらった。後にもう1台、他の企業から寄贈を受け、初代の1台は古くなって、同じ所から新車を再度寄贈を受けて、現在2台で運行しています。
 10年前に作ったガイドブックも昨年改訂版を作りました。また、国際障害者年を考える共に生きる広場」という事業を行い、障害者と共に健常者も車椅子に乗って街を点検し、JR駅にも行ってみました。1番ホームはすぐ行けるのですが、2番ホームには行けません。入場券を買って駅員さんに頼んで、皆さんが今日乗った ”荷物用のエレベーター”に乗せてもらって2番ホームへ行きました。
 先程、駅の対応などに問題ありとの指摘がありましたが、私達の時も「これはあくまで荷物用のエレベーターだから、このエレベーターに乗って事故があっても補償はしません」と言われました。どうやら、その時以来、今でもその姿勢は変わっていないのかなぁと、、聞いていました。
 色々な形で市内の点検をやっていて、あちこち不備な点の話をし、一部にはスロープを付けてもらったりしたこともありますが、行政など外に向かって話をしないのが旭川の人のようで、この点は我々が変えて行かなければならない所かなぁと感じています。今日は皆さん御苦労様でした。それでは旭川の夜をゆっくりと楽しんで下さい。

□「ふれあい号」運行委員会  リフトバス、ふれあい号を運行しています。運転ボランティア45名で始まり、延べ200名を越えるボランティアで運行され、現在も登録者7〜80名毎月40数名で、通院、通学、買い物などに利用して頂いています。「ふれあい号」で車の免許を取りに通ったり、大学を卒業したりと様々に利用されていますが、最近は病院へ通う方が多い。腎臓透析等、難病の方も多く、特に朝の時間帯は利用者が重なって、2台で運行することもあるが、毎日2台フル運行する為にはボランティアの確保が難しい。
 通院などで日常の足としてタクシーを使うのは大変です。1回数千円掛かりますから何とか経済的な助けになればと思います。
 色々な利用のされ方をしていますが、病気で命と戦っている方に利用して貰う時に、運転していても非常に重みを感じます。そういう方が突然亡くなったりした時は本当に辛い思いをします。何とか公的機関に運行してもらえればと思っています。何時までも続かないだろうし10年間続けて来ても、なかなか輪が広がらない。大体同じ様なメンバーでやって来て逆に最初からやってきた人達が離れていったりで、、、。様々な問題を抱えながら何とかやって来ました。今後は行政にも訴えながら頑張って行きたいなと思っています。
 センターには障害を持った方が沢山通って来ています。本当はそういう方達にここに来てもらったほうがいいのではとも考えましたが、「交通権」という事でとりあえず報告せよ、ということでしたので、、、。どうぞ宜しくお願いします。


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